このブログは、千葉、首都圏、全国、そして世界のラーメンを紹介し続けています。
射程範囲が広すぎて、しっちゃかめっちゃかですけど…。
でも、この15年の中で、「ラーメンのグローバル化」についてはどこよりも詳しく紹介できたのでは?、と少しだけ自負しています。(千葉県内だとらんちばさんには敵わないし、都内だと凄いブロガーさんがい~~っぱいいるし、全国レベルだともう無数に凄い人がいっぱいいるし…😢)。世界のラーメンの潮流については、結構頑張れたかな、と。
ラーメンのグローバル化は、二つの意味で広まりを見せています。一つは、世界各地にどんどんRamen Restaurantが誕生しているという意味で。で、もう一つは、日本国内のラーメン店がグローバル化されているという意味で。
国内でグローバル化されたラーメン店の都内の代表格が、今回ご紹介いたします、
Japanese Soba Noodles 蔦
でありましょう\(^o^)/
もともとは巣鴨駅エリアで開業したお店ですが、2015年にミシュランガイドでビブグルマンを受賞し、2016年以降ずっと「一つ星」を獲得し続けているお店とあって、とんでもない行列ができるようになり、閉店~移転へと追い込まれていった経緯があるお店です。
>このことについては、2015年12月に本ブログでも記事で書いています!
この蔦の葉オープン以後、破竹の勢いで、超ultra mega人気店になっていくのですが…、上の記事で示したように、営業そのものも難しくなっていきました。本店はその後も頑張って営業を続けた模様です。世界展開も同時に行ってきました。
しかし、昨年11月、巣鴨から完全撤退。代々木上原駅近くに素敵な店舗を見い出し、同12月に、代々木上原のメインの商店街エリアの一角で営業を開始しました。(よかったですね💛)
そんな超人気店ですから、どれだけ待たされるのか…と恐る恐る行ってみたら、、、
あれれ、混んでない…
かつてのいわば「祝ミシュラン!蔦ブーム」みたいな熱狂性はないので、度を越えた行列もありません。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと静かに蔦の素晴らしいラーメンを味わうことができるんです!(ここ、重要!)
今こそ、蔦に行くチャンス到来!?
新生『Japanese Soba Noodles蔦』は、白を基調としたモダンな建物の地下一階にあります。
行列ができる日も(とりわけ週末など)あると思いますが、混む時間帯を少し外せば、安心して来られると思います。この日も、ほぼほぼお客さんが入っていましたが、数分待つだけで、席に着くことができました(しかも、ゆったり広々!)
このお店の(ラーメン以外での)最大の特徴が、BGMなんです。
DAVID BOWIE
BLACKSTAR
って書いてあります。
デヴィッド・ボウイをこよなく愛するグローバルなラーメン店
ってことですよね!?
ちなみに、僕が入った時に流れていたのは「Suffragette City」でした💛
こりゃ、テンション上がるなぁ~~~\(^o^)/
ランチメニューです!!
Alternative Ramen(ラーメン)とDipping Ramen(つけ麺)の二種があります。
まずは、ラーメンかな…、と。
(続いてつけ麺も食べます!)
「特製醤油Soba」は一杯なんと2650円!
2650円の特製ラーメン、凄いですよねー\(^o^)/
でも、ユーロに直せば、21ユーロくらいです。
21ユーロっていうと、あっちでは全然高くないです(あ、ちょっと高いかな…)。
日本だと、ビックリするような値段ですけど、でも、世界基準で考えれば…、と。
しかも、特製醤油Sobaだと、もう…とんでもないトッピングの新たな世界が…
そのトッピングもまたぶっ飛んでます…。
特製トッピングは、なんと1600円!!💦💦
名物SUKIYAKI(A5黒毛和牛)は700円で、チャーシュー味玉は600円。
なんか、スケールが通常のラーメン店と違い過ぎる、、、(;´・ω・)
価格だけはまさに「スイスプライス!」
>スイス・チューリッヒの「YUME RAMEN」の3000円ラーメンのレポはこちら!
