Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

民主党のみなさまへ-前に進め-

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121218/stt12121808280003-n1.htm

民主党。

いったい民主党は何だったのだろう。3年半ほど前を思い返せば、みんなが自民党に絶望し、民主党に大きな期待を寄せていた。菅さんの演説を目の前で聴いたけど、ものすごい迫力だった。「日本を変える!」、と熱く雄弁していた。それを聴いていた有権者もそれに応じて、「いいぞ!頑張れ!」、と声を上げていた。

菅さんの今の声
http://blogos.com/article/52435/

僕は基本的に特定の政党を応援していない。基本ベースに、「巨人」と「自民党」には抵抗感がある。それくらいだ。でも、特定の誰かがいいと思うことは、これまでも、これから先もないだろう。

ただ、「二大政党制」という考え方には共感するところがある。日本は、ずっと自民党の一党支配だった。ずっと自民党が勝ち続けた。そして、今や、圧倒的な議席数で衆議院を制覇した。僕が心配なのは、ようやく実現した「二大政党制」がまたうやむやになり、自民党の一党支配が続いてしまうこと。

まだ、今なら、民主党は蘇ることはできると思う。議席数は激減したけど、実際の投票数を見れば、「まだ」多くの人が民主党に期待しているのだから。接戦だったところも多い。まだ、全ての日本人が民主党に絶望したわけではない。それを見誤れば、本当にみんなが民主党を見限ることだろう。

これから数年かけて、民主党の根本、民主党の根本思想を作り上げて、一つにまとまってほしい。僕とて、「民主党はどんな政党なのか」、分からない。「リベラルな中道」っぽいところにいることはわかる。

http://charitv.me/btt311.com/upmayoeru/p3.html

岡田さんは、民主党のベースに、①改革政党、②ヨーロッパ型社会民主主義(弱者、他者に優しい政治)、というのがある、と述べている。特に②は、他の政党にはない特徴だと言っている。僕もこの②ゆえに、民主党を応援したくなった。

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg7321.html?t=72&a=1

けれど、そこに留まっていては、民主党の未来はないとも思う。日本には、そもそも根本的に「保守層」が多い。保守層の信頼を勝ち得てこそ、自民党の対抗軸として、承認されるのだとも思う。なかなか難しいと思うが、保守性の強い国で「改革派」としてやっていくためには、それ相当以上の「戦略」が必要になるだろう。

民主党の使命はまだ果たされていない。とにかく今は「立て直し」に力を注いで、再び「自民党」に対抗できる強靭な組織づくりをしてもらいたい。基礎というか、基盤というか、そういうものをしっかりと固めて、もう一度みんなの信頼を勝ち得てほしい。僕ら世代前後の人たちは、「自民党」しか知らないのだから。そんなのはやはりおかしい。「政党は自民党だけではない」、ということをしっかりと示してもらいたい。

そして、いつ日か、また自民党がぐらついたときの有力なオルタナティブとして、暴れまわれるようにしてもらいたい。今の現時点では、「オルタナティブ」になり得ていない。そのことをしっかりと自覚してもらいたい。去る人間には去ってもらい、本当に「オルタナティブたりうる人間」だけで、再構築してほしい。当時の人気(追い風)にあやかる人間があまりにも多すぎた。あの「離党茶番」は、見ているこっちが実に腹立たしかった。もうしばらくニセモノたちが消えていくだろう。離れるだけ離れればいい。(僕はそのニセモノたちの名前を忘れない)

繰り返すけど、民主党がいいとは思っていない。けれど、自民党に対抗できる(打ち勝てる)力をもっているのは、やはり民主党しかいない。二大政党制を実現する道は想像以上に厳しい。でも、それを実現し得るとすれば、民主党のリバイバルがどうしても必要だ。

今回の選挙で、世の中の人たちの「移り気」は僕もよく分かった。恐ろしいほどに無慈悲だった。でも、まだ多くの人が民主党に期待を抱いていることも、獲得した票を見ればわかるだろう。その人たちの思いを裏切らないでほしい。

日本の政治のために、民主党のリバイバル+再構築を心から願いたい。もう自民党一党独裁が続く日本は見たくない。自民党が嫌いというわけではないけど、自民党しか政権が取れない国というのは、なんとも滑稽だし、フェア(公平)じゃない。色んな選択肢があってほしい。選択肢がたくさんあり過ぎると、今回みたいなことになる(でも、多党制にもいい点はある)。

巨人しか優勝しないプロ野球はつまらないし、腐敗する。同じように、自民党しか勝てない政治はつまらないし、また腐敗するだろう。

理想を言えば、政治家なんぞという職業などなくして、そのつど優れた人が政治家になれればいいのだけれど。サンマリノの政治が僕的に理想かな(汗)。ま、規模も背景も違い過ぎるけど。。。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%8E

とにかく、どこか特定の団体だけが政権(=権力)を独占する、というのは、どうしても認めたくない。とはいえ、民主党の他に強靭な組織は見当たらない。本来なら社民党がその地位にあったわけだけど、、、。これで、民主党が崩壊して、小さな勢力になり下がってしまえば、それこそ僕らは絶望するだろう。現実的に、自民党の対抗軸になり得るのは、民主党しかないのだから。(だからといって、民主党が優れていると判断しているわけでもない)

今も野田さんの言葉は力をもっている。

前に進むか 前に戻るか

この言葉は、今も民主党に向けられている。是非、前に進んでもらいたい。そして、もう一度、風を起こしてほしいと願う。

この思いが民主党に届くといいな☆

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