今年、暴れまくったSadie(サディ)の2008年を締めくくる作品がリリースされた。
このブログでもずっと大プッシュだったSadieが今年大ブレイク!
(kei的には、大プッシュしていただけに、よかったよかった)
この一年は、ディルアングレイインスパイア系を払拭する一年だったような。
サディのサディらしさというのが徐々に形成されていく一年だった。
激しい部分はしっかり残しつつも、
彼ららしいメロディーセンスがキラリ光る楽曲を奏で続けたって感じかな。
今回のICE ROMANCERは、かつて以上にメロディーにこだわりが感じられた。
ありそうでなくて、切なくて、突き抜けていて・・・
そういう絶妙なポイントを攻める一曲になっていると思った。
でも、注目すべきは二曲目のmarionetteだろう。
これは紛れもなく彼らの今後の代表作となる予感がする。
迷彩を彷彿とさせるアグレシッブさと今のSadieのポップセンスが
見事に融合されたハイクオリティーな一曲に仕上がっていた。
三曲目のRecallはミディアムテンポの美しい曲。
正直、「え~、これ、サディがやっちゃうの?」という意外な曲。
黒夢ファンとかLUNA SEAファンでも十分楽しめる曲だと思うな。
最後のサイケデリックケミカルムービーは、
これまでのサディを踏まえた感じの曲になっている。
現代的なヘビーロックの路線をゆきつつ、
90年代初期のV系っぽいハードさもありつつ、
サビは疾走感溢れるパンチのあるメロディー。
この作品に収録されている4曲を聴けば、
今の彼らの熱い思いがしっかり伝わるだろう。
それは間違いない。
これまで色んなところでディルアングレイパクリ系と揶揄されてきたが、
もはやそんな次元にはいないと僕は確信する。
サディはサディなのだ。今回の作品はまさにそういう作品だった。
30代以降のロックリスナーにも聴いてもらいたい絶品ミニアルバムだ。
来年は待望のサディ初のフルアルバムもリリースされる。
今、最も勢いづいているサディから目を離すな!
(ロッキンf風に)