ジュリィーが大変身を遂げた!!
前作がとても素晴らしい作品だっただけに、
どのような展開を見せるか、と期待していたが、
いい意味で完全にその期待を裏切られた。
なんと、ジュリィー、パンクバンドになってしまったのだ。
上のジャケットを見てもらえば分かると思うが、
これまでの彼らとは全然違う感じになっている。
ダークな感じから一気に素顔をさらしたというか・・・
彼らは最初の頃は、いわゆる「カタカナ系ヴィジュアル」の一つでしかなく、
あまり個性的とは言えないようなバンドだった。
メリー、ドリー、サディ、ジュリー、ダリ・・・
(最近注目されているのは、Gaudie.というバンドだ・・・)
他のバンドが強烈なので、どうしてもジュリィーが霞んでしまうのだ。
いや、本当はかなり個性的でユニークなことをしているのだが、
それがあまり見えてこないっていうか・・・
ところが、今回、彼らの「彼ららしさ」が見つかったのか、
かなりガツンと容姿やサウンドを変えてきたのだ。
遂にジュリィーも勝負に出たな、という感じだ。
内にこもっていたバンドが開放されたような・・・
なんかディザイが本音開放系に変身したのと同じような変身を感じる。
よりソリッドに、よりパンクに、より熱く、より過激に・・・
いや、ムックかな。
ムックもかつてはどうしようもないほど・・・ 暗かった。。。
このアルバムはまさにパンク・ヴィジュアル系の名にふさわしい一枚だ。
1のグローリージェネレーションと4の夕空を聴けば、
彼らが完全にパンク系に寄っていることが分かるだろう。
とにかく過激で早くてポップで突き抜けている。
01.グローリー・ジェネレーション
02.卒える春
03.星の海
04.夕空
05.モラトリアム
06.無垢
音的には80年代テイスト満載。
決してレトロっていうわけではなく、
80年代のぶちきれた疾走感がぎゅっと詰まっているのだ。
又は、ラウド系をはずしたムックかな。
この疾走感はムックの影響を受けているようにも思う。
ただ、音的にはムックとはかなり違っている。
いよいよジュリィーは自分たちのアイデンティティを見出した。
今後、彼らがどういう変化を見せようと、
僕は彼らを応援していきたいとホンキで思うのだ。
これだけ熱くて、パワフルで、繊細なバンドは
そうそうないと断言できるだろう。
本当にオススメのバンドだ。カッコイイぞ!
色々と紆余曲折してきたバンドだけに、
音にもその深みが感じられる。
ただバカ明るいわけでもなく、
内内にこもっているわけでもなく・・・
<!-- jully -->
PS.
タワーレコードで買ったら、「購入者限定先着特典CD」が付いてきた。
タイトルは「ギフト」。1.綯音 2.砂と水
いや~、聴いてたまげた。
「砂と水」はすげーカッコイイハイパーチューンだった。
このアルバムを買うんだったら、絶対タワレコで買うべし!!!
この曲は普通にシングルになりそうな曲だし、
超アップテンポだし、カッコイイし、突き抜けている。
なんでこんなにいい曲をおまけにするんだ?!
理解できん。。。でも、そこがジュリィーのすごいところなのかな・・・