Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

ライブ前のつぶやき 

あと数時間したら、K's Dreamへgo!

全然体調が回復しないけど、薬飲んで、とにかく気合いで頑張るのみ。

意外と結構楽しみ。

***

ふと思った。

考えたら、ここまで精力的にバンド活動を自分からやるのって、すごい久し振りだよなーって。

思えば、いつもバンド活動は、「我慢」の連続だった。

「今はまだバンドをやる時期じゃない」

「バンドをやる前に、自立しろ」

「経済的にひとり立ちしてから、バンドをやればいい」

色んな人に、そう言われ続けてきた。

僕に音楽的才能があれば、もっと自分の信念を貫いていたんだろうけど、そこまでの才能も自信もかつてはなかった。

夢だけは一人前にでかくて、でも、内実が伴なってなくて。

また、バンドをやる上で、いつも誰かに頼っていた。

ライブハウスの交渉も、当時はメンバーに任せきりだったし、雑誌等への売り込みもメンバー任せだった。

それだけしっかりとしたメンバーがいたから、それはそれで幸せなことだったけど。

でも、それは、裏を返せば、他人任せにしていた、ということでもある。

夢ばかりでかくて、実際には裏の仕事をやっていなかった。

バンドも、裏のたくさんの仕事があって、それをこなしてこそ、活動が成り立つ。

演奏だけやってりゃいいってもんじゃない。

今更ながらに、それを痛感する。

***

経済的に自立して、さぁ、バンドをやろうと思った時には、既にギターへの関心もほぼなくなり…

また、ギタリストにふさわしい体型も崩れ、ギターをもってはいけない体型になってしまい(苦笑)…

(ヴィジュアル系の世界では、やはり細くて妖艶なギタリストでなければならない、という僕の美学より)

同時に、ドラムに偶然ながら出会い、ふとしたきっかけで習い始め、、、

そんなこんなで、ようやく、(超ヘタクソなのは自覚しつつも)人前で叩いてもいいだろう、というところまできた。

20代前半で一度バンド活動をやめてから、ようやくここにきて、自由にバンドがやれるところまできた。

「何を大げさな… たかがバンドじゃないか」

と、言われるかもしれないけど、自分にとっては、バンドは人生そのもの。永遠のあこがれ。

そして、ずっとずっと後のばしにしてきた叶わぬ夢。

だから、今、自分がバンドを自由にやれることを、心から楽しみたいと思っている。

(それでも、制約はいっぱいあるけれど…)