品川江戸前海苔(200円)も気になるところです(名前が…)
ご飯モノ(ミニ丼類)もかなり充実しています。
とっても食べたかったんですが、今回はこちらは我慢…(おあずけ)。
A5黒毛和牛牛脂ガーリックご飯、食べたかったなぁ、、、💦
更に、こちらでは、どんな食材や調味料が使われているかも公表しているんです。
海外のお店だと、こういう風に、食材や料理をリストにして出しているお店、多いんですよね。あ、日本でも、和食店とか同じか、、、(;´・ω・)
写真を出さない代わりに、こうやって文字で出るものを紹介するというアプローチ。
ワクワクさせてくれます♪
…
ってことで、いきますよー。
ジャジャジャ、ジャーン!!!
ひゃ~~~、なんじゃこりゃ、、、(;'∀')
これは、何なんですか!?!?
ラーメンですか!?!? コース料理ですか!?
いえいえ、、、こちらこそが、、、
特製醤油soba
であります!!
しかし、もはや、これまでの「先入観」では捉えられない未知の領域だぞ、これは…
2650円で食べるラーメンのコース料理、みたいな??!!
今年、ザルツブルクで3000円を超えるラーメンコース料理を食べましたね…
>TOKYO@ザルツブルクの3000円超えのRamen Tonkatsuのレポはこちら!
いよいよ、ラーメンも3000円超えが新スタンダード(グローバルスタンダード)になるのか!?
zoom up!
こちらが、「蔦」の現在のメインの「醤油Soba」です!!
いわゆる「淡麗醤油系」のブラウンのスープで、そこはわりと王道かな!?!?
しかし、チャーシューの上に浮いている黒いソースはいったい何だ!?!?
このラーメンに入っているトッピングは、ロースチャーシュー、イベリコ豚純血ベジョータバラチャーシュー、メンマ、九条葱、バルサミコトリュフクリーム、モリーユ茸とポルチーニ茸のクリームソース、フィグコンポート…だそうです💦
僕はいったい何を書いているのでしょうか!?😢
でも、蔦をよく知る人には既におなじみのトッピングなんですよね。(詳しくはこちら!)
いきなり、こういうラーメンを出してきたというよりは、この8年くらいの歩みの中で見い出してきた蔦スタイルなのでしょうね。
麺はこんな感じです。
国内外の小麦粉をブレンドした自家製麺、らしいです。
わりとハードな麺で、ポキポキっとした麺?!
東北系でもないし、横浜系でもないタイプの麺。
どちらかというと、NEO東京系の麺って感じでしたかね!?
で、衝撃しかないこのトッピングプレート。
もう、これ、トッピングの粋を超え出ていますよ、、、(;´・ω・)
ここにあるのは、SUKIYAKI(上真ん中)、天草大王の北京ダック風(上左)、青森シャモロック味玉(上右)、九条葱(上右)、ロースチャーシュー(下)、フランボワーズソース(下)、だそうです…。
ロースチャーシューをフランボワーズソースで食べるという不思議さといったら…💦
トッピングのロースチャーシューは、低温調理チャーシュー…ですよね!?
