SIXTH、最後のシングルを手にした。
ディザイ、マッドバタフライ、MADBKを経て結成したSIXTH。メロディアスでパンキッシュでメッセージ性が強くて熱くてハードで安定した演奏を聴かせる最強にカッコイイバンドであった。が、惜しまれつつ、9月22日に解散した。
そんなSIXTHのラストアイテムがこの「NEW DAY」だった。この作品はライブ会場限定発売のアイテムで、もう入手は不可能なのかな。けれど、今後も結城敬志のソロワークであるINSANE-BORDERは活動し続けるので、どうなるか分からない。
この作品は、彼らの良いところをぎゅっと詰め込んだ三曲入りのマキシシングル。ライブでよく演奏される「NEW DAY」と、ワイルドでヘビーでジャンキーな「Bloody cause & Effect」と、ちょっとKyon2を思い浮かべさせる名曲「The 6th street bridge」、以上3曲だ。彼らのポピュラリティー、アグレッシブ性、メッセージ性がぎゅっとつまったシングルであった。
「NEW DAY」は、それこそもっと世の中に出れば確実にヒット作品になったであろう、極上のSIXTH風ロックサウンドであった。歌詞の部分を除けば、LUNA SEAに通じるV系王道サウンドと言っていいだろう。ギターの音やリフなんかはまさにLUNA SEAだ。もちろんボーカルが結城さんなので、全然聴いた印象は違うが、これぞV系!といいたくなるような突き抜けるビート、ギターリフ、ドラミング。カッコイイ!としか言いようがない一曲だ。サビのメロは、超極上で、一度聴いただけでも絶対に頭に残るだろう。この曲が世に届かなかったのが本当に残念で仕方ない。
SIXTHの活動は停止となってしまったが、彼らが奏でた音はこれからもずっと残るはず。今の日本では、こういうバンドはなかなかポピュラリティーを得にくいと思うが、こういう本格的なパンクテイストの強いヴィジュアル系バンド(と言っていいのか分からないが)は、絶対に貴重である。
彼らには、演奏的に巧いだけのバンドや見た目ばかりにこだわるバンドにはない、本当のV系スピリットがあった。いや、もしかしたらこれぞ本当のV系バンドだったのかもしれない。本当にカッコイイバンドだったから。
SIXTH is not dead. SIXTH is alive in our heart forever!!!