もう、「売れる」とか「売れない」とか、そういう次元の低いことは何も考えてない。

そもそも、「職業」にしようとは全くもって思ってないから。

ただ、「いい曲を書きたい」、「いい演奏をしたい」、「いいバンドをやりたい」、と思っているだけ。

他のこだわりはほとんどない。

ずっとやれずに、我慢してきたバンド活動を、存分にやってみたい、それだけ。

そして、自分の可能性を信じて、やれるところまでやってみよう、と。

年齢的にも、技量的にも、なかなか難しいことだらけだけど、バンド活動をすることはできる。

聴いてくれる人が一人でもいるなら、その人のために全力で演奏することも今はできる。

そういう意味でも、昔よりも、バンドへの自由度のみならず、活動全般の自由度が高まっている。

一緒にやってくれる人がいる、一緒に奏でる音がある、演奏させてくれる箱がある、

それだけで、無限の感謝ができる。

***

25年くらい前に、憧れた「バンドの世界」。

それと同時に、ずっと我慢してきた「バンドの世界」。

でも、それはそれで、よかったとも思っている。

「経済的自立」を笑ってはいけない。今の時代、経済的自立を実現するのは、極めて難しい。

僕が学生時代の頃とは、経済システムもその論理もずいぶんと変わってきている。

バンドの世界だって、かつてと今とでは全然違うものになってしまっている。

今、僕が若者だったら、きっとバンドの世界に憧れてはいないだろう、とも少し思う。

それほど、音楽の世界に、「未来」が感じられなくなってきてもいる。

雑誌は次々と廃刊されるに至った。TVでロックを取り上げる番組もほぼなくなった。

音楽そのものもネット上でバラ売りされるし、動画サイトで24時間無料でPVを楽しめる。

録音技術の向上の功罪もある。音のクオリティーが高くなるのと同時に、音に個性がなくなった。

どのバンドの音も、全部ほとんど同じような音になってしまった。

昔は、音そのものの録音技術が低くて、クオリティーは低かったかもしれないけど、そこに味があった。

その「味」に、リスナーは惹きつけられた。

僕個人的には、ZI:KILLの「真世界」の音がとにかく好きで、籠った音なんだけど、そこに深みがあって。

SILVER ROSEの「SILVER ROSE」というファーストミニアルバムの音も、いい音とはいえないけど、味があって。

きっと今の人が聴いたら、「げ、なに、この音のクオリティー、ひどい…」、って思うかもしれない。

けど、今の音にはない、独特な空気感があって、また、一つ一つの世界観があって。

そういうところに、未来とか、可能性とか、希望とかが垣間見えて。

今の音に、そういう「隙間」はほとんど感じられない。

25年経つと、ここまで音楽シーンも変わるのか、と痛感している。

そして、バンドを職業にしなかったのは、「いい選択だった」とも(無理やりかもしれないけど)思ってる。

けど、「もんもんとした気分」というのも、常にあって。

***

何が言いたいのかというと、「今は、バンドを自由にやれる状態だし、存分にバンドを楽しみたい」、ということ。

何かのためにやることでもないし、お金のためでもないし、他のメンバーのためでもない。

自分のために、そして、聴いてくれる人がいるなら、その人のために、音楽をやって、共に楽しみたい。

楽しむためには、スキルの向上は欠かせない。もっとわくわくする音楽を奏でるためにも、練習は必須。

でも、何よりも、音楽が好きで、音楽が生活の中にあって、その音楽と共に成長していける喜びを感じたい。

***

さ、今日はこれまでとは全く違うタイプのバンドだし、どうなることやら。

新しいことにもチャレンジするので、失敗する可能性もたっぷり。

でも、そのチャレンジができることを、実はとてもわくわくしていたり。

人生は何度でもやりなおしはできる。

一度つぶれて、這い上がって、また同じことをやろうと思うとき、その時にはまた違う目標があって、別の世界があって。

答えも一つじゃないんだよな…

 

ってことで。

 

DEAR NEXT!

コメント一覧

kei
ゆみさん

ギルガメッシュ!!!☆ 千葉のバンドですね(苦笑) ONE OKは若者に人気がありますねー。

ピアノ、フルート…、凄いですね。ピアノはもう50回くらい挫折したので、嫌です(苦笑)。バンドはやってなかったのかな??

電話は、ですねー。初対面の人にいきなり電話をするのは、なんつーか、恥ずかしいじゃないですか(爆)。嫌とかそういうのじゃなくて、困ってしまいますので。まずはお手紙でご勘弁ください。明日出します!(たぶん、きっと…) 

あと、メールアドレスをメッセージで教えてくれたら、そこにメールしますよ。本当に是非お話お聴きしたいので。
ゆみ
こんにちは!
ナイトメアの他は、ギルガメッシュとか、ONE OK ROCKとか、ABCなど…もっと色んなバンドも好きです。幼いころから音楽のある家庭環境でしたから、ピアノを弾いたり…クラッシックも好きで学生時代はブラスバンドで、フルートをしてました。確かに失敗があるからこそ、達成感も得られるし成長につながるんでしょうね。楽しみに待ってます!電話番号を、この前メッセで送ったんですが…もしかして届いてない感じですか?
kei
ゆみさん

またまたのコメントありがとうございます。「大好きな音楽」というのは、ナイトメアだけですか? 他に好きなバンドはいたのですか? 

失敗は、人間である以上、必ずします。大事なのは、失敗から学ぶことだと思います。もっと言えば、失敗を通じて、自分が成長することだと思います。

メッセ読みました。お手紙書きますので、しばしお待ちを!
ゆみ
自分の中に目標があると、今、生きていることが本当に幸せなのだなと感じます。私も学生時代は大好きな音楽一色の日々でしたから、keiさんの気持ちが分かるような気がします。不安になる時もあるけれど、でも失敗は決して悪いことではないですよね。一生懸命に取り組むことは、とても素敵だと私は思います!こんな私ですが、応援していますね!!
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