函館市内から路面電車で30分くらい行ったところにあるのが、湯の川温泉です。
なかなか風情のある温泉街です。
函館だけではないですが、北海道はどこも、中国人旅行客でいっぱい。
この温泉街も、中国人旅行客でいっぱいでした。凄いわ…
そんな湯の川温泉に、素晴らしいラーメン店がありました。
その名も、、、、
『ブルートレイン』。
いやー、もうなんていうか…
マジで電車なんですよね。。。汗
ね。
凄いでしょ?!
本当にブルーのトレインが店舗になっている、という。。。汗
で、電車の店舗で食べるラーメン、、、汗汗
すごいこだわり様ですよ。。。
このお店は、路面電車の湯の川温泉駅から徒歩1分のところにあります。
すごい経験です。(まぁ、食堂車って言えば食堂車っぽいわけですが)
店内ももうなんというか…。
レトロで、電車フリークが喜びそうな物がいっぱい飾られています。
メニューもまた面白くて…
普通ラーメンに、急行ラーメン、そして特急ラーメンと、、、
(麺の量が違ってきます。特急は麺二玉!)
もちろん、ラーメンフリークなので、普通を(苦笑)。
あと、塩じゃなくて、醤油ラーメンにしてみました。
出てきたラーメンは、とても素敵なヴィジュアルでした。
スープの表面に、何やら浮いているものがあります。
背脂チャッチャかな、と思うのですが、微妙に違っていて、、、
なんだこれは?!と、思い、考えていたら、
店主さんが、「これは背脂を炒ると、出てくるものなんだよ」、と。
カスというか、焦げというか、なんというか。
それをちゃんと丁寧に毎日作っているんだそうです。
揚げ背脂の焦げ油脂!?
実は、、、
これが、函館のラーメンの一つのシンボルなんですね。
龍鳳の佐々木さんの伝説はこちら。
スープは基本的に豚骨(げん骨)とたっぷりの昆布。
あっさり昆布豚骨ラーメン、と言いますか。
これ、最高ですね~。
これが、函館ラーメンなのか、、、と。
函館ラーメンの底ぢからを見せつけられた気がしました。
チャーシューはパサパサっとしたもので、これも昔のスタイル。
メンマは細くて、臭みがない。
そう、函館ラーメンのメンマって、どこも美味しい。本当に臭みがなくて。
麺は岡田製麺ですね。♪
店主さんと色々と語り合いました。
昔、市原の姉ヶ崎にいたことも教えてもらいました。
まさに、ブルートレイン内での会話のような、、、(苦笑)
その中で、こうおっしゃっていました。
「函館には、本当にいいラーメン屋さんがいっぱいあった。でも、どんどん消えて、なくなっている。若いラーメン屋もいっぱいいるけど、どこもギトギトしたラーメンばかりだ。函館のラーメンじゃない。このままだと、函館ラーメンが函館からなくなってしまう。そういう気持ちが強い」
と。
このお店で使っている素材も全て見せてくれました。
そこには、「これまで大事にしてきた函館のラーメンの味を残したい」、という思いがあるように思いました。
難しいですよね。たしかに、函館には今、色んなタイプのラーメン屋さんがあります。それこそ、都内で修行して戻ってきたUターン型のラーメン屋もありますし、札幌のラーメン店で修業して戻ってきた若いラーメン店も結構あります。
というか、「現在」の函館を見ていると、完全に濃厚系にシフトしているというか、、、それはそれで、ある意味で、健全な進化というか。健全というか、仕方ないというか、、、
首都圏では淡麗系の方が主流なのに、こっちでは濃厚系が圧倒的に、、、
いや、首都圏も相変わらず濃厚系が主流か、、、
というような難しい問題もあり、揺れているんだな、と。
老舗ラーメン店がぽつぽつと閉店していく中、文化伝承をどうするのか。
それは、函館だけの問題じゃないですよね。。