2023年の年の暮れに、
ドイツに関心をもってくれている学生たちと、
BADEN-BADEN
バーデンバーデン
にやってきました!
ドイツ語クラブがあった時には、毎度毎度来ていたお店です。
ドイツ語クラブがなくなっても、できるだけ学生たちを連れて行きたいなって…
そう思いつつも、2年間、ずっと「休業」していたんですよね。
今年に入って、バーデンバーデンは、無事に「復活」を遂げました。
2023年の最後に、どうしてもここに来たかったんです。
最後の最後に、バーデンバーデンに来ることができてよかった😂
このお店は、河合シェフの「欧州風の創作料理店」。
河合さんでなければ、作れない料理がいっぱいあります。
千葉の洋食店の中でも、河合さんは屈指のベテランシェフです。
昭和19年生まれの河合さんは、戦後の日本の「洋食」の歴史を歩んできた方。
千葉で「洋食」を語るなら、このお店を外すことはできない、そんなお店です。
現在のバーデンバーデンのイチオシメニューがこちら!
ドイツ風パスタの「ケーゼシュペッツレ」は、南ドイツの定番料理。
いわゆる「ドイツのB級グルメ」の代表格、ですね👆
それから、「牡蠣のムニエル」もまた、このお店の名物料理。
牡蠣が苦手な人でも、これなら食べられるでしょう!
…
ってことで、、、
Käsespätzle
です!!
僕にとっても、ドイツで一番大好きな南ドイツ・シュヴェービッシュ料理ですね。
>詳しい話はこちら!
シュペッツレ(パスタ)ももちろん、河合さんの自家製であります。
自家製麺ならぬ、自家製シュペッツレです。
この日のシュペッツレは、「アラビアータ風」?!?!
いや、そんなに辛くはなかったから、「ナポリタン風」?!?!
アラビアータとナポリタンの中間くらいの味わいのシュペッツレ?!
むむむ、、、
これは、ドイツでもあまり見ないタイプのシュペッツレかも?!?
トマトベースなので、日本人にも馴染みのあるテイストじゃないかな…。
僕的にも、この味のシュペッツレは初めて?で、感動してしまいました。
2023年は「ケチャップラーメン」の可能性を感じた一年でもありました。
やっぱり、トマトケチャップと麺は合うんですね…。
ラーメン屋さんでも、「シュペッツレ」を出すようになったら、面白くなるんだけどなぁ…(汁なしトマトシュペッツレヌードル、とか!!)
まだ、ケーゼシュペッツレの味に触れたことのない人は、是非とも、バーデンバーデンに行って、食べて頂きたいなぁって心から思います。
これが参考になるかもです!
…
そしてそして、、、
牡蠣のムニエル
です!!
これが、「牡蠣料理」ですよ!!
ステーキ風にも、グラーシュ風にも見えますね?!?!
でも、ここには、大ぶりの牡蠣の身がドーンっと入っているんです。
しかも、この牡蠣を食べても、牡蠣のあの独特の臭みを一切感じないんです。
オリジナルのトロトロソースの美味しさに包まれていて、やみつきになります。
ある意味では、このソース、危険なソースかもしれない、、、
いくらでも牡蠣を食べちゃいそうで、、、💦💦
ムニエル(meunière)というのは、小麦粉をまぶした魚を、フライパンでバターと一緒に炒める料理のこと。
小麦粉をまぶした牡蠣をフライパンでバターと共に焼いて炒めたお料理ってことですね。
これは、フランス料理の技法で、独仏の料理をマスターした河合さんならではの一品ですね。
牡蠣のムニエルも、家で作ってみたいかも?!
…
ここで、一つ大きな事件が起こりました。
バーデンバーデンで、一番学生に人気だった、
ドイツの朝食
なんですが、、、
僕がちょっと席を離れている間に、こんなに切り裂かれていたんです!!😢
なんてこった、パンナコッタ!!!
写真、撮れなかった…(´;ω;`)ウゥゥ…
でも、お味は変わらずに、抜群に美味しかったです。
学生たちも、「これはホントに美味しい!!✨」って叫んでいました。
でしょでしょ~💓
…
そんなこんなで、バーデンバーデンの名物料理を堪能したわけですが…
ここで、河合さんが僕に向かって、
「ステーキピラフも食べなきゃダメでしょう!!!」
と言って、厨房に戻っていきました。
そうです!!!
僕にとって、最も愛すべきここのメニューは、ステーキピラフです。
今回は、河合さんが作っているお姿もじっくりと見つめながら、、、
ステーキピラフを作り始めた河合シェフです!!
