短くて長い旅が終わる最後の日…
その最後の日の早朝、向かったのは、
新福菜館本店
でした!!
最後の最後に、どうしてもここに来たかった…
このgooブログの検索で調べても、「新福菜館本店」の記事は出てきません。
もしかしたら、消えてなくなった269gブログでレポしていたかもしれません…
でも、269gブログでも書いてないかもしれない…
前に来たのは、いったいいつだったんだろう…。
全く記憶にありません…😢
ただ、僕がラーメンに開眼した頃に幾度かここに来ているんです。
この新福菜館は、お隣の第一旭と並んで「京都」を代表する老舗ラーメン店。
1938年創業の歴史ある、今なお人気の不屈のラーメン店ですね。
間違いなく、京都のラーメンのパイオニア的存在なんです。
第一旭も素敵なお店ですが、やっぱり新福菜館が京都を代表するお店かな?!と。
歴史的にも、新福菜館は第一旭(1956年)よりも古いですからね…👆
(ちなみにますたにの創業は1947-49年で、天天有の創業は1971年ですね)
そもそも新福菜館の始まりは、現社長、山内勝さんの義父、徐永俤氏が屋台で売り始めた中華そばにある。これが今に継承される新福菜館の濃口醤油のラーメンである。
徐氏は昭和13年、屋台から始め、19年になると京都駅東にラーメン屋として本格的に店を構えた(現在の本店)。国鉄職員やトラックの運転手のため、明け方5時から店を開けていたという。
昭和19(1944)年というと、戦時中じゃないですか…。その頃に今のところで開業したんだ…。
…
現在の新福菜館は、朝の9時にオープンします。
観光客がたくさんいる京都ならではの営業時間、かもしれません。
僕はこの日、8時50分頃に到着しました。
まだ、シャッターは降りているのに、店内を見るとほぼ満員状態…。
凄いなぁ、、、
僕はなんとかギリギリ、相席で最初の一巡目に入り込むことができました🎵
メニューです。
ここに来たらもう、「中華そば(小)」+「ヤキメシ」でしょう!!
周囲のお客さんは「ヤキメシ(小=半分)」を注文していましたかね?!
でも、せっかくここにきたら「ヤキメシ」を食べるべきでしょう✨
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!
まずは、新福菜館のシンボルともいうべき「ヤキメシ」の登場です。
おおおお、遂に感動の再会だ…( ;∀;)
この黒いヤキメシ、これを食べずに京都は語れない!!
一口食べると、もう頭脳天キック!!って感じで。
ここでしか味わえないブラックチャーハン。
パラパラ型のチャーハンでもなく、またしっとり型でもないチャーハン。
まさに、「新福菜館のヤキメシ」としかいいようのない個性的な焼き飯です。
見た目は黒くて味も濃そうですが、それほどでもなくて、、、
普段僕らが食べるチャーハンよりも、しょっぱくないし、油っぽくもない。
とはいえ、中華料理店の高級チャーハンみたいなパラパラなチャーハンでもない。
ふっくらとしていて、そして、じわっと美味しさをゆっくり感じる焼き飯かな。
量的には、そんなにボリューミーではないですが、ミニチャーハンよりは多めかな?!
何年振りか分からないこのヤキメシ、もう食べていて(心の中で)号泣でした。
…
この新福菜館オリジナルの黒いヤキメシをたっぷり味わった後、、、
遂に、やってきました!
ジャジャーン!!!
15年くらいぶりのご対面です!!
歴史ある新福菜館のオリジナル、
中華そば(小)
です!!
小と言っても、普通の1人前くらいのサイズになっています。
これこそ、真っ黒なスープが印象的な京都を代表する中華そばであります!
真っ黒いスープの上に、肉ともやしとネギがどっさりと盛られています。
このインパクト、なかなか他では味わえません。
zoom up!
スープを飲むと、、、
「おおお、ブラック系なのに、すごく優しくてソフトな味わいだ!」
って思いました。
大阪の高井田系ラーメンに近いかもしれない…。でも、同じじゃない。
ここのスープも実は豚骨や鶏ガラをいっぱい使っているんですよね。
そこに真っ黒の醤油ダレが入るので、これもまた立派な「豚骨醤油系」と言えなくもない?!
