ガーゴイル、結成20周年を記念するトリビュートアルバムがリリースされた。
このアルバムは、はっきりいって超豪華。これまでも色んなトリビュートアルバムを聴いてきたが、ここまでバリエーションが豊富なトリビュートアルバムは見たことも聴いたこともない。ガーゴイルがどれだけ色んな人に愛されているのかがはっきりと分かるトリビュートアルバムになっている。
元ブルーハーツのメンバーとガーゴイルのドラムのKATSUJIが(信じられないが)一緒にやっているザ・クロマニヨンズの「神風ギャング団」は、絶対にガーゴイルの曲とは思えないようなアレンジになっている。これを聴くだけでも十分意味があるように思える。ヒロトがガーゴイルの歌を歌うなんて・・・ 信じられない。
僕が大好きな宇宙戦隊NOIZがこのトリビュートに入っているのも驚きだ。しかも、めちゃめちゃカッコイイアレンジになっているし・・・ NOIZらしさがたっぷりつまったハードコアナンバー。普通に聴いたら、これNOIZのオリジナルって思っちゃうかも。
Daccoの「まばたきの底」は、信じられない・考えられないアレンジになっている。これまたガーゴイルの曲だと誰が思うだろうか。すごいポップでエレクトリックなナンバーに仕上がっている。
さらに驚きなのが、ニューロティカの「ジェットタイガー」。ニューロティカとガーゴイルって・・・ そりゃ時代は同時代かもしれないが、パンクとヘビーメタル・・・ 絶対重なり合うはずのない両者なのに・・・ なのに、楽曲はバリバリハードでかっこいい。あっちゃんはある意味オールマイティーなのでなんでも自分の歌にすることができる。けれど、まさかKIBAの歌をこんな風に歌いきるとは・・・(絶句)
SEX MACHINEGUNSの「HUNTING DAYS」は、超スラッシュナンバー。超激しい。演奏力はもう申し分がないので、安心して聴ける内容になっている。本作で一番本来のガーゴイルの演奏に近い一曲になっている。この曲、懐かしいなぁ~。。。
本作で一番聴きたかったのが、故UMEの最後のレコーディング曲でもある東京YANKEESの「HALLELUYAH」だ。音的にはリハーサルの音をひろったものなので、他曲とは音のクオリティーが違う。が、それだけいっそう生のUMEの声を体感することができる。UMEのデスボイスはKIBAの歌いまわしに一番近いかも。YANKEESのガーゴイルはかなり原曲に近いかも。コーラスも大迫力。かっこいいぞ!
test-No.の「完全な毒を要求する」は、一体誰の歌なんだ? KIBAの歌がそのまま入っているようにしか聴こえないんですが・・・
KINGの「BALA・薔薇・VARA」も、マシンガンズ同様正統派のヘビーメタルサウンドとなっている。キャリアと技術のある彼らだけに、演奏もガーゴイルのアレンジに近い感じがする。カッコイイ。
最後は、(完璧にやられた!って感じだけど)つのだ☆ひろの「約束の地で」だ。この曲はもう別枠でしっかり聴きこみたい。超渋い。超アダルティー。雰囲気たっぷり。原曲の名残はみじんすら感じられない・・・
聴きどころ満載のトリビュートアルバム、これは是非聴いていただきたい極上の一枚だ。ボリュームたっぷり。おなか一杯になれること間違いなし!だ。
やりたいことだけをやっていれば良い by KIBA