ヴィジュアル系のエリートバンド、Dのデビュー後セカンドシングル「闇の国のアリス」がリリースされた。前作「Birth」はかなりハイレベルの楽曲であり、またとてもよい曲だった。出だしは好調。このセカンドシングルの出来が今後のDを左右すると言っても過言じゃないだろう。
「闇の国のアリス」は、「トワイライトシンドローム デッドゴーランド」の主題歌になっていて、「波紋」は、NINTENDO DSの「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」のエンディング曲になっている。
01.闇の国のアリス
02.波紋
03.Rosarium
04.闇の国のアリス(Voiceless)
「闇の国のアリス」は、ミドルテンポのヘビーロックだ。ガツガツしたギターの音が現代っぽいサウンドにしているが、基本的にはV系の王道メロディックソング。サビのI wanna take you away, Alice~ってところなんかはポピュラリティーがあって、とても聴きやすくて印象的。ASAGIの歌い方もインディーズの頃の艶っぽさが残っていてカッコイイ。結構暗い歌詞が多い中で、今作は結構前向きな内容になっている。ただ、どこかこじんまりとしていて、どうなんだろうな、、、と考えてしまう僕がいる。
「波紋」は、しっとりとした曲で、ギターのクリアトーンが印象的なメロウな一曲になっている。この曲のサビは、やばい~! すごくセンチメンタルでロマンティックでメランコリック。「欠けて散った粉々になった君の名を呼ぶよ 声が届くまで」っていう微妙な表現がとても素敵。なんか聴いてて、泣けてきたぞ・・・(涙) 名曲だな。
「Rosarium」は、Dの王道系のパンチの効いた疾走感溢れる楽曲。シンコペーション炸裂のV系サウンドの雛形的一曲になっている。こういう曲がカップリングになっているのが「現代」だよなぁ~と思ったりして。Bメロのやさしいメロディーがいい感じで全体の雰囲気を明るくしてくれている。サビはちょっと弱いかな。演奏としてはとてもやっていて楽しそう。あと、イントロのギターの音が儚げでカッコイイぞ。