久々に、悪麺友らんちばさんとショートツアー。
今回の目的地は、八街でした。
今、八街が千葉県内でもかなりアツいエリアになっているんですよ。
新店もいっぱいできていますし、また老舗店も素晴らしい。
これまであまり語られてこなかった八街のラーメンですが、
今や、千葉県内で最も注目すべきエリアになりつつあります。
…
そんな八街で、われわれはまたとんでもないラーメンを見つけました!
ラーメン店ではなく、創業30年の老舗の町中華なんですけどね。
見た目からは、想像しえない、とんでもないラーメンがありました。
これには、らんちばさんも僕もテンションMAXでした。
そのお店の名は、
龍蘭
といいます。
1988年(昭和63年12月)開業
ということで、ちょうど創業30年のお店。
それ以前は、市川で15年、同じ店名で営業されていたんだとか。
なので、その道45年の職人さんのお店なんです。
22歳で独立されたというから、御年67歳。
恐れ入ります、、、(;´・ω・)
…
場所は、こんな感じです。
先日オープンした「中担」のすぐ近くといえば、分かる人には分かりますかね!?
八街駅前の国道409号線をまっすぐ南下したところにあります。
店内は、ずばり「町中華」そのもの。
昔ながらの町の中華屋さんスタイル。
キャリア45年の店主さんとその奥様のお二人で切り盛りされていました。
メニューです!!
ラーメン類もかなりの充実!!
僕の目を一瞬で惹きつけたのが、「朝鮮ラーメン」!!
なぜか「朝鮮」という言葉に弱い僕、、、
韓国ラーメンは、たまにお見かけしますが、
韓国ラーメンじゃなくて、朝鮮ラーメンなところが気になりました。
さらに、「カレーラーメン」もあって、それも気になりました。
が、、、
らんちばさんと厳粛な議論を重ね、今回は「ワンタンチャーシューメン」に決定。
この選択が、最高のチョイスでした。
ワンタンチャーシューメンがもう激やばの激ウマだったんです。。
更に!!
にんじん入りぎょうざ、なるものもありました!!
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
来ました来ました!
こちらが、
龍蘭の「ワンタンチャーシューメン」
です!!!!
もう、見た目からして、普通じゃないのが分かります。
凄いラーメンにしか感じない「迫力」というか「オーラ」というか。
きちんと手で引き裂いて作る極細メンマからも、その凄さが伝わってきます。
スープを飲むと、スープの表面の脂と魚介の風味がぐわっとせまってきます。
「凄い、、、なんじゃこりゃ、、、」、と。
聞けば、煮干し、鰹節、干し海老など、旨みを引き出す乾物がいっぱい入っていて、
さらに、鶏や豚のダシもいっぱい効いているんですって!!!
これぞ、昔ながらの絶品中華そばの必勝王道パターン!!
僕の愛する鳳華飯店のラーメンに通じるものがあるぞ、と。
一度食べたら、もうやめられないとまらない、そんな昔ながらのラーメン。
きっとね、海空土みたいなラーメンも、もとはこういう味だったんだろうな…
煮干しのえぐみみたいなものも感じられて、昔のワイルドでジャンクな味というか…
ワンタンもチャーシューも、確かな味わいで、熟練の技!って感じでした。
これだけ完成度の高いラーメンが、このお店で出てくるとは、、、
麺はこんな感じです。
コシがあって、縮れた玉子麺でした。
この玉子麺、最近(いつかは不明)、変えた麺だそうです。
この麺、僕的に、かなりかなり気に入りました。
昔ながらの中華麺的ではありますが、時代を超越した卓越さが感じられます。
こんなコシのある玉子麺、なかなか他にはないかも!?!?
聞けば、このあたりの「製麺所」が次々に廃業していて、
これまで使っていた麺が取り寄せられなくなった、と。
それで、色々と探してみたんだけど、なかなかここのスープに合う麺がない。
そんな中で、なんとか見つけ出したのが、この玉子麺なんですって。。。
適当に選んだ麺なのではなく、考えに考え抜いた先にたどり着いた麺、といえるでしょう。
それを想いながら、この麺を食べると、また違った味わいに変わります。
消えゆく町中華。
そして、消えゆく町の製麺所。
これでいいんでしょうか!?
