表参道界隈には、際立ったラーメン屋さんがあまりない。『MIST』と、『茂司』くらいだろうか。ぽつんぽつんとラーメン屋さんはあるものの、ハイレベルなラーメンが食べられるお店はそれほど多くはない。
だが!実は、表参道の裏路地にある小さな焼き鳥屋さんで、超絶品のラーメンが食べられるのである!! と、いう話を聞きつけて、早速行ってみた。そのお店の名は、『ZING』。ネットサーフィンしても、ZINGでラーメンが食べられる、という情報は皆無であった。(都内で話題になっていない名店を見つけ出すことはかなり至難の業なので、かなり心臓は高まった!)
お店は地下にあった。表参道の表通りとは違ってかなり閑静な場所にある。人通りもまばらであり、青山の通でなければ決して歩くことのないような場所なのだ。
お店に入ると、かなりオシャレでスタイリッシュな店内であった。壁一面に映画が流れている。すごいなあ。。メニューを見ても、ラーメンの文字はない。んんん?どうした?? で、不安になって、店員さんに「ラーメンはあるんですか?」と聞いてみた。そうしたら、意外そうな、びっくりした表情で、「え?!それ、どこで知ったんですか。随分前の話ですよ・・・」と話してくれた。僕がつかんだ情報はかなり古い情報だったらしい。「ラーメンはですね、あらかじめ電話で言ってくれるとしっかり作るんですよ」。なんだって?!電話でラーメンを注文して食べるラーメン?!?? しかし、「あ、でも、濃厚じゃなくて、あっさりしたラーメンなら作れますよ。ちょっとお時間いただければ・・」、と言ってくれたのだ。というわけで、ZINGオリジナルのラーメン(しかも僕だけのためのラーメン)をいただけることになった。
みよ!これがZINGの塩ラーメンだ!! 鶏ベースのスープはまろやかでさわやかで旨味たっぷりの丁寧な一杯に仕上がっていた。なんと、このラーメンを待つこと、2時間くらい。店長さんは、なんと僕のためにだけ、ラーメンを作ってくれたのだ。だから、このラーメンを食べたのは世界でただ一人!ということになる。
このラーメンがまたすんごいんだ。鶏雑炊のような味わいで、繊細且つ迫力のあるラーメンに仕上がっていた。写真を見て分かるように、すごく盛り付けも丁寧だし、オシャレだし・・・ 器もかなりスタイリッシュ。ラーメン屋じゃないので、レンゲもなく、普通の金属製のスプーン。いや~、実にユニークだ。
つづく(ねむ~)