佐倉が今、何気にとても熱いです。
神桜は、そんな佐倉にできたばかりの新店。
すでに、千葉のラーメンフリークさんたちの間でも話題になっているお店です。
こちらの店主さんは、成田の人気店「麦家出身」という方らしいですが、、、
この時点で、とりあえずは「絶対的に美味しいんだろう」、と判断しました。
ただし、美味しいラーメンを作ることと、お店の人気を維持することは別次元と僕は考えます(後に詳しく)
こちらのお店の外壁?に、こんな説明がなされています。
豚骨、牛骨はいいとして、馬骨ラーメンなるものがあるそうです。
馬骨スープ?!
渋谷で、たしか馬骨ラーメンを出すお店があったような、、、
ググっても、いろいろ出てきます。
ポピュラーでないにしても、それなりには馬骨ラーメンってあるみたいですね。
ただ、こうして使われているにもかかわらず、広まらないということは…
まぁ、なかなか難しい骨なんでしょうね。
さて。
今回は、馬骨の桜味噌そばと、赤味噌そばをいただきました。
結論的には、この両者(あるいは白と桜?)を食べ比べてみないと、馬骨スープの「味」は見えてこないかな、と思います。
桜味噌そばだけだと、その魅力が感じられない、そう思います。
こちらが、馬骨を使った桜味噌そばです。
見た目はとてもシンプル。っていうか、シンプルすぎるくらいにシンプル。
これで、900円か。。。安いのか、高いのか… 悩ましい価格です。
お味は、トロトロとした濃厚な味噌ラーメン。
感覚的には、「そんなに変わった感じのしない濃厚な味噌ラーメン」という感じ。
けれど、赤味噌そばと食べ比べると、ずいぶんと違うことが分かります。
①豚骨スープに比べて、野性的・野獣的な臭みが少ない。
②豚骨スープに比べて、やや酸味?、すーっとする感じがする。
③豚骨スープに比べて、しつこくなくて、後味がそんなにきつくない。
④豚骨スープに比べて、「食べた感」が少し弱い。
…
比較することで、馬骨の長所・短所が見えてくるように思いました。
ただ、味的には、「味噌ラーメン」という範疇内に入りますし、味覚のレベルで優劣がつくようには感じませんでした。
細かい好みとしては、意見が分かれそうですが、大枠はそんなに変わらないかな、と。
「話題性」としてはありそうですが、このラーメンで、「馬骨スープファン」が増えるかどうかは、…
未知数ですね。
あと。
麺がよかったです。
赤味噌そばとは別の麺で、僕が大好きなチキンラーメンの麺風の麺になっていました。
これは嬉しい♪
ただ、こういう濃厚なトロトロスープだと、どういう麺でもよくなってくる部分もあり、、、
逆に、こういう重たいスープの場合は、太いゴワゴワ麺の方が合っているのかな、とも思いました。
ここは、スープにインパクトがあるので、麺そのものの注目度は弱くなってしまうかな、と。
で、こちらが、赤味噌そば、です。
800円のラーメンとしては、ちょっと寂しいヴィジュアルですかね。
もやしとねぎだけ。チャーシューも入りません。これで、800円か…、と。
こちらは、「濃厚な豚骨味噌ラーメン」、そのまんまでした。
馬骨ラーメンを食べてからこれを食べると、「ヘビーさ」を強く感じます。
パンチの効いた味?!
なぜラーメン店で豚骨が愛されるのかが、少しわかった気がします。
どの骨よりも、パンチがでるんですよね。刺激的というか、官能的というか(苦笑)。
有機的な味わいになる、というか。
馬骨スープよりも、暴れん坊な味のスープなんです。
そういう意味でも、この二つのラーメンの食べ比べは是非やってもらいたいですね。
神桜。
かなり個性的、かつ、実力派、かつ、着実なラーメン。
一般人も、マニアな方々も、虜にできそうですね。
一般の人は、まだまだ味噌ラーメンが好きですし、高齢の方ほど味噌ラーメンを好む傾向があります。
このエリアですし、「味噌ラーメンの専門店」を出したことは、とてもいいアイデアだと思います。
だけど、なんだろうな、、、
「できすぎてて、面白さに欠ける」、という印象が残りました。
美味しくて当たり前。それに加えて、「また来たくなる要素」がラーメン店には必要です。
その「また来たくなる要素」が、今の僕には少し見えませんでした。
「馬骨ラーメンかー!面白そう」、という気持ちをもってこのお店に来ると思います。
「そうかー、これが馬骨スープかー」とはなるのですが、「そっか・・・」っていう感じ。。。
中毒性に欠ける、というかなんというか。
トッピングが乏しいわりには、値段は高額。
何度も来たい、と思うようになるかどうか。
今後、どうなっていくのか、とても楽しみです。
しばらくしたら、また来たいと思います!