Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

lynch.のボーカル葉月が待望のソロアルバム『葬艶-FUNERAL』をリリース!

現在のヴィジュアル系シーンで『重鎮バンド』になるのかな?

lynch.のボーカル葉月が遂に待望のソロアルバムをリリース致しました。

その名も、

葬艶FUNERAL

であります!

このアルバムは、自身のセルフカバー曲を含むカバー曲アルバムになっていて、そのセレクションがもう独自過ぎて、思わず、10000円の【初回豪華盤】を購入してしまいました。


CD
01.「ETERNITY」(lynch.)
02.「PHOENIX」(lynch.)
03.「D.A.R.K.」(lynch.)
04.「軽蔑」(オリジナル)
05.「密室」(BUCK-TICK)
06.「水鏡」(Cocco)
07.「月のしずく」(柴咲コウ)
08.「Ray」(LUNA SEA)
09.「至上のゆりかご」(黒夢)
10.「Another day comes」(Pay money to my pain)
11.「玉響の灯」(オリジナル)

lynch.から三曲カバーしており、オリジナルが二曲、そして、なんと!BUCK-TICKの「密室」をカバーしているのです。もうこれが聴きたく購入したようなものです…💦 そして、葉月がリスペクトしてやまないLUNA SEAの「Ray」、黒夢の「至上のゆりかご」がカバーされていて、更に、Pay maney to my painの「Another day comes」、柴咲コウさんの「月のしずく」、Coccoの「水鏡」が収録されているんです。

①のETERNITYの出だし「離さない 離せない 心の底に咲いた花を」がとても印象的です。ギターもベースもドラムもないclassicアレンジのETERNITYの世界に一気に引き込まれます。②(GALLOWS(2014)収録)と➂(2015)もlynch.の代表曲ですが、lynch.サウンドとは全く違った歌世界を奏でてくれています。3曲lynch.の世界をclassicalに味わった後、葉月ソロオリジナルの④「軽蔑」。これは、ダークでデカダントな河村さん?!💦 これ、このままシングルカットできそうなほどに美しい楽曲であります。

⑤以降はビックリするようなカバー曲が怒涛のように続きます。まずは(僕が一番聴きたかった)⑤BUCK-TICKの「密室」。葉月の年齢を考えると、この曲の時代が「B-T原体験」の時期になるのかな? あっちゃんの歌って簡単そうで実はとても歌いづらいというか、雰囲気を出しにくいんですよね(カラオケで歌ってもあっちゃんのあの世界観を出せない)。葉月バージョンは、それをしっかりクリアしつつ、葉月らしさもたっぷり感じることのできるアレンジになっています。パーカッションとピアノの音色がとっても綺麗でうっとりさせられました。

⑥水鏡と⑦月のしずくは、J-POPサウンドを、葉月アレンジで「聴かせて」くれます。葉月も、J-POPの世界で輝けるぞ!と強く確信しましたね。「名曲」を歌いこなす葉月の歌に注目です(この二曲は付属のBlu-rayのライブの映像でたっぷりと楽しむことができます!)

⑧~はまた僕らV系住民にたまらない楽曲が最後まで続きます。LUNA SEAの「Ray」は、LUNA SEAバージョンよりもさらに退廃的な仕上がりになっています。この曲は「IN SILENCE」のカップリング曲で、知る人ぞ知る名曲の一つ。バイオリンが入っていて、SUGIZOの顔が浮かんできてしまうのがちょっと…💦。8分を超える大作になっています。そして⑨は黒夢の「至上のゆりかご」! これもまた今回聴きたかった曲です。1995年の「feminism」のラストの楽曲で、僕もホント大好きだった曲。25年の時を経て、葉月の声(命)で甦りました。当時の清春とはまた違ったテイストで、落ち着いて大人っぽい仕上がりになっているところがポイントかな!? ⑩は伝説のバンドPay money To my Painの1stアルバムより「Another day comes」。驚くことに英詩の曲が葉月の日本語歌詞になっていたんです。クレジットを見ると、葉月/Kが作詞となっているんです(!?)。葉月(1982生)と同世代のK(1981生)。きっと通じ合えるものがあるんだろうなって。

