これぞ、ラーメンの食べ歩きの醍醐味というべき驚き!
350円のラーメンに衝動が走る!
前々から気づいていたけど、なかなか行く気になれなかったお店。結構車通りはあるものの、地味で何の変哲もない古い中華屋さんって感じで繁栄しているようには見えない。
店内はまさに昭和のレトロな食堂って感じ。テーブル席が六つほど並んでいる。メニュー表は色あせていて、古めかしい。レトロ中のレトロだ… このお店、なんと創業37年! メニュー表には、かなりたくさんのラーメンが並んでいる。ラーメンは一杯なんと350円。ビックリの値段だ。新進めんというのもあった。つけめんもあった… 一体いつからつけめんをやってるんだろう?!
今回はまずラーメンだろ?と思い、350円のラーメンを注文!
いやいや、これが驚きの味だった。上の写真をみてわかるように、いたってシンプルな中華そば。なると、ネギ、メンマ、小さめのチャーシュー、三角形に切られたのり。本当の本当に昔ながらの中華そばなのだ。
だが、味はかなり本格的であった。鶏の旨味がつまった醤油味の味わい深いスープ。こういうタイプのラーメンって、結構化学調味料をふんだんに使っているので、舌がちょっとひりひりするっていうか、後味がちょっと悪かったりする。しかし、ここのスープはそういう雑味が一切感じられないのだ。お上品というか、とてもやさしくて深い味わいだったのだ。
もちろん味はあっさり。あっさりなんだけど、口の中でじんわりと旨味が広がるのだ。だから、あっさりしつつも、とてもインパクトのある印象的なラーメンに感じられるのだ。僕は、もちろん濃厚魚介豚骨といった今風のラーメンも大好きだが、やっぱりシンプルでストレートであっさりしていてそれでいて旨味があり、感動できるラーメンが好きだ。老夫婦がやっているお店っていうシチュエーションも好きだ。この新進亭のラーメンは、たしかに何の変哲もない普通の町の中華屋さんだが、この350円の一杯は、味的にも雰囲気的にも、今のラーメン屋さんにない要素が存分につまっていると思う。
あと、特記すべきは麺! ここの麺は、(大したことないだろうなと思っていたら)なんとも歯ごたえのあるコシのつよいプリプリの麺だった。太くはないのだが、噛み応えは確かにある。これだけ美味しい麺なら、ホント全メニュー食べたくなってくる。
結構年配のおじちゃんとおばちゃんがお2人でお店を営んでいた。
はっきりいって、このお店、超穴場のレトロで本格中華そば屋さんである!
新進亭
千葉県千葉市稲毛区作草部1丁目9-20
043-251-1076
不定休(月二度ほど休んでいるらしい)
こちらの記事も是非!