醤油ラーメンの元祖と言われている『来来軒』の流れをくむ「元祖東京ラーメン」の味をそのまましっかりと受け継いでいる唯一無二のラーメン屋さんが進来軒だ。僕の職場の近くにあるので、たまに寄っている。が、日本で最も古いラーメンの味を近所で食べられるなんて、ホント幸せなことだ。今日は、気分も体調も優れないので、気持ちを入れ替えようと思って、進来軒へとチャリを飛ばした。
進来軒は、JRだとほぼアクセス不可能。千葉から千葉都市モノレールに乗り換えて、天台へ。そこから徒歩15~20分くらいはかかるかな。千葉人のkeiでさえ、行くのがたいへん。こんなところに日本最古の味が残されているっていうんだからビックリ。しかも、昼時は半端なく忙しい。地元でしっかり人気があるのだ。おじちゃん二人が絶妙なコンビネーションでどんどん注文をさばいていく。目と目をあわすだけでお互いの意思疎通ができる。ベテランの名にふさわしいチームワークだ。
今日はチャーシューメン。水曜日は20パーセントOFF。
肉がホント素晴らしい。スープも相変わらずにあっさり旨味たっぷり。なんてことない味のように感じるが、どこか深みがあって、また懐かしさもあって、文句なし。スープとの相性も抜群で、レトロ+正統派の実力あるチャーシューだ。麺も意外とプリプリしていて、弾力性に富んでいる。このお店は麺の評価が高い。自家製麺じゃないと思うのだが、とても(王道的で)よい麺を使用している。
いずれにしても、ここのラーメンに文句をつけることは許されない。だって、これが「ラーメン」の元の姿なのだから、、、 今存在するラーメンも、そのルーツをたどれば来来軒に行き着く。美味しいか不味いかという次元の問題ではない。このラーメンが「原形」なのだ。もちろん人気の流動はあるだろう。だけど、ベーブルースや川上さんが野球界で偉大なのと同様、進来軒はラーメン界においてやはり偉大なのである。(しかも未だに大人気店なのだから、頭が下がる思いである)