2017年12月31日。
二週間に及ぶドイツ滞在も、この日でおしまい。
前に1月1日にドイツから日本に帰国したことはあるけれど、12月31日の帰国ははじめて。
大晦日は、ドイツでは、「大騒ぎ」「らんちき騒ぎ」の日。
大騒ぎの苦手な僕は、31日に撤収するのが一番、と学びました。
(うるさいのなんのって、、、汗)
デュッセルドルフ空港から一日一便、成田空港行きの飛行機がANAから出ています。
出発は夜の19時頃。なので、帰国の日もわりとのんびりできるんです。
もちろん僕は、、、、
デュッセルドルフ中央駅のコインロッカーに荷物をぶち込んで、、、
ラーメン
です!!
当然ですよね。
ドイツで問答無用のラーメン王国デュッセルドルフですよ。
しかも…
実は、僕がデュッセルで一番感動したお店に、久しく行ってないんです。
そのお店については、拙書『学びの実践学』の中でも、インタビュー入りで詳しく書いているんです。
『学びの実践学―教師に必要なこと、ラーメン店主の学びにあり―』はamazonですぐに購入できます!
ドイツやヨーロッパのラーメンの話もいっぱいつまっています!もちろん国内も網羅してます!
更には、うちの学生たちもお世話になったり、卒業生もお世話になったり…。
心の底から応援しているお店なんです。
幸い、12月31日も営業しているということで、、、
駆けつけたのは、、、
麺処匠
であります!!
上の画像でも分かるように、常にこれくらいの行列ができている人気店です。
ずっと応援してきた僕としては、嬉しい限りです(;;)
麺処匠は、もう「365日いつでも行列状態のラーメン屋さん」になっています。
行列がない時がほとんどないんです。
行列必至、行列不可避、行列覚悟。
それでも、食べたいラーメン屋さんなんですね。
もちろん、店内も常に「満員御礼」。
日本人はもちろん、各国のお客さんで溢れ返っています。
中国語を話すお客さんもいっぱいいました。
当然、ドイツ人のお客さんも3~4割はいたかな!?
もう、言わずもがな、人気ラーメン店の風景です。
メニューです!
今回の僕のねらいは、基本の「ラーメン」と「魚介濃厚ラーメン」の二つです。
考えたら、「匠本店」ではラーメンを久しく食べてないし、
基本のラーメンの味も、はっきりと覚えてない…(・_・;)
否、ここでまだノーマルのラーメンを食べたことがない!!(過去ログより!)
魚介濃厚ラーメンも、食べたことがない!!
これじゃダメだ!!!
ってことで、この二つを味わうのが、最大のミッションでした(!?)
31日の僕の気持ちを一番惹きつけたのは、「魚介濃厚ラーメン」でした。
「魚介」という言葉が無性に恋しくて、、、
英語表記だと、「TOKYO RAMEN MODERN STYLE」なんですね。
なるほどー。
かき揚げの入った「ベジかき揚げ味噌ラーメン」も気になるところですが…
(ベルリンの匠なんかでは、このかき揚げ入りラーメンがばーんと出ていたりします)
今思えば、、、なんですけど、、、
特上ラーメンにしとけばよかった、、、かも。。。
匠の特上ラーメン、一度は食べておくべきだよなぁ~、と。
次回来たら、この「特上ラーメン」を食べるぞ、と心に決めました。
過去ログを調べたら、かつて特上塩ラーメンは食べてました♪♪♪
なるほどー。
とすると、デフォのラーメンがますます気になるなぁ、、、と。
更に、TEISHOKU=定食も用意されていました。
餃子唐揚げ定食って、いいっすね~~~~♪
海外出張でデュッセルに来ている人には、たまらないTEISHOKUだろうなぁ…。
あと、匠といえば、「ミニ丼」なんです。
これが、どれもとっても美味しくて、、、
おススメは圧倒的に「ベジかき揚げ丼」ですね。
匠の最高傑作と言っていいほどの「最高のミニ丼」だと僕は思っています。
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!
こちらが、匠の最もスタンダードなラーメンです!!
なるほど~~~~。
こういうヴィジュアルのラーメンなのか~~~~。。。
じっくりと眺めてしまいました。
もやしがどーんと入っていて、メンマ…じゃなくて、っぽいのが入っていて、
ネギ、チャーシュー、煮玉子まるごと一つ入っていて、
そこに、焦がしネギ?が振り掛けられていて、、、
まさに、日本的なラーメンの姿がそこにありました。
チャーシューは、表面がこんがり焼けていて、二枚も入っていて、いいですねー。
で、お味!
お味は、むむむ、、、
これは、「あっさりとしたまろやかな豚骨醤油スープ」みたいな感じ、、、
家系とは異なる、オーソドックスな豚骨醤油味のスープになっていました。
いってみれば、(日本国内で)万人受けする現在のスタンダードなラーメンの味わい。
実は、こういうラーメンが、こっちには少ないんですよね。
それこそ、TONKOTSUだったり、SHOYUだったり、そういうラーメンはいっぱいあります。
が、豚骨醤油となると、これを食べるのは、ドイツではまだまだ難しいんです。
まさに、そこにこそ、「匠」の存在理由の根本があるように思いました。
ある意味で、これは、これで、「いじりようのないスープ」といいますか。
「これが、日本の今のラーメン(とりわけ首都圏)のスタンダードですよ」、的な…。
で、麺ですが、、、
なんといっても、北海道の人気製麺所「西山製麺」の麺ですからねー。
これっすよー!!!
