2017年12月研修旅行、三日目。
三日目の朝は、シュテルニパルクのセミナーハウスで目覚めました。
ここは、北ドイツの果て。静かでのどかな田舎町。
少し北上すれば、そこは「デンマーク」。
この日は、朝食をセミナーハウスでいただきました。
自分たちのためだけに、朝食を準備してくれていたのです。
シュテルニパルクの愛情に涙がポロリ。
ここで、朝食をとりました。
とてもドイツらしいシンプルな朝食にやっぱりうっとり。
これがいいんだなぁ、、、。
これでいいんだなぁ、、、。
朝食後、ザトルプのシュテルニパルクの施設に行きました。
僕はこのザトルプの施設に行くのは、三度目かな。
たくさんのスタッフさんが出迎えてくれて、「歓迎ムード一色」でした。
この日は、ユルゲン・モイズィッヒさんとハイディ・カイザーさんと対話をしました。
赤ちゃんポストのこと、これまでのシュテルニパルクのこと、
預けられた赤ちゃんのこと、そして、難民児童のこと。
いろんな話が聴けたと思います。
(が、僕は通訳・解説に追われ、ほとんどその内容を覚えてない、という… マジで…)
ただ、最後にハイディが、「子どものために戦い続けていく」と言っていたのは印象的でした。
シュテルニパルクは、やっぱり、「子どもの承認をめぐる闘争」をしていたんだな、と。
社会学と教育学が融合した教育実践。
やっぱり、ここにシュテルニパルクの大きな意義があるように思いました。
(↑ 施設に入所する母子/難民児童のためのガイドブック)
…
対話を終えて、みなそれぞれに交流をしていました。
シュテルニパルクから参加メンバーの助産師さんに、とても素敵なプレゼントもありました。
シュテルニパルクにとっても、この訪問はとてもいいものだったんだ、と思いました。
よかった、、、
テレビ記者さんも熱心に質問し、撮影も同時に行っていました。(かっこよかった…)
時間ぎりぎりまで、交流をして、急いで最寄り駅へ。
最寄り駅は、フレンスブルクじゃなくて、
そこから、キール経由で、リューベックに向かいました。
昼食は、キールの駅ナカで。
みんな、それぞれ買っていましたが、僕は、、、
マック♪
ドイツのマックのハンバーガーの中で一番人気あるものを食べてみたら、
これが意外にも、結構美味しかったです☆
そして、リューベックへ。
リューベックも、もう僕にとっては親しみにあふれた町。
今年度の「地球の歩き方」の表紙にもなっている場所です。
次の目的地は、「アガペーの家」。
僕が心底尊敬するガルベ・フレーデリケさんの施設です。
着いたそうそう、ガルベさんから、びっくりする話を聞きました。
「この11月、一晩に、二人の赤ちゃんが預け入れられたんです。一人は夜中の2時半頃で、もう一人は早朝5時頃。恐らくは「双子」だと思います。確かではないけど…」、と。
もし、双子だとしたら、なんか「ふたりのロッテ」みたいな感じになるのかな?、と少し思いました。
二人とも無事に保護されて、今は里親の下で養育されているそうです。(ドイツでは、特別養子縁組まで8週間の猶予が付きます)
ガルベさんは、何度も、「助かってよかった」、と言っていました。ホント、、、
研究対象としては、シュテルニパルクがメインなんだけど、
僕がいずれやりたい!と思うのは、アガペーの家。
ガルベさんみたいになりたい!って、結構強く思っていてまして…。
男性が女性に憧れる、っていうのも、なんか不思議な経験です(差別的な意味はなく…)
やっぱり、いつかは、「学問」を捨てて、「実践」に命をかけたいなぁって思う自分がいます。
もちろん、アカデミックな世界も輝いていて、華やかですけど、、、
でも、やっぱりガルベさんみたいに、地に足のついた静かな支援をしていきたいなぁ、と。
まぁ、ガルベさんみたいにはなれないけど、ガルベさんの「思想」は受け継ぎたいなぁ、と思います。
「大切なのは、実の親のもとで育つことではなく、愛のある家庭で育つこと」。
この彼女の言葉は、僕も死ぬまでこだわりつづけたいなぁって思います。
それは、教育にもいえること。
「愛のある学校で学ぶこと」。
そのために、どれだけ教師が尽力できるか。
問われていることだと思います。
今回は、テレビカメラ同行ってことで、いつもと違って面白いです。
マスメディア批判はみんなするけど、実際に見ていると、ホント大変な仕事だ…って思いました。
(やっぱ、高校生くらいの時に、メディアの仕事をじっくり学ぶのも悪くないかも!?)
ガルベさんと対話をしていたら、あっという間に夜になり…
外は、とても美しく輝いていました。
きれいでしょ!?
町はクリスマスモード一色。
ホント、マジできれいです(;;)
きらめいていました。
いつもと違うリューベックの世界がここにありました。
あー、ロマンス主義者?の僕には、たまらない(苦笑)
メインストリートを歩いて、ぶらりしながら、
ホテル近くのおすすめのレストランへ。
いいレストランと出会えました。
路地裏の静かで上品でしっとりとしたレストラン。
ここで、僕はリューベック料理?の牛肉(牛肉巻き)を食べました。
お肉は堅かったけど、ソースがとても美味しくて、不思議な感じでした。
三日目を終えて、初めて、参加メンバー全員でお食事。
夜遅くまで熱い議論を交わしました。
四日目!
