誹謗中傷のことについては色々思うところがあります。
思えば、まだSNSがこんなに普及していなかった2005年からブログを初めて、早15年。
炎上も含めて、いろんな経験をしてきました。このブログの記事のコメント欄にも、たくさんの書き込みがあって、いいコメントもあれば、人格批判のコメントもいっぱいいただきました。
今は、もうブログの時代でもないですし、それほど盛り上がりを見せませんが(苦笑)、それなりの経験値はあると言っていいかな、と(控えめに)思います。
そこで、誹謗中傷のかわし方をいくつか提示させて頂きたいと思いまして…。
誹謗中傷のかわし方
①まずは、「死ね」とか「消えろ」とか「クズ」など、酷いコメントやリプをもらったら、即刻「削除」、あるいは「ブロック」。ゴミを処理する感覚で、サクサク削除/ブロック。誹謗中傷コメントは、「ゴミ」ですから、掃除をする、という割り切り方は絶対に必要。難しいことを考えずに、サクサク削除、サクサクブロック。
②中には、住所の指定や名前の特定なんかもされることもあります。けど、それもとにかく何も考えずにサクサク削除、あるいはブロック。最初はビビりますけど、それで何か実際に攻撃をしてきたら「犯罪」です。そこまでやってくる人は、そうそういないですし、それが怖ければ、まずは警察や相談機関に通報しましょう(僕も色々ホントありました…)。今の時代、警察とかもわりと親身に話を聴いてくれる場合もあります。
➂世の中にはいろんな人がいます。色んな意見があります。SNSで発信する以上、そういういろんな人がいるということを前提に言葉を発信する、というこちら側の意識改革も必要です。昔、Twitterって何だろう?と思って、PCにとても詳しい人に聴いたら、「公共の場所で、人が集まっているところで、みんながつぶやき合っているの。それをみんなが聴き合って、あーじゃない、こーじゃないっていう場所がTwitterだよ。色んな噂や話題がつぶやかれている場所。それ以上でもそれ以下でもないよ」、と。SNSも「公共の場所」。誰が聴いているか分からない、ということを意識して、普段から発言をしましょう。(これはかわし方というよりは、その前の話ですけど…)
④誹謗中傷は、徐々にエスカレートすることもあります。最初の返答の仕方次第で、相手の攻撃が強まったり弱まったりします。一概にこうすればいい、というのはありませんが、何か自分に不都合なことや不快なことを言ってくる人も、同じ人間です。きっと言い方がきつかったり間違っていたりするだけで、何かを伝えようとしています。そこを汲んで、ソフトに返答すると、意外と「いい人」だと分かってくることもあります。
⑤誹謗中傷も、今はわりと「パターン化」されています。誹謗中傷する言葉もわりと単純というか、ワンパターンなものが多いです。なので、そのパターンをこちら側が学習する必要があります。
⑥例えば、僕は「悪口分析」をしたことがあります。悪口の基本に、「バカ」と「アホ」があります。そして、現代の悪口は、だいたい五つです。「しね」「きえろ」「うざい」「きもい」「むかつく」です。そしてその下位概念として、容姿や見た目を罵倒する個別の悪口が出てきます。「でぶ」「はげ」「ぶす」「たんそく」「たらこくちびる」等々。こういう言葉は、ネット上だけじゃなくて、伝統的な悪口の基本パターンなので、それを知っておくと、「ああ、パターン内だな」でスルーすればいいのです。僕も散々言われてきました。(先生としても、学生にいっぱい好き勝手書かれてきました)。また、ネットスラング用語みたいなものもある程度全部知っておく必要があります。
⑦悪口を超えたもの、たとえば「○○を襲撃し殺す」「拉致する」「爆破する」といったコメントやリプは、もう「脅迫」なので、すぐに警察や管理会社等に通報しましょう。スクショしておいて、そのアカウント名も控えておいて、で、二度とそれを見ないこと。ブロックできるならそれを直ちにブロックすること。怖いですけど、本当に爆破してくる人はほぼいないと考えておきましょう。(誹謗中傷する人=普通の人、と考えるなら、まずしてきません)
⑧もし「炎上」して、とんでもない数の誹謗中傷リプ(コメント)が来たら、しばらく落ち着くまで、そのサイトを閲覧するのをやめましょう。だいたいは数日で終わります。炎上コメントの中には、わりと「味方」も結構出てきます。「共感しました」みたいなコメントもあります。それをみて、「分かってくれる人もいる」と思い込み、その他のコメントやリプはスルー、もしくは削除、もしくはブロックしましょう。
