2008年4月オープンの期待の新星、「らーめん大地」。
口コミやネットなどでどんどん広まり、よいすべり出しを見せている。立地条件のハンディーがありながらも、日曜日の昼頃で、店内はほぼ満席状態になっていた。昨日はなんとスープ切れになってしまった!というほど。はっきり申しまして、keiイチオシの新店であります!!
このお店には、いわゆる「~系」というブランドというか、ラベルというか、レッテルというかそういうものがない。多くのお客さんは、やはり「何系うんぬん」というところで、行くことを決めたり決めなかったりする。「大勝軒系」とつけば、やはりそれだけで強くなるし、「武蔵出身」、「家系出身」という名前が付けば、それだけで支持者は増える(もちろんそれだけで成功するわけではないが!)
もちろん僕も「何系か」ということに関心がないわけではない。家系という名前がつけば、「ああ、行ってみたいなぁ」と思うし、「武蔵出身」と聞けば、「おお!」となってしまう。けれど、そういうブランドやラベルがあることで、逆に「ええ? こんなもんなの?」と思われる可能性も高くなるし、そういうラベルが貼られることで、新しいことがしにくくなったりする。
「ラーメン大地」は、そういう意味では、とても自由だ。そして、また同時に、「どこにもない味」が求められる。どこかの系列に似ていれば、「~インスパイア系」と呼ばれてしまうし、無難なラーメンにしてしまえば、立地条件の悪さも伴って、厳しい状況に置かれてしまう。自由でありながら、厳しさも求められる。その厳しさと闘おうとする姿勢がなんとなくひしひしと伝わってくる。だから、応援したくなる。
今日は、醤油、スタミナ、塩に続いて、最後の味、味噌ラーメン(600円)を食した。
大地にとって、味噌ラーメンは特別な一杯だと思われる。ご主人の修行先からして、味噌ラーメンにはきっと強い思い入れがあるはず。とはいえ、僕は味噌ラーメンがとかく苦手。味噌ラーメン嫌いとまではいかないが、味噌ラーメンを心底美味しいと思えたお店は実に少ない。そんな僕を満足させてくれるか?!
出てきた味噌ラーメンは、とてもシンプルでストイックなものだった。スープは味噌の味がやさしく前面に出たまさに「味噌」のラーメンだった。近年濃厚味噌系のラーメンも増えているが、こちらの味噌ラーメンは決して濃厚味噌というわけではない。スープの旨味がしっかりと効いている。が、「味噌」の輪郭がしっかりと残されたシンプルなスープなのだ。高級味噌の強い味わいがあるというよりはむしろ、素朴な味噌の味が生かされたまろやかで丸みのある味噌スープという感じだった。
麺は他と同じものを使用しているのかな。チャーシューは相変わらず表面を焼いた香ばしいもの。めんま、のりは他と同じ。炒めたもやしがさらに香ばしさを演出していた。
これまで食べてきた醤油、スタミナ、塩に比べると、ややおとなしい印象がした。苦手とはいえ、それなりにすごい味噌ラーメンを食べてきた僕としては、もう少し手を入れてほしいなと思った。が、他のラーメンがかなり個性的なので、味噌ラーメンはこれでいいのかも?とも思った。というのも、味噌ラーメンが好きな人って、意外とこういうおとなしめの味の方を好む傾向があるからだ。このお店は、立地的にも、地元のお客さんの力がどうしても必要だと思う。この地区は結構年配の人も多いので、こういう親しみやすい味の味噌ラーメンの方が愛されるかもしれない。(あくまでも可能性の話だが・・・)
でも、研究熱心なご主人だけに、まだまだ改良されていきそうな感じはするなぁ。是非、僕の味噌嫌いを治していただけたら、と思ったりもする(汗)
らーめん大地
稲毛区穴川2-12-8
11:00-14:00/18:00-25:00(月~土)
11:30-15:00/18:00-22:00(日)
第一、第三月曜日OFF
駐車場あり
オフィシャルHPはこちら!
2008年4月17日の記事はこちら 塩ラーメン+カレー
2008年4月10日の記事はこちら スタミナラーメン
2008年4月07日の記事はこちら 醤油ラーメン