ラーメン店は増えているのに、製麺所は姿を消していく。
イマドキのお店の似たような味のラーメンに、似たような麺。
どれもこれも、同じような味で、同じような食感の麺で、、、
まだ「町中華」なんて言葉がなかった頃から、こういうお店を周ってきた僕ら。
イマドキのお店には絶対たどり着けない、究極の中華そばがそこにありました。
こちらのワンタンチャーシューメンも、まさにそんな究極の一杯でした。
ワンタンも、ふわふわっとしていて、美味しかったです。
具は入ってなかったような、、、
でも、それでいいんです。
それ「が」いいんです!!
…
さらに、驚いたのが、謎の「朝鮮ラーメン」でした。
ジャジャーン!!!
こちらが、摩訶不思議のこちらのオリジナルラーメン、
朝鮮ラーメン
です!!
こ、こ、これは、、、
ニラに、大きなレバーに、野菜に、豚肉に…
そして、豆板醤たっぷりの辛いスープ、、、
まさかの「レバニラ入りスタミナラーメン」だったんです!
しかも、これだけ真っ赤で辛そうなのに、甘いんです!!
辛さもあるんですが、それ以上に甘さが際立つスープ!!
なんじゃこりゃ!?、、、(;´・ω・)
味的には、かなりクセがあるというか、独特です。
ニンニクや生姜のクセというよりは、豆板醤×砂糖という組み合わせによるクセ。
店主さんも、「これは、好き嫌いが激しくて、残す人もいます」とのこと。
万人受けする味ではない。
でも、ハマる人は確実にハマる。
無難なラーメンではなく、どこまでも個性的で無二の味わい。
ここまで好き嫌いの分かれそうなスタミナラーメンというのも珍しいかも!?
でも、僕はかなり気に入りました!! レバーがでかいところが!(苦笑)
レバニラ炒めをラーメンに合わせたらどうなるか!?
そんな「実験ごころ」も感じられました。
麺はこんな感じです。
上のワンタンチャーシューメンと同じ玉子麺ですね。
この麺、やっぱいいですねー。
昔ながらのラーメンにぴったりの麺。
イマドキの麺じゃダメでしょう。
量もわりとあって、満足感に包まれました。
レバーは、でっかくて、柔らかかったです!!
レバー好きのラーメンフリークさんには、超オススメ!!
で、、、
こちらが、ニンジン入りの餃子です!
ここの餃子、まず、とにかくデカい!!
でかくて、カリカリで、中の具はいっぱい!!
これ以上、何を求めればよいんでしょうか!?
大きくて、具がいっぱいで、カリカリで美味しい。
ここに、最高の焼き餃子がありました。
***
龍欄。
創業30年、合計45年。
消えゆく町中華の底力をフルに発揮した名店中の名店。
ワンタンチャーシューメンに関しては、千葉県内で最高峰の昔ながらのラーメン。
なんで、こんな素敵なラーメンが、情報としてなかったんだろう!?
千葉の情報を発信する人はいっぱいいるけど、なんで、ここのが発信されてこなかったんだろう!?
こんな素敵なラーメンを知らずして、僕も「千葉のラーメン」を語ってきたのか、、、orz...
恥ずかしい限りです。
店主さんともお話しましたが、もう、「雲の上の存在」のように見えました。
どれだけ僕らが偉そうに何か言おうとも、その道45年の店主さんには何も言えません、、、
45年、一つの事を極めてきた人なんですから。
いや、一つどころじゃない。
今は、ラーメンしか出さない(出せない)お店が多いですが、
町中華のお店には、数えきれないほどのたくさんのメニューが存在します。
そのすべてを作り続けてきたんですから、、、
ラーメン屋30年とは意味が明らかに違います。
前に、別の町中華の店主さんがちらっと言っていました。
「包丁も使えない、包丁もとげない、そういう料理人が増えてきた」、と。
まともな料理を作れない料理人が増えてきた、ということを嘆いていました(別店主さん談)。
…
ここで、僕が何をいったところで、事態は変わりません。
町中華の存在自体が危ぶまれる現在。
いつまでも存続できるのか…。
町中華が消えた後の社会に残るのは、何なのか。
顔のない大企業系の営利目的の実力のないお店ばかりの社会、か。
そもそも、外食産業自体、どうなっていくのか。
…なんてことを考えさせられました。
毎週火曜日が定休日みたいです!!
ご注意を!!!
暖簾が、外向きじゃなくて、内向きになっているのが、個性的でした。
「ありがとうございました」と書いてあるので、
暖簾自体が、食べて立ち去るお客さん用なのかな!?、と。
ここは、是非一度行って、食べてもらいたいですねー!!!
八街で、またまた素敵な老舗町中華のお店を見つけちゃいました。
幸せです!!!!(;;)