デュッセルドルフで、まさかの「西山製麺」。
その元祖ともいえるのが、匠の麺なんです。
今では、西山製麺は世界に進出(鬼没)していますが、
そのはじまりは(ヨーロッパにおいては)匠だったと思われます。
(違っていたら、ごめんなさい)
ここでも、「匠」の画像が一番トップに来ているんです。
デュッセルドルフの匠と北海道の西山製麺。
この両者が手掛けるラーメンの世界化。
これからどこまで飛躍していくんだろう!?とワクワクさせられます。
…
で、、、
続いて、「魚介濃厚ラーメン」です!!
こちらの魚介濃厚ラーメンには、「なると」も加わっています。
「なると」が入る分、「煮玉子」が「半分」になっているのが、特徴かな!?
違いといえば、「魚介」の風味の有無かな、と。
鰹節メインだったかな、、、(失念)
日本人には欠かせない「旨み」が、豚骨醤油スープに加わっています!!!
濃度は、上の「ラーメン」と同じ感じだったと思います。
でも、やっぱり魚介の「旨み」が加わることで、よりエキサイティングな味わいに変化します。
「これだよー!!!!!」
ドイツにいて、一番辛いのが、この「旨み」が食べ物から感じられないところ。
日本人には、致命傷というかなんというか、、、
レンゲを取り払うと、こんな感じになります。
スープを見て分かるように、「魚粉どかーん系」ではありませんでした。
ってことは、ちゃんと和ダシを取っているってことなのかな??
乾物系の旨みはしっかり伝わってきたので、、、
個人的には、もう少し重たいスープの方がいいかなと思いましたが、
場所が場所だけに、これくらいで抑えておいたほうがいいのかな、とも。
この辺のさじ加減が難しいんですよね。。。
あと、油分も、個人的にはもう少しファットの方がいいなぁ、って思うんです。
でも、こっちの人の想像するSuppeって、ファット感はあまりないので、、、
味の濃さと油の量については、ホント、悩ましいところなんですよね。。。
麺は、文句なしの西山製麺。
ごめんなさい。僕は、西山製麺がもともと好きなので、フェアに語れません…(・_・;)
このボツボツっとした感触がホントによくて、、、
食感もポキポキっとしていて、噛み心地がとってもいいんですよね。
量は、日本人的には若干少なめ?(に感じました)。
いやー、こりゃ、もうドイツ出張日本人には嬉しい一杯だろうなぁ。。。
と同時に、このお店で、日本のラーメンを知ったというドイツ人も多くて、、、。
その影響力は計り知れません。
で、餃子!!!
こちらも、まさに王道の、直球ストレートの餃子になっていました。
具の量も適量で、「これぞ、日本の定番餃子!」って感じでした。
中国レストランで食べる餃子とはやっぱり違っていて、、、
皮も中の具も、、、
まさに、Japanese Gyoza!って叫びたくなる餃子でした。
***
改めて、じっくり「麺処匠」のラーメンを味わって、色々と感じることができました。
一つ、今、思うのは、匠のラーメンは、極めてベーシックなラーメンだった、ということ。
否、「関東エリアのベーシックなラーメン」というべきかな!?
そこに、「なにわ」との違いがあるように思いました。
どこか「関西」を感じるなにわのラーメンに対して、
どこか「関東」を感じる匠のラーメン。
どっちが優れているとかじゃなくて、どっちも「日本の美味しいラーメン」。
デュッセルドルフにして、関東と関西のラーメンがほぼ同じエリアで食べられていて、
しかも、そのどちらもが「大行列の人気店」、という。。。
この両者のラーメンに出会い、刺激され、ラーメン店を始める人もちらほら。
そういう意味で、匠も、なにわも、ドイツのラーメン界のパイオニアなんですよね。
しみじみ、、、
ちなみに、隣にも日本レストランがあるんです。
そこでは、「年越しそば」が提供されていました。
こっちのお店にも、いつか来たいなぁ、と思いました。
しかし、隣が「匠」って嫌だろうなぁ、、、(・_・;)
(あれ、系列店だったかな!?、、、orz...)
ま、レストランといっても、違う形態のお店なので、関係ないんでしょうけど…。
***
というわけで!!!!
長い長い2017年末のラーメン巡り、終了であります。
改めて、思いました。
「海外のラーメンって楽しいなぁ~~~~♪」って。
多分、読んでいる人からすると、「なんだかなぁ~、、、」ってなっちゃうかもしれませんが…
書いている方は、もう、国内のラーメンよりもはるかにエキサイティングしています。
僕の人生もまだまだあるし、死ぬまでの間、出来る限り多くの海外のラーメンに出会いたい!っていう気持ちが強くなってきました。
無理だとは思いますが、「世界中のラーメンを食べ歩く!」というのが、今後の自分の目標になってきそうです。
…とはいえ、まだまだ千葉にも、関東にも、日本各地にも、食べたことのないラーメンがい~~~~~っぱいあるんです。
一生かかっても、こりゃ、「制覇」は無理だわ、、、と(・_・;)
でも、だからこそ、ちゃんと一軒一軒のラーメンを大切に味わわないとなぁ、、、、って思いました。