先日、麺屋玲のご主人と少し話をしていて、「千城台の新々というお店知ってます?」という話になりました。
「新々? 天新ではなく?」、と、僕。
で、その後、ネットで検索したんですが、ほとんど情報はなし。
飲食店とも分からないほどの情報ですが、、、汗
もう、こりゃ、行くしかないでしょ!
ってことで。
ありました。新々。
千城台駅を降りて一つ目の交差点を右折。そのまま真っすぐ進みます。
300mくらいかな。行くと、右手にショッピングセンター(スーパー)があります。その裏手にあります。
昭和の匂いが漂う雰囲気の場所です。なんか、懐かしいというか、、、
この、新々こそ、千葉市にありながら、ほとんど情報化されていない知られざるお店!
ちなみに、創業43年と言っていました。
市内ですと、高山食堂@東千葉が、1949年創業なので、65年。
長寿庵@院内が、創業50年。い志い食堂は1960年創業なので、54年。
で、進来軒が、1969年創業なので、45年。
と考えると、この新々も、かなり千葉市内では古いお店ということになります。
もちろん、創業以来、ずっとラーメンは提供し続けているそうです。
歴史の重みを感じさせるメニュー表。
もう、このメニュー表を見ただけで、来た甲斐がありました。
「ラーメン」は、歴史の中にあり、歴史と共にある。
移り変わりの激しい業界だけに、こういう「歴史」を感じさせるお店はとても大切。
もちろん、ラーメンもまさに、「THE RAMEN」というものでした。
見てください! この美しいヴィジュアルを!!
美しいというか、究極のシンプル美ですね。
お味は、まさに40年前のラーメンの味(といっても、まだ僕生まれてませんけど、、、汗)
醤油の味が結構強くて、ダシ感はあまりなくて、でも、パンチがあって、攻撃的。
どこか、長寿庵のラーメンや、そういう老舗店の味に近い味わい。
うん。なんか、分かってきた。40年前から提供しているお店の味に、共通項がある。
もともとジャンクな食べ物で、それこそ屋台がメインだった時代の攻撃的なラーメン。
ダシを丁寧に取る、ということも屋台では難しかったでしょうし、タレで濃さを出す時代だったのでしょう。
タレの強さを感じさせる昔ながらのラーメンでした。
不要な油分はなく、すっきりさっぱりしたラーメンでした。
麺も、どこかチープで、もそもそっとした食感。でも、これがいいんですよ。
このもそもそ感は、まさに老舗店ならではの麺といいますか。
こちらは唐揚げ。なんと1000円!(苦笑)
この唐揚げの高さに、このお店の時代を感じます。きっと贅沢品だったんでしょうね。
肉と脂と皮のバランスがしっかり取れた唐揚げで、大満足でした。
ミニサラダが付いているのも嬉しいです。
しかし、1000円は高いかもなー。ラーメンが500円でしょ。倍ですもん。
というわけで、新々。
貴重なお店だと思います。店主さんは現在73歳(?!)。
「俺の代で終わりだよ。あと何年やれるか…」、とおっしゃっていました。
どんどん消えていく昭和のラーメン。
もっとこのことに業界全体が危機感を持った方がいいかも?!(と、妄想しました)
新しいラーメンもいいです。が、こういうまさに「風前のともしび?」のラーメンこそ、もっと大切に。
特に、イマドキのラーメンしか知らない人は、是非食べてほしいです。