ハムみたいに柔らかいチャーシューで、こりゃ、いつまでも食べ続けたい絶品チャーシューでした。特製で、3枚入っていたのですが、…全然足りませんでした(苦笑)
フランボワーズソースはつけないで、そのまま食べた方が無難ですかね…💦
特製トッピングプレート(上中央)の天草大王の北京ダック風は、レンゲに入れて、スープに浸して食べるんだそうです。本格的な北京ダッグを、ここのこの極上淡麗醤油スープと一緒に食べると、もう、そこは神秘の世界…
もう、これは笑うしかない、、、💦
なんじゃ、こりゃ!?って。
一人で食べに来ているのに、カウンター席で一人笑う僕、、、。きっと、店員さんも怪しんでいただろうなぁ…苦笑。でも、笑うしかないですよ、これは、、、(悪い意味ではなく…)
なお、このレンゲに乗った天草大王の北京ダックの右上のチャーシューが、イベリコ豚純血ベジョータバラチャーシューだと思われます。その上に乗っているのが「バルサミコトリュフクリーム」。このトリュフソースが醤油スープに溶けて、どんどんスープが濃くなっていくんです。
食べ終わる頃には、こんな風に、「豚骨醤油スープ」みたいな色のスープに変化していました。
やっぱり、もう笑うしかない、、、(;´・ω・)
なんじゃこりゃ!?の連続、、、
もう、このラーメン、分析不可能です…。何をどう書きゃいいのか…💦
美味しかったのかどうかも分からない…。(「美味しかったです!」とは言えない自分がいます…)
強いていえば、異国の地で食べる高級レストランのラーメンの味?!(なんじゃそりゃ!?) あるいは、フランスのレストランで間違ってラーメンを作っちゃったら、こうなっちゃった…みたいな?! ないしは、日本かぶれの欧米人が「ジャパニズム」をイメージして作った「Shoyu Ramen」!?
いや~、、、もう、どうにもこうにも…(ここまで、書くことが困難なラーメン、今までになかったぞ…)
青森シャモロック味玉は、まぁ、わりと普通の味玉で、、、
うん、普通のトッピングが一つくらいあってもいいでしょう…💦
でも、完璧な塩梅の味玉で、これもこれでとっても美味しかったです💛
***
続いて、店内連食をば、、、
せっかくここまで来たら、連食は不可避であります。
Dipping Ramen(つけ麺)を頂きたいなぁ、、、と。
フォン・ド・Clam つけSoba
フォン・ド・Wagyu つけSoba
どっちにするか!?!?
特製だと3050円ですが、二杯目なので、今度はノーマルの方を…💦
店員さんに相談すると、特製醤油Sobaを食べたから、次は非醤油系のClamつけSobaが良いのでは?という助言を頂きまして、その通りにさせて頂きました。Clam、あんまり好きじゃないんですけどね、、、(;´・ω・)
でも、こっちもぶっ飛んでました。
あと、麺半分もできるというので、麺は半麺でお願いしました!
ジャジャーン!!!
フォン・ド・Clam つけSoba
いや~、これまた、なんとも謎のつけ麺が出てきましたよ、、、
このスープ、いったい何なんだ!?(見た感じ、豚骨スープっぽいですけど…)
麺の方からだとこんな感じです。
麺が半分なので、ちょっと寂しい感じもしますが、通常であればもっとボリューミーだと思われます。
麺の横に、なんだかよくわからない「泡」が添えられていますよ、、、(;´・ω・)
(でも、泡入りのラーメンって、結構前から大阪エリアでいっぱい出ていたような…)
麺の方に、トッピングが鮮やかに盛られています。
こちらにあるのは、黒毛和牛のリードヴォーフリカッセ、ロースチャーシュー、グラハムクラッカー、九条葱ソース、トマトムース、チーズソース…、だそうです。
チーズソースは、麺の器の端っこに、一本の線を描くかのように添えられています。(ここは、フランス料理店かっ!って突っ込みたくなる感じで…)
自家製麺をクラムチャウダー風のスープに浸して食べますと、、、
…
これまた、笑うしかないような味わいです、、、
浅利、野菜、乾物、乳製品を合わせたスープ。
クラムチャウダー風ではありますが、、、
これはいったい何て言えばいいんだ!?!?
そこに和風魚介ダシを加えた和風ボストンクラムチャウダースープ…!?!?!?!…
そんな感じのエキゾチックで日米共同合作型クラムチャウダー味のつけ麺ですね(僕はいったい何を書いているんだ!?…orz...)
