僕も一人の人間として、「神」には興味がある。
神はいるのか、いないのか。神はどんな存在なのか。神は人間の創造主か。神は一人か複数か。神は死ぬのか死なないのか。神は人間の形をしているのかしていないのか。神は人間を幸せに導くのか、争いを生むのか・・・etc・・・
というわけで、神という言葉の語源について書かれたドイツ語テキストを訳してみた。結構興味深いので、よければ読んでみてください!
Gott(神)は、ゲルマン語にしかない言葉である。この言葉は、rufen(呼ぶ)を意味する印欧語のghauという言葉に由来しているか、又はgießen(注ぐ=また供え物の意味として)を意味する印欧語のgheuという言葉に由来しているかのどちらかである。もしghauという言葉に由来しているならば、Gottは「(魔法の言葉によって)呼びかけられるもの」であろうし、もしgheuに由来しているならば、この語は、(飲み物の供え物として)捧げられるものであるだろう。
(英語・オランダ語のGod、スウェーデン語のgudなど)ゲルマン系の言語の中にある「Gott」という言葉は、色々と異なった印欧語で使用される概念に置き換えることができる。インドからポルトガルに至るまで、この「Gott」の名前は、deiwosという基本形に由来している。すなわち、古インド語のdeva、ギリシャ語のZeus、ラテン語のdeusである。また、ロマン語系の言語での表記も、これに由来しており、Dieu(フランス語)、Dio(イタリア語)、Deus(ポルトガル語)となっている。
ゲルマン語にも、この名をもつ神がいた。天と戦争の神であるTiwazであり、また、Tiu、Tiv、Tyr、Zivとも言われている。実は、週の二番目の曜日の表記もこれに由来している。英語のTuesday、ドイツ語のDienstagだ。Tiwazは、ゲルマン人がローマの古代文明圏と接触した時に、Mars(火星)と同義であると見なされた。それゆえ、ロマン語における週の二番目の曜日もまた、そのMarsに由来する。例えば、フランス語では、mardi、イタリア語では、martediとなっている。
神って、呼び求められる存在でもあるし、お供えされるところの存在でもある。どっちがいいかって言ったら、やっぱり呼び求められる存在っていうのがいいなぁ。僕は、困ったときに、「ああ、神様~ お願い~ もう少しだけ~♪」ってお願いするので。はぁ、なんてせこい僕なんでしょう・・・