全く新しい仕方で、ポジパン系(=ポジティブパンク系)がリバイバルしようとしています。
…と、敢えて、言いたいと思います。
このバンド(?)は、かつてのニューウェイブ‘~ニューロマンティック~ポジパンの要素をふんだんに取り入れたグループで、1970年代後半から1980年代にかけてイギリス(そして欧州)で大流行した音を現代によみがえらせようとしています。
しかも!
今回の新作は、なんとなんとSOFT BALLETの藤井麻輝さんプロデュースなんです!!! SOFT BALLET好きにはたまらないサウンドになっているはずです。
しかもしかも!!!
このバンドのボーカルさんは、かつてのZI:KILLのTUSKに近い感じの世界観を「唄」で出しているんです!!!
一曲目の「BODY」は、かつてのSOFT BALLETとZI:KILLを混ぜたような楽曲で、思わず、震えました。
まずは聴いてみてください!!!
ね!ね!
凄いでしょ?!?!
今年は、このブログでは、ほとんどCDレビューを書きませんでした。一応、人並み以上にCDはまだ買い続けています。色んなバンドのCDを買っては、一応は、聴いています。
けど、自分が心から「おお!!」って思える音楽と出会えませんでした。
多分、聴き過ぎている、というのもあると思うんですが、自分が欲している「音」と出会えていないがゆえに、「書く気」にならない、というか。
でも、久々に、「書きたい!」と思えるバンドが現れた、そんな感じです。
さらに、二曲目の「GO BACK」も、ヤバいんです。
ね。
こちらは、GRASS VALLEYとZI:KILLを足して二で割ったような、、、
この何とも言えない「吸い込まれる感じ」が、すごく懐かしいです。
ギターのクリーントーンのアルペジオがなんとも物悲しく、そして、裏で鳴るシンセの音がたまりません。
歌は、出口さんっぽさとTUSKっぽさがあって。
今の時代に、こういう音で勝負しようとするバンドが出てくるとは、、、
僕はもう、嬉しいです。。。(;;)
しかも、このGO BACKのサビは、なんともたまらない欧州ロックな感じで。
久々に震えましたよ。マジで。
2010年代後半に、もしかしたら、再来するかもしれませんよ…。
もう、この10年来、ずっと、ヘビー路線ばかりが注目されてきました。
ラーメン的に言えば、「またお前もか系」ばっか。
もうそろそろ、「あっさり系」が、音楽においても、リバイバルされてもいいでしょ?!
ラウド系? ヘビー系? もう、いいでしょ、と。。。
もっと、こういう乾いてて、クールで、クリーンな音楽が出てきてもいいじゃないですか。
そうなったら、僕もまた、音楽に夢中になれるかも?!
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特に、この2014年は、ヴィジュアル系的に、本当に何も起こらなかった一年だったように思います。
バンドマンたちも、もう、どこに向かっていいのか、見失っているかのような。。。
そういう意味で、今の若いV系バンドマンに、このLilles and Remainsのこのアルバムをおススメしたいですね。
かつての、それこそ、V系というジャンルが確立される前の世界観が、このアルバムにはつまっています。
「カッコいい音」。
このバンドには、今の流行りのバンドにはないもの=「古くて新しいもの」があります。
前々から気にはなっていたんですが、このアルバムで、心から応援したくなりました。
もし僕の推測が外れてなければ、今後、彼らのようなバンドが次の世代を作っていくと思います。
ちなみに、欧州では、Lilles and Remainsのようなサウンドはコンスタントに現れ続けています。
一つの伝統として、といいますか。
日本でも、再び、こういうサウンドが巷に流れ、日本人の心に響く日がくることを願っています。
だって、カッコいいんだもん。。。