銀座一福も二度目の訪問。前回は、食べ歩きの最後に行ったせいか、どんなラーメンだったか、正直あまり覚えていない。徳島の老舗なだけに、もう一度どうしても食べておきたかった。
銀座福一は、今年で56年目。徳島で常にトップランナーとして走り続けてきたお店だ。たまたま居合わせた年配のお客さんは、「ずっとこのお店でラーメンを食べ続けてきたよ。他の店にはいかんよ。ここのスープはほんま美味い。でも今日のスープはあかんわ~」と話してくれた。
まあ、それはともかく、ここの「中華そば(肉入り)」を注文。
出てきたラーメンは、老舗らしく、それほどケバケバしてなくて、シンプル。徳島らしく、もちろんチャーシューではなく、甘く煮た豚のばら肉だった。スープは、甘美味い豚骨醤油なのだが、他のお店よりもすごくライトな感じだ。年配の方でもすっきり食べきれるほど。もちろん若者でもボリューム満点だ。タレは醤油ベースで、スープは白い豚骨ベース。そして、肉の旨味。まさに徳島ラーメンそのものなのだ。ただ、味は濃くなく、こってりしていない。徳島のレトロな味わいなのだろう。麺は細いストレート麺。柔らか目なのが特徴かな。お年寄りでも安心して食べられる柔らかさだ。
東大とかよあけとか王王軒とか、そういうトレンディーな濃厚豚骨醤油ではない素朴な味わいは、まさに徳島ラーメンの老舗・元祖の名にふさわしいだろう。ごってり・ガツン系が好きでないラーメン好きは、まずここの銀座一福のラーメンを食べていただきたい!!