欧州の麺料理といえば、やはりイタリアのパスタだろう。
パスタも、根本的には中国の方から伝わってきた小麦を使った麺料理だった。パスタは、中華麺の変種と考えてもよさそうだ。「汁なし欧州麺」というのが、まさにスパゲティーやパスタなのだ。
しかし、ドイツには、このパスタのルーツをたどらない不思議な麺料理がある。
それが、ケーゼシュペッツレ(Käsespätzle) だ。
(*ケーゼはチーズの意味、南ドイツ風チーズパスタ!)
このブログでも何度か紹介しています!
ケーゼシュペッツレは、南ドイツ~オーストリアの一部で見られる地域限定的な麺料理だ。麺といっても、うどんのように太くて、すいとんのように短い。基本的には小麦粉とつなぎの玉子と水なので、柔らかくて、プリプリした麺になっている。これに、チーズや焦がし玉ねぎを使って味を調える。基本的に塩しか調味料は使わない。
ラーメンの定義の中にこのケーゼシュペッツレを含めることはかなり厳しいが、広く麺料理を考えると、このケーゼシュペッツレもやはり「汁なしチーズ麺」として、ラーメンの変種と考えることができるだろう。
どこかのラーメン屋さんで、「ケーゼシュペッツレ風ラーメン」とか作ってくれないかなぁ。イタリアン系のラーメンは最近結構みられるけど、ドイツ風ラーメンってほとんどお目見えしない。ドイツの伝統スープ料理に、「グラーシュ」
・・・フレンチラーメンもないよなぁ。。。(フランス料理の技法を使ったラーメンではなくて!) ケバブラーメンとかもあってもいいよなぁ。 ボルシチ風ラーメンっていうのも考えられなくもない。