⑨基本的に、「話の通じない人」だと分かったら、絶対に相手をしてはいけません。相手をするから、相手もそれを面白がる(しかも歪んだ仕方で)。なので、基本的に、誹謗中傷コメントに対しては、「無視」が鉄則です。僕もかつて、そういう話の通じない人とガチガチやりあって、いっぱい嫌な思いをしましたし、相手をして何か得るものがあったということもほとんどありませんでした。百害あって一利なし、です。
⑩誹謗中傷の攻撃を受けること自体、嫌なことですが、それを経験することで、自分自身が成長することもあります。僕もこの15年で、とてもきついコメントをもらったり、攻撃的な言葉を浴びせられたりもしてきましたが、そこから学ぶこともやっぱりありました。散々、色々言われた後に、「ああ、僕のこの言葉に傷ついたんだ」と分かることもあります。稀の稀に、その相手と「和解」することもあります。それって、SNSだけじゃなくて、リアルな人間関係でも同じことですよね。
⑪もし、誹謗中傷の中で、これって何が言いたいのだろう?と思った時は、率直に聴いてみるのもアリかもしれません。「どういう意味ですか?」「何をおっしゃりたいのでしょうか?」「もう少し詳しく言って下さい」等々。また、更に、「○○(誹謗中傷の内容)って、××という意味ですか?」というのもアリかも。僕も何度かそういう返し方をしたことがあるのですが、こうやって「対話」にもっていくと、わりと次の返事がまともだったりすることもあります(そうでない場合もありますが…)。応答した後に、「うるせーよ」「うぜえ」「しね」「キモ」とか言ってきたら、それ以降はもう無視で(よほどのことがない限り、だいたいこれで終息します)、あるいは、「返答ありがとうございました」くらいで(ここもまた、とても注意しながらの返答になりますが…)。
…
と、色々と思うところを書いてみました。
誹謗中傷に苦しむ人のなんらかの助けになればいいな、と思って書いてみました。参考になるかどうかは分かりませんが、何かの助けになってくれれば、これ幸いです。
<さいごに>
でも、僕なんて、昔から、「ゴキブリ」だとか「ウジ虫」だとか「ハゲ」だとか「デブ」だとか、散々言われてきてますからね。小学校の時から、今に至るまで、ずっと(苦笑)。小学5年の頃かな、女子たちに、(湧いているウジ虫をみて)「keiがいる~」って言われて、笑われてました。歯茎が広いので、「はぐき~」って言われてましたし、唇が厚いので、「たらこくちびる~」って言われてました。中卒状態の時には、「高校にも行けなかったバカ」「中卒のクズ」と言われ、先生になったら、「威圧的」「高圧的」「言葉遣いが汚すぎる」「顔がきもちわるい」「授業がつまらなすぎる」「言っていることが嘘っぽい」「先生として0点」などなど、腐るほど言われてきました。ネットでは、名前の特定もされ、家も特定され、死ねも殺すも言われ、散々でした。
けど、こういうと語弊があるかもしれませんが、もっとみんなも「他人からの誹謗中傷」への免疫もつけましょう、と。そりゃ傷つきますよ。嫌ですよ。でも、ずっとずっと言われ続けてきた僕からすると、「もっとふてぶてしくいこうよ」とも言いたくもなります。誹謗中傷がない社会が実現可能なら、それを目指したいですけど、僕のリアルな感覚だと、それはまず実現不可能だと思います。
繊細な心をもっていて、「傷ついた(;;)」ってなる人もいっぱいいるけど、そんなこといったら、僕なんて、とっくの昔に死んでると思います💦。
度を越えた誹謗中傷は怖いですけど、でも、それに負けずに堂々と意見を言える人間になってほしいな、と(教師的な目線では)思います。
誹謗中傷を恐れず、言いたいことがあるなら、それが自分にとって正しいと思うことなら、それは、どんどん言っていきましょう。
<注>
この上の意見は、あくまでも「一般人向け」のものです。「有名人」への誹謗中傷については、僕自身、有名人でもなんでもないので、何も言えません。有名人の場合、1日で、1万、2万と「誹謗中傷」のコメントやリプが付くことも考えられます。これに対しては、もう、想像を超えていて、僕にもよく分かりません。また、例えば香山リカさんや菅・鳩山元首相のように、何か一言つぶやくと、わーっと否定的なコメントが付くケースも、ここでは想定していません。こういう大御所?たちはどうやって、切り抜けているんでしょうかね??