そして、最後のオリジナル曲の「玉響の灯」。この曲の動画がYouTubeでupされているので、ともかく聴いて頂きたいですねー\(^o^)/


Blu-ray
[ライヴ映像]
「HAZUKI 20TH ANNIVERSARY 奏艶」~2020.1.19 MIELPARQUE HALL~

軽蔑
D.A.R.K.
CRYSTALIZE
THIS COMA
密室(BUCK-TICK)
街路樹(尾崎 豊)
くちづけ(黒夢)
水鏡(Cocco)
月のしずく(柴崎コウ)
PHANTOM
FOREVER & EVER(LUNA SEA)
ANOTHER DAY COMES(Pay money To my Pain)
PHOENIX
ETERNITY

・MUSIC VIDEO収録予定
・インタビュー映像収録
・オーディオコメンタリー収録予定

更に【初回豪華盤】には、今年1月のソロライブの映像が収録されているBlu-rayディスクが入っているんです。こちらには、なんとなんと、尾崎豊の「街路樹」が入っていて、更に、黒夢の「くちづけ」とLUNA SEAの「FOREVER & EVER」が入っているのです!! BUCK-TICKの「密室」も入っています。このライブ映像は是非見たいぞ、、、と。

葉月が歌う尾崎の「街路樹」はもう圧巻でした。lynch.の葉月の「固定観念」が崩れていく…💦 なんていい歌を歌うボーカリストなんだ…、と。河村隆一ソロとは違う「変身ぶり」を発揮しています。「くちづけ」も完全classicバージョンになってて、衝撃でしかありませんでした…。サビなんて、もう昭和歌謡曲テイスト満載で、豪華絢爛でありました。LUNA SEAの「FOREVER & EVER」は、葉月のLUNA SEA愛しか感じません。オーケストラサウンドのFOREVER & EVERもホント美しくて素敵でした😢

Coccoの「水鏡」は、和楽器との共演で、完全に「葬艶の世界」になっていました(葉月の歌になっていた!)。柴咲さんの「月のしずく」ももう「美しい」としか言いようがない…。この曲も時代を超える名曲ですね。「どう歌ったら気持ちよく聞こえるか」にこだわる葉月ならではの「心ある歌」になっています。

途中途中に葉月のインタビューが入っていて、テレビの音楽ドキュメンタリー番組を見ているかのような仕上がりになっていて、鑑賞者を飽きさせません。最後の「PHOENIX」「ETERNITY」(とその間の最後のインタビュー)はもう圧巻でした。lynch.の曲だけど、lynch.とは違う歌世界がそこにありました。

11000円という超高額の豪華盤ですが、このBlu-rayのライブを見ると、納得のお値段です。

↑よりも↓の方がいいかな。ポートレートはかなり微妙でした…💦

通常盤は3300円で発売されています。

LUNA SEAや黒夢のコアなファンじゃなければ、通常盤で十分に楽しめるはずです。(僕は、どうしてもこの二つのバンドのカバー曲が聴きたかったので…)

こうなると、もう葉月のソロ活動も今後めっちゃ楽しみになってきますね。

彼の「声」「歌」は、V系シーンの中でもかなりカッコよいんです。ソロワークになって、それが更に際立ってきました。もちろんlynch.の葉月も最高にクールでカッコいいですけど、「別の顔」として、かなりのポテンシャルを感じました。個人的には、作詞家と作曲家による「名曲」(オリジナル曲)を出してほしいなって思いました。

Blu-rayのインタビューの中で、葉月は「まったく新しい音楽を生み出してみたいという欲がある」と言っています。まさに、そんな「まったく新しい音楽」の可能性をひしひしと感じました。ホントに素晴らしい音楽でした。「見たことがない、聴いたことがない音楽を作りたい」とも語っていて、ホント、見たことがないライブ動画でもありました。

こんな時代だからこそ、葉月のような美しく切なく力強い心ある歌が求められているように思います。河村さんとは違うソロボーカリストの道を歩んでくれることを祈念しています💛

最高のアルバムでした😢

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