四日目はリューベックのホテルで目を覚ましました。
川沿いにある三ツ星ホテル。
結構昔ながらのトラディショナルなドイツの中流ホテルでした。
この日は、朝10時に、再び「アガペーの家」に行きまして、、、
ガルベさんとその旦那さんのギュンターさんとゆるりとお話をしました。
(というか、来年4月の国際シンポジウムについての話などを…)
ガルベさんとの付き合いももう6年以上かな?
日本に来るのは、年齢的にも大変だけど、なんとか来ていただきたいなぁ、、、と。
切実に…。
暖炉に火をつけてくれました。
なんか、もうロマンティックすぎて、身ぶるえしました。
あと、ガルベさん、「新しい時代を築いた60歳以上のドイツ人女性」に選ばれたみたいで…
この本で取り上げられていました。
『Luft auf Leben』という重厚な本です。
この本の中で、「60歳以上の新時代のドイツ人女性」の代表として、
ガルベさんが取り上げられているんです。
「私は、この社会の中の一羽の不思議な鳥なのです」
うーん、「ein seltsamer Vogel」、うまく訳せないなぁ、、、。
でも、ともかく、僕は確信しました。
「ガルベさんについても、きちっと論文で書くことは、きわめて大事なことだ」、と。
2018年は、ガルベさんについてきちっと一本の論文にまとめたい!って思いました。
ガルベさん、ギュンターさんとお別れをして、、、
アガペーの家を出た後、僕は単身、前々から気になっていたお店に向かいました。
(赤ちゃんポスト研究の後は、ラーメン研究へ、と)
この日に行ったのは、「SAKURA」というお店。
日本のレストランかと思いきや、「お寿司とタイ料理のお店」でした。
ラーメンはなくて、焼きそばだけがありました。
なので、「クリスピー鴨肉入り焼きそば」をいただきました。
13ユーロほとなので、1700円ちょっと、か。
なかなか「高級」な焼きそばだわ、、、、(;´・ω・)
お味もまた、なかなかファンキーなお味の焼きそばでした。
それにしても、「寿司とタイ料理のレストラン」かー。
こっちの人にすれば、「アジアレストラン」なんだろうな。
日本でも、「欧風レストラン」だと、カオスだし、、、
…
昼食後に、町を一人歩いていたら、、、
素敵なギターを弾く人がいて、、、
なんか、釘付けになってしまいました。
「なんて、切ないギターを弾く人なんだ!?」、と。
ヨーロッパの路上でこんなロマンティックで切ないギターを弾くなんて…。
思わず、CDを買ってしまいました。
(今、彼のCDを聴きながら、これを書いています)
***
そして、14時過ぎの電車で、再びハンブルクに向かいました。
リューベックからハンブルクまでは、電車で40分程度。
この電車の中で、参加メンバーと大激論になり、面白い時間が過ごせました。
みんな、願っていることは同じで、それをどう実現していくか。そのために、どうしたらいいのか。
それぞれ、立場は違えど、同じ方向を向いているなぁって。
…
ハンブルクに着いた後、ホテルにチェックインして、
そのまま、世界初の赤ちゃんポスト@ゲーテ通り幼稚園に向かいました。
僕は、もう何度ここに来ただろう…。
現在、ゲーテ通り幼稚園は、大改築中で、幼稚園は営まれていません。
リフォーム後のこの幼稚園を自分の目で見たいなって思いました。
もちろん、撮影も行われました♪
ただ、この改修工事の最中の映像となると、見栄えはよくないだろうなぁ…。
アルトナ駅から、実は港がとっても近くて、、、
もう真っ暗ですが、真っ暗なハンブルクの夜の船もいいなぁ、と思い、、、
船に乗って、ハンブルクの中心に戻りました。
この船、いわゆる公共交通になっていて、普通に乗れるんです。
この気楽さ(敷居の低さ)がいいんですよね。
二駅、船で移動して、ビートルズのメンバーも好きだったというお店へ。
ジョンレノンも、売れない時代に食べていた、というラプスカウス。
これ、味的には、日本人的には微妙なんだけど、、、
やっぱハンブルクに来たら、食べておきたいローカルフードなんですよね。
でも、「おいしい」という人もいて、人それぞれだなぁ、、と(苦笑)
***
みなさまをホテルにお連れして、、、
その後、僕は一人、外に出ました。
ハンブルクの超人気ラーメン店「ラーメンバー」の店長さんと食べ歩き♪
ここの店長さんとは、なんかとても気が合う気がしたんです。
で、2017年秋にオープンしたばかりの超新店に向かいました。
まだ、名前を明かすのはやめておきましょう(苦笑)。
こちらのお店は、ハンブルク市内では三店舗目となるラーメン専門店。
しかも、店主さんはなんと超ラーメン好きのドイツ人男性。34歳って言ってたかな。
「俺はラーメンが大好きで、日本に食べにも行くんだ。ラーメンって美味いっすよね」
って感じな(苦笑)
すごく面白かったことがあったんです。
「ここのラーメン、おいしいじゃないですか!」(僕)
「そうっすか。ありがとうございます(Wirklich?! Danke!」とドイツ語で言った瞬間、
彼、頭をぺこりと下げたんです。
「この人、日本人の精神?姿勢?態度?まで学んでる…」って。
この「会釈」もまた、彼にとっては、「新鮮なもの」なんだろうな、、、
ラーメンを通して、日本人らしい(とてもいい)振る舞いまで学んでいるんです。
すごいなぁ、、、と。
…
そして、夜遅くまで、ラーメン談議に花を咲かせました。