僕がB級グルメに目覚めたのは中学生の時でした。どういうわけか、B級グルメ番組に惹かれ、ひたすらB級グルメを調べていた記憶があります。
B級グルメの代表が「洋食屋さん」だと思います。洋食というのは、文字通りの意味での西洋の料理というのとはちょっと違います。和式洋風料理ですね。その代表例がとんかつとオムライスだと思います。
そのとんかつとオムライスですが、その原点、源流を体感したいという人におススメなのが、煉瓦亭です。煉瓦亭こそ、とんかつ発祥のお店であり、とんかつの原点がここにある、と言われています。
とんかつの歴史については、『とんかつの誕生』という本がおススメです。もちろん僕も読みました♪ また、以下のサイトでもマニアックに調べ上げています。
http://www2a.biglobe.ne.jp/%257Ehmikami/tonkatu/history.htm
他方、煉瓦亭のオムライスは、おそらく僕らのオムライス観を揺るがすとんでもないオムライスになっています。僕らが知っているオムライスのスタイルは、本当にオムライスなのでしょうか。ケチャップライスの卵包み、それがオムライスだと本当に規定できるのでしょうか?
オムライス発祥の地については、さまざまな議論がありますが、その候補の一つに挙げられているのが、こちらの煉瓦亭です。煉瓦亭は、とんかつのみならず、オムライスの発祥の地とも考えられているのです!(すごくないですか?)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9
さて、メニューです。
魅力的な、そそられるメニューでいっぱいです。全部食べたいくらいです。でも、ここはひとつ踏ん張って、三品にしぼって、注文しました。
こちらが、日本初のとんかつ店のとんかつです。この大きさ、ボリューム、なんとなくウィーンで食べられているシュニッツェルに通じるものがあるなぁと思いました。
これだけのボリュームなのに、意外とさくさくっと食べられてしまう。まさに、ウィナーシュニッツェルですよ。
衣はサクサク、中はジューシー。発祥の味というだけでなく、「ホンモノ」のとんかつなんだなぁと思いました。決して古めかしくはない。でも、これ以上のとんかつもそう、なかなかありそうもない。まさに、「これが、本当のとんかつなんだ」と思いながら、楽しく食べればそれでいいのかな、と思いました。
キャベツたっぷりというのも、もともとのスタイルなんですね☆
こちらが、元祖オムライスです。
ぱっと見ただけだと、分からないかもしれませんが、これ、ちょっと尋常じゃないですよ。え?これ、オムライスって思いません???
ZOOM UPしてみましょう。
これ、チャーハンじゃないですか? あるいはピラフ? 否、おじや?!
僕の中では、既成概念が壊れていくのを感じましたね。「今まで食べてきたオムライスはいったい何だったんだ?」、と。オムライスっていったい何なんだ?!、と。
ちょっと理屈っぽく話すと、この経験は、「問いを立てるための条件」につながることだと思った。「何かの前提を問う」という時、その前提を覆すような経験がなければ、問えない、ということ。なんらかの前提に縛られている、ということは、それだけ経験が貧困だということ。貧困な経験しかしておらず、自明性を疑えない人というのは、何かを問うことそれ自体ができない、ということ。
僕は、もう今や、オムライスを語ることができなくなっています。オムライスって何ですか? オムレツも含め、「オム」って何ですか? オムライスって、ケチャップライスの卵包みじゃないんですか?!
こういうスタイルのオムライスって他のお店にもあるんですね。
http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2012-02-22
世の中、まだまだ知らないことだらけです。。。
こちらは、レトロなデミソースのかかったカニクリームコロッケ。
カニクリームコロッケって、どうして、こんなにも美味しいんでしょうね。僕はヨーロッパで、こういうコロッケを食べたことがありません。あっちにあるのかな??(ないんじゃないかな??)
こちらのカニクリームコロッケは、神ですね。神的なおいしさ♪
付け合わせも神
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僕がいわゆる「常識」が嫌いな理由が少しわかった気がします。そして、もっともっと常識を疑って生きていこうと思うようになりました。
そして、もっともっと奇妙な経験や不可解な経験を積み重ねていこうと決意しました