ロースチャーシューの下に敷かれていたのは、リンゴ…だそうです…。
これはいったい何料理だ!?!?(;´・ω・)
で、「ここまでやるか!?!?」みたいな、、、
…
でも、更に更に驚きは続くんです。
「スープ割り、オススメですよ」というので、お願いすると、、、
なんじゃこりゃ!?!?…
赤いスープが出されました。。。
これって、、、
そう、トマトソーススープですよ、、、なんで割りスープがトマトスープなんだ!?!?
これを入れると、、、
こんな感じになります!!
これ、もはや、つけ麺の割りスープを足したスープの範疇じゃない、、、
イタリアン? フレンチ?? あるいは、ドイツ??!!
これは、いったい「何料理」の「何スープ」なんだ!?!?って。
アメリカのクラムチャウダーで言えば、ボストンからマンハッタンへ大移動!って感じ!?
マンハッタン・ニューヨークスタイルのクラムチャウダーに大変身!みたいな!?
ヨーロッパ風に言えば、フランスからイタリアに行っちゃった!みたいな!?
こんな「スープ割り」、見たことも味わったこともないですよ、、、
***
というわけで、、、
東京で最もグローバルなラーメン店、Japanese Soba Noodle蔦の実食レポでした!
いや~、凄かった…💦
まあ、もう、笑っちゃうしかないお店でした(いい意味で!)
笑っちゃうというか、もう啞然…というか、、、。
僕的には、「最高!」でしたね。インターナショナルなラーメンを追求するブロガーとして、ここのラーメン&つけ麺は、どちらも、ぶっ飛び過ぎてて、完璧に振り切ってて、従来のパラダイムを飛び越えてて、「最高!」としか言いようがありませんでした。
多分、ドメスティックなラーメンしか食べてない人には、あまり好まれないんじゃないかな、とも思います。コンサバ系の人には、理解できないだろうなぁ、とも。ヘタしたら、「こんなの、ラーメンじゃねー!」って攻撃してくる人もいるかもしれません。
けど、芹沢さんじゃないけど、「破壊なくして創造なし」なんですよね。こちらのラーメン&つけ麺は、従来のラーメン&つけ麺のコンセプトを破壊し、新たな価値の創造を実現しようとしています。
上述しましたけど、美味しいかどうかと問われたら、正直、よく分かりません。美味しかったのか、そうでなかったのか、答えにつまります。
でも、凄かったかどうかと問われたら、100%、凄かった!と心から言えます。
ディナータイムにも来てみたいなぁって思いました。
汁なしWagyu担々Soba、いつか食べたいですね~😢
「日本のUMAMIの食文化と世界中の様々な食材を融合…」
とってもいい観点だと思います。
ドイツのファストフード店『Kochlöffel』でも「Umami-Star」なるバーガーが出ていました。
Umamiは、今や世界中で知られる「味」になっているんです。
世界のラーメンにこだわってきた僕としても、心から応援したいなぁって思います。
こちらの創業者の大西さんは、「七重の味の店めじろ」の店主さんの息子さん。
>僕の2008年の「七重の味の店めじろ」の実食レポはこちら!
めじろもまた、都内屈指の超実力派の人気店。でも、息子さんは父とは別の可能性を追い求めていますね。そこが素敵だなぁって思います。ラーメン店主としては「二世」になりますが、お店を受け継がずに、自らのお店で勝負するところもとてもいいなぁって思います。
一度、ラーメンの世界から離れて、アメリカ文化を知り、学び、そこで新たに得た「グローバルな料理世界」を自ら吸収して、パラダイムシフトした末に生まれたラーメン店、それが「蔦」の神髄なのだろう、と思います。
木曜日が定休日。
夜の営業は18時~20時までの二時間!(;´・ω・)
コロナ対策もしっかりやっているお店です!!
皆様も是非機会があったら行ってみてください。味も、雰囲気も、店員さんもみんなとっても良いですよ。あと、デートにも使えるラーメン店…かな!?、と💛
最後に地図を張り付けておきますね。