Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

誰も知らないドイツのビール話♪+ワイン

ご存知でしたらごめんなさい

ドイツの風刺エッセイ本からの引用、というか翻訳です。ドイツのビールって有名だけど、その内情についてはほとんど知られていない。中世ドイツでは、ビールは薬として使われていたんですって。。。もともとホップは薬だったみたいだけど・・・ また、ドイツではビールの品質に関して最もうるさくて、1500年頃からずっと変わらぬ規制があることもあまりよく知られていない。というわけで、ビール好きの人には読んでもらいたいエッセイであります♪

【ドイツの飲み物】

世界のビール醸造所の三つに一つがドイツにある。これは、ドイツ人にとってビールがどのような意味をもっているのか、ということをはっきりと示す手がかりとなるとなるかもしれない。多くのドイツ人にとって、ビールはただの生活必需品であるだけでなく、「人生の目的(Lebenszweck)」なのだ。

地方の小さなビール醸造所は繁盛していて、一定の成果を収めている。こうした醸造所は、伝統的には、修道院と密接につながっていた。修道院では、以前、男性の修道士たちが自分たちの「液状のパン」を製造していたのだ。しかも、それを薬として使用していたのである。

ドイツのビールの質が高いといわれる理由は、純度を守る純度規定Reinheitsgebot=ビールの製造に関する法的規定)で、これは1516年に施行され、それ以来(今日まで)ずっと変わらず効力を発揮している。ビールを製造する場合、水とホップと麦芽と澱(おり=醸造の際に生じる沈殿物)しか使用してはならない、と定められているのだ。EC(欧州共同体)の法調整の枠内で早急の純度規定の撤廃が求められた時、唯一、ドイツ人たちはEC参加の意味を本気で疑った。

純度規定がなかったとしたら、外国の製品であるドイツ製ビールは、ヨーロッパの市場で受け入れてもらう上で、かなりの苦労があっただろう。

ビールはいつも冷たくて、たくさんの泡(Schaumkrone;泡の王冠)と一緒に出される。この泡を作り出すのに、8分間程度は必要なのだ。したがって、ドイツのビールは、すぐさま喉を潤すのには向いていない。

最も人気のあるビールはピルス(Pils)であり、最も輸出されているビールでもある。それと対照的なのが、国の国境を決して一度も越えないいわゆる輸入ビール(Exprt-Bier)と、その名と反対に色褪せることがないとされ、ずっと新鮮に飲まれるはずのアルトビールだ。

ドイツの一人あたりの消費量は世界一であり、一年間に145リットルとなっている。

ドイツのワイン、とりわけドイツの白ワインはすばらしい。ドイツ人は白ワインを高く評価している。たとえフランス人たちがそのことを小ばかにしていても関係ない。しかし、ドイツ人は、自国のブドウの品質をきちんと分かっているので、自国製のワインのほとんどは自分たちで飲んでしまうのだ。ゆえに、ごくわずかのワインしか海外に輸出されない。根本的に(ドイツでは)、ワインを飲むこととビールを飲むことは区別されていない。同一人物が、ワインもビールも飲むのである。

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