大原と御宿の間にある浪花駅近くに、2010年末開業のラーメン店がありました。それが「天心」です。なんと、「MASTERPIECE」の少し先。前回来た時は、その存在すらも気づきませんでした。このお店、謎です。ほとんど情報もありません。しかし、こちらのお店の暖簾は、緑色。とても気になります。しかも、暖簾には、「中華」の文字が。。。これは、「中華料理」?それとも「中華そば」?
ネット上には、そこそこの書き込みがありますが、フリークの人の記事等はないですね。
http://chiba-gochisousamadesita.tumblr.com/post/21844602099/550
http://ameblo.jp/oceanhealing/entry-11275297203.html
http://blogs.yahoo.co.jp/nori19721030/archive/2012/2/6
http://ameblo.jp/mahalosurf-onjyuku/entry-11253845114.html
お店に入ると、団塊世代くらいのご夫婦が切り盛りされていました。聞くと、こちらのお店は一昨年末、つまり2010年末に開業したお店で、もともと店主さんは都内でずっと料理人をやられていた方なんだそうです。しかも、この店主さんが最高に素敵な方でした。僕は惚れましたね。「うちのラーメンなんて、美味しくないよ!」って言い切りながら、hyper低価格のhyper洗練されたラーメンを出しているんですからね。で、どうして都内からこっちに来たのかというと、あんまり深い理由はないそうです。地縁血縁ではないそうで。そして、なんで暖簾が緑なのかと聞くと、「緑が好きだから」という理由のみで(苦笑)。色んな意味でアバウトな感じがとっても好きです。
さて、メニュー。長年、料理人をされてきた方だけに、絞りつつも、いろんなメニューが用意されています。基本の正油ラーメンは一杯、なんと450円。この立地を考えると、450円もありかなと思いますが、出てきたラーメンを見たら、ぶったまげる価格設定だと感じましたね。安い。冷やしつけ麺なるものもありました。ご主人はラーメン以外がおススメだと申しておりましたが、ここは、ラーメンフリーク、正油ラーメンを注文しました。
出てきた正油ラーメンを見て、たまげましたよ。ホント。
いわゆる「特盛りサイズ」のボリュームたっぷりラーメン。しかも、チャーシューが何枚も入っています。なんですか、この太っ腹ぶりは。スープもなみなみと注がれています。そして、デフォルトで煮玉子まで入っていて、メンマ、ネギとシンプルな構成になっていました。茶色いスープで、どこか大勝軒のような雰囲気を感じました。
スープを飲んで、びっくりしました。鯖節・鰹節の風味が強く効いたあっさり和風豚骨(+)鶏ラーメンだったんです。なんですか、この洗練された感は。和だしが強く効いていながらも、動物系スープもがつんと効いているので、ワイルドで上品な味になっていました。スープを飲んだ瞬間に、「うわ! こりゃ、うめーや」ということになりました。
印象的には、90年代のWスープ系統のラーメンですね。まさにWスープ時代のあの味。また、店主さんは長年池袋で働いておられたみたいで、その影響もあるのかないのか、どこか東池袋大勝軒のような味わいもわずかに感じられました。大勝軒とは違うスープだとは思いますが、どこかそういう匂いを感じさせます。いずれにしても、都内的な味わい。しかも、90年代の味わいがそのまま生きているようなラーメンでしたね。
チャーシューがこれまた美味くてびっくり。しかも、食べやすいサイズに丁寧に切って、そしてその量も多くて、よく考えられているなぁと感心してしまいました。さすがベテランの店主さんです。
全体的に、新しさはないものの、90年代テイスト満載の超お値打ち価格の絶品ラーメンになっているように思いました。場所的には、かなり厳しい場所にあると思いますし、また、今の時代のトレンドにジャストで合っているわけではないので、今後どうなるんだろう?という疑問もないわけではないですが、でも、心のこもった低価格で美味しいラーメンを提供していることは間違いないと思います。
大原と御宿に囲まれた小さな町である浪花ですが、MASTERPIECEと天心、この二つのお店が、この地域のラーメンのシンボルとなりそうです。
この陸橋の先がMASTERPIECEです!
外房はまだまだ元気いっぱいです!!