Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

串亭 KUSHI-TEI@デュッセルドルフ あの幻の「NOCCHI」の味の原点がここに!

既に帰国して三日が過ぎています。

1カ月の訪欧もあっという間に過ぎ去ってしまいました。帰国後にあっちの記事を書くというのも、なんとも寂しいものがあります。

さて。

ヨーロッパ最後の街、デュッセルドルフで、再び「串亭」に向かいました。串亭はデュッセルドルフを代表する日本の「居酒屋さん」。もう、なんでもそろっています。日本食で食べたいもののほぼすべてを網羅した比類のない「無敵の居酒屋さん」と僕は解釈しています。

この串亭こそ、欧州No.1レベルのラーメン店「麺処匠」の店主さんの原点となるお店。この串亭なくして、匠なし!というほどなのです。

それこそ、もうすぐ20周年(累計)を迎えるお店で、世界の日本食レストランとしては「老舗」にカウントしてよいほどのお店です。きっと仕事でドイツ・デュッセルドルフに行った人なら、かなり多くの人がこのお店に来たことがあるのでは、と思います。

このお店は、常に、毎日、満員御礼のお店で、尋常じゃないほどの人気店です。客層を見ても、日本人もいますが、ドイツ人の数もかなりかなり多いです。見渡せば、ドイツ人グループばかり、という。ドイツ人にも、そして、日本人にも認められているお店が、串亭なのです。

アクセスは簡単。

デュッセルドルフ中央駅から徒歩で6分くらいかな。インマーマン通り沿いにあります。日本大使館、ホテル・ニッコー・デュッセルドルフの(通りをはさんだ)目の前にあります。インマーマン通りは、日本レストランがずらりと並ぶスポット。中心街はさらにその向こう側にあるのですが、この通りも常に人が歩いている通りです。

そんな通りに、およそ二店舗分の広さをもつのが、串亭です。

このお店には、実は、匠以上にユニークで、個性的なラーメンがそろっているのです!

見てください!! 凄いでしょ!!

普通のラーメンがないっていう、、(苦笑)。この串亭こそ、真のマニア向けラーメンを提供するお店なのかもしれません。

「度肝を抜くB級グルメたこやきら~めん」なんていうのもありますからね。もう、開いた口がふさがらない。

さて、まず食べたいと思ったのが、こちらの「台湾ラーメン」。

ドイツ・デュッセルドルフで食べる日本発祥の台湾ラーメン(苦笑)。凄いですよね。

国際的過ぎます。

今、首都圏では、評論家やラーメンフリークたちの影響で、台湾まぞそばが話題になっています

いわゆる「台湾ラーメン」(大カテゴリー)が今、話題になっているわけですが、今から5年ほど前に、神田で、ドイツ発の「南蛮ラーメン」(台湾ラーメン)を提供するお店がありました。「NOCCHI」というお店でした。

このNOCCHIの南蛮ラーメンの元になったのが、こちら串亭の「台湾ラーメン」でした。そういうこともあって、この台湾ラーメンをどうしても食べたかったのであります。神田で食べた時、「こりゃ、うまいなぁ」って思ったのをいまでもはっきりと覚えています。

なお、このNOCCHIの店長さんは、現在、ミュンヘンの「匠」で店主として活躍しているそうです。こちらにもまた行きたいなぁ、と。

そんな台湾ラーメンですが、こちらで食べても、まず思うのは、「旨い!」、と。

ピリッとした辛さを感じるあっさりとした中華そばスタイル。甘みと辛味が微妙に重なり合った魅惑のスープは、一度口にすると、やめられないとまらない、という感じ。「あれー、こんなに美味しかったっけ?!」、と思うほど。NOCCHI時代の南蛮ラーメンともまた少し違うタイプで、こっちの方がさらに万人受けしそうです。パンチはあるけど、優しい味わい。

野菜もお肉もいっぱい入っています。

このラーメンは、普通に日本のラーメン専門店にあってもおかしくないレベルのラーメンだったと思います。まさか、ドイツの焼き鳥系の日本レストランに、こんなラーメンがあるとは、絶対に思いませんよね。

でも!!!

もっとビックリするようなラーメンが串亭にはありました。

こちらです!

なんとなんと、

たこやきら~めん」!!!

 今の若い子たちは絶対に分からないと思いますが、あのダンプ松本さんがCMでやっていたたこ焼きラーメンです。

本当にこのCMのたこ焼きラーメンがモチーフなんですって!!!