79歳の河合さん…(しかも、大きな病を経て、お身体も不自由な…)
ステーキピラフを作るお姿も、本当に眩しくて、輝いていました。
「こうやって、ステーキピラフを作っていたんだ…😂」って。
学生たちにも、調理しているお姿を見せてくれました。
どんな職種にせよ、目指すべきは、やっぱり「プロ」だと思います。
79歳にして、現役のシェフとして、輝き続ける河合さんのお姿を見て、どんなことを感じたかな??
男女問わず、これからの時代は、誰もが「プロ」になれる時代です。
若き学生たちも、学生時代から、こういうベテランのプロの仕事を見て、未来のヴィジョンを作ってほしいなぁって願いますね。
ジャジャーン!!!
こちらが、僕の「最後の晩餐」と勝手にしていています、
ステーキピラフ
です!!
かつて80年代~90年代頃に、このステーキピラフを求めて行列もできていたんだとか。
ステーキピラフは、僕にとっても、特別な料理でして、、、
何度も書いていますが、僕の調理師の原点でもある「レストランブル」の人気メニューも「ステーキピラフ」だったんです。ブルのステーキピラフが大好きで、お給料日なんかは、自腹を切っても、このステーキピラフが食べたくて、食べていたんですよね。
その当時は、バーデンバーデンの存在を知りませんでしたが、同じ時代に、ブルでも、バーデンバーデンでも、ステーキピラフを作っていたってことなんですよね。
ピラフは、なんといっても、お米がどれだけ美味しいかが重要です。
ライスの部分を食べた時に、どれだけ「ピラフ」を感じられるかどうか、です。
バーデンバーデンのピラフは、食べた瞬間に、脳内が「ピラフ」に染まるんです。
「ぐおおおお!!!! この味、この美味しさ、これがピラフだ!!」
って、脳みそが叫び始めるんです(苦笑)
ステーキ肉も、本当に美味しいんです。
こんな感じで、、、🤤
柔らかさは抜群ですし、自家製のステーキソースももう絶品過ぎて…😂
どうしたら、何をしたら、こんな美味しいステーキソースが出来上がるのか…?!
2024年も、もっともっとこのステーキピラフを食べに、ここに来たいなって思います。
バーデンバーデンは、それこそご夫婦お二人がいて成り立つお店です。
お二人がお元気なうちに、いっぱい来ておきたいなって思いますね。
…
そしてそして、、、
学生たち向けに、、、
自家製シャーベットの盛り合わせ
も頂きました\(^o^)/
やっぱり女子たちには、こういうのが最後に必要なんですよね💖
おっさんの僕は、その傍らで、🍺を呑んで、気持ちよくなってました(n*´ω`*n)
***
というわけで、、、
2023年の年の瀬に行った【BADEN-BADEN】の実食レポでした!
いや~、最後の最後に行けてよかったです😂
河合さんのお料理を、今を生きる学生たちに食べてもらえてよかったです。
僕を「先生」として承認してくれて、慕ってくれる学生には、やっぱりここの味世界を経験してもらいたいんですね。それが、なんというか、僕的には「贈与」になるんだろうなって。
僕がずっとずっと慕ってきた河合夫妻のお店を通して、僕が最も影響を受けたドイツという国に関心をもってもらえたら、これ以上にない喜びです。河合さんご夫妻がドイツのバーデンバーデン(という街)に行くだけで、新聞記事になるくらいですからね(笑)。これって、すごいことですよ、、、
食を通して、世界に己が開かれる。
そういう経験も、もっともっとしてもらいたいなって思います。
欧州料理というと、フランス料理かイタリア料理(あとスペイン料理)しか知らない、じゃなくて、もっともっとたくさんの国のお料理があるんです。
若い時は、とにかくいろんな国のお料理に触れて、文化に触れて、その国に生きる人に触れて、自分の世界をぐんぐんと広げていってほしいんです。そう願うんです。
その入口として、バーデンバーデンは、うちの学生たちにとっては相応しいんじゃないかなって思います。
バーデンバーデンは今も営業してくれています。営業してくれているうちに、できるだけ多くの学生たちを連れて来たいと思いますね。これもまた、僕の教育的ミッションってことで。
場所はこんな感じです。
稲毛駅から徒歩で8分くらいかな?!
目印は「マルエツ」ですね。
お店の裏手に駐車場もしっかりあります。
河合シェフと奥様だけで営業しているので、予約してから行くことをおススメします!
千葉を代表する洋食屋さんとしても、すごく貴重なお店だと思いますし、できれば、後延ばしにしないで、行ける時に行ってほしいなって願っています。