しかも、これが旨い。。。汗

ラーメンのスープに、たこやきの油分が徐々に加わっていき、何とも言えない味わいに変化していきます。ゆえに、ファット感も強くて、やみつきになるレベルの味のラーメンになっているのです。

こんなマニアックなラーメン、誰が注文するんだ?!と思いますが、聞けば、「これが意外と出るんです」ですって。ドイツですよ。。。ドイツ人がどれほどこのラーメンを食べているのかは分りませんが、串亭では、(それほど多くはないにしても)たこやきラーメンが細々と、しかし確実に売れ続けているそうです。いやー、ビックリ。

ドイツで食べる「たこやきラーメン」。

これ、話題になってもいいかもしれません!

さらに、根強い人気なのが、こちらの「地獄らーめん」。0丁目から5丁目まであります。

僕は3を注文しました。3丁目でも、かなり辛いそうで、皆に止められました(苦笑)。が、これでもラーメンフリーク。これまで、様々な辛いラーメンで鍛えられていますからね。ちょっとやそっとでめげる僕ではありません!(とはいえ、辛い料理は苦手なのですが、、、)

はい。素直に、かな~~~~り辛いラーメンでした。が、ただ辛いだけではなくて、「おいしさ」を確かに感じるスープでした。ご飯と一緒に食べたら、これ、めっちゃ美味しいだろうなぁって思いました。世の中には、「ただ辛いだけのラーメン」というのも存在しますが、こちらのラーメンには、辛さの中に、旨さが確かにありました。

野菜もいっぱい入っていました。いやー、凄い。。。

5丁目なんかは、さすがに無理だろうなぁ、、、と(弱気)。

さらにさらに行きます!

こちらは、「ラーメンサラダ」です。

冷やし中華っぽくも見えますが、冷し中華ではありませんでした(味も違います)。

混ぜそばと冷やし中華の中間くらいのラーメンかな?! こちらは、地獄らーめんとは打って変わって、優しくて、さっぱりしていて、清涼感たっぷりの冷やしラーメンでした。少しエスニックな感じもして、面白かったです。

ドイツは、日本ほどの茹だるような暑さはありませんが、それでも晴れの日は結構暖かいです。そういうときに、これを食べて、ビールをぐいっと飲むと、さぞかし幸せだろうなぁって思いました。

クライマックスは、串亭自慢の焼き鳥です!

意外にも意外だったのが、「つくね」です。ドイツでは、鶏のひき肉というのが作られていないので、実際にこのお店の厨房で、ひき肉を作って、そして、調理していくんですって。つまり、本当に「自家製つくね」なんですね。ひき肉にする作業も大変なんだそうです。

というより、ドイツでは丸鶏そのものを全部、こちらのお店でさばいて、それぞれの部位をそれぞれに調理しているそうです。なので、串亭で働く料理人たちは、みんな、鶏を一羽まるごと綺麗に解体できるそうです。すごい!

僕も昔、調理師学校とかで丸鶏をさばく勉強をしましたが、あれ、結構大変なんですよね。慣れれば慣れますが、日本では、それぞれの部位に解体されたものを購入することができるので、厨房で丸鶏をさばく必要がないんですよね。

そういう意味で、こちらの焼き鳥は全部、こちらでさばかれたものになっています。そういうことを知って食べると、また味わい方も変わってくるのかな、と少し思いました。

個人的には、アスパラベーコンが美味しかったなぁー。。。しみじみ。

全部、日本の焼き鳥そのまんま!って感じで、幸せでした。

こちらは、お寿司ののり巻き。

いわゆる「異国風SUSHI」が跋扈している中で、こういう素朴で伝統的なのり巻きを見ると、ほっとします。

見た目は地味ですが、これこそ、僕ら日本人の日常に埋め込まれた日常のお寿司の典型ですよね。

ちゃんと日本人が認めるお寿司ももっとしっかりと認知されてほしいです。

***

…と、串亭の主なラーメン・代表料理をたくさん堪能させていただきました!!!

代表のSさん、それからTさん、本当にありがとうございました!! この数年、本当に色々とお世話になり、感謝しています。

ドイツで日本食が恋しくなったら、まずは迷わず「串亭へ!」、と僕は言いたいです(苦笑)。

もちろんスタッフは皆、日本人ですので、何も困ることはございません。

日本語で注文ができて、日本の味がそのまま楽しめる貴重なお店です。

ただ、とても混雑しているお店なので、予約は必要かもしれません。

デュッセルドルフに、串亭あり!です。 

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