真っ黒いスープなのですが、とにかく甘みと旨みがあって、クセになるし、中毒性もあります。
これだけ黒いので、醤油もいっぱい使っているんだろうけど、全然尖ってないんです。
千葉の竹岡式ラーメンは、やはり醤油の尖った味わいが表に出てきているのですが、、、
ここのラーメンは、むしろ優しくて甘みがあって、素朴な味わいなんです。
そこに「九条ネギ」と「もやし」が加わり、超立体的なスープに感じられます。
…
どうして、中国出身の徐永俤さんはこういうラーメンをあの当時に作ったんだろう?
戦時中に開業したお店ですが、醤油はその当時京都にいっぱいあったから?!
濃い口醤油を使っているみたいですが、どうして京都でこういうラーメンを?!
だし文化と呼ばれる関西圏で、どうしてこういうラーメンが広まった?!
疑問は湧いて出てきます…。
麺も、新福菜館らしいといいますか、独特な麺になっています。
この麺を啜った瞬間、15年くらい前に食べた時の記憶がふわっと蘇ってきました。
「これだ、この麺だ…」
まだまだ、ラーメンのことを知らなかった僕は、千葉と都内のラーメンしか目に見えていなかった。
そんな僕を「日本全国」に目を向けさせてくれるきっかけになったこの麺。
世の中には、こんな麺、こんなスープがあるんだ…って、驚かせてくれました。
…
今、思うと、大阪の高井田系のラーメンって、新福菜館のインスパなんじゃないか?って思えてきました。
この麺もまた、どこか高井田系のラーメンの麺に似ているというか、、、
この麺から出発しているんじゃないか?!って。
そして、やはり新福菜館といえば、この分厚くて巨大なチャーシューでしょう!
この分厚くてデカいチャーシューは、第一旭と大きく違う点かと思われます。
…新福菜館のチャーシューってこんなにデカかったかなぁ、、(!?)
前に食べたのがはるか昔のことなので、記憶にないんですが、、、💦
改めて食べると、これがめっちゃ美味しくて、、、
2021年の今、このチャーシューに感動しているkeiがいました。
スープも凄い、麺も凄い、そしてネギもチャーシューも豪華。
「これが京都ラーメンの雄か…」
***
というわけで、、、
京都のラーメンの源流ともいえる「新福菜館」のレポをお届けいたしました。
ここのラーメンを食べていたのは、僕がまだ20代~30代前半の頃。京都に来たら、走ってここに行ってましたね。思い出すのは、京都大学の(当時の)学生から「新福菜館のラーメンは本当に美味しいから、行ってみてください!」って言われて行ったことかな。もちろん新福菜館の存在は知っていたけど、どうして(他の料理じゃなくて)ラーメンなんだ?!って思った記憶があります。
あれから20年くらいの時が過ぎて、2021年の今、またこうして新福菜館に来られたことに、すごく感動しました。食べ終わる頃には、なぜだか泣けてきました…。(「この20年で、、、俺も太ったなぁ…😂」…って)
まだ未来しかない頃、まだ夢と希望と将来への不安を覚えていたあの頃…。
あの頃の記憶が色々と浮かんできて…。たかがラーメンですが、されどラーメン。一杯のラーメンを食べただけで、走馬灯のように、過去の記憶が鮮やかに蘇るのですから、、、。
間違いなく僕の「思い出の一杯」になるんだろうなぁって。
思い出ぽろぽろ、、、
…
そんな新福菜館の場所は…
京都駅から歩いて6分くらいですかね。
アクセスはすっごくいいですよ!!
店内も「老舗のラーメン店」という感じしかしなくて、、、
いつまでもここに居たい気分でしたが、待っている人も多数いるので…。
あと、ここでいつか「まかない丼」も食べてみたいな。
ご存知の方も多いと思いますが、新福菜館の隣りには「第一旭」があります。
この第一旭もとんでもない有名&人気店です。
聞くところによると、少し前までは第一旭の方が人気あったんですって。
でも、最近は新福菜館の方が人気なんですって。
どういうことなんだろう?!
インバウンドからは第一旭が支持されていたってことなのかな?!
この第一旭にもまた来たいなぁ~~~(n*´ω`*n)
ただ、京都は今や「超ラーメン王国」。
他にも食べたいラーメン店がい~~~っぱいあり過ぎて…。
そしてその結果、京都に来ているのにいつまでたっても京都の郷土料理が食べられない…と😨
…
今回は新福菜館ということで、、、
ありますね~。
こんなのもあります👆
新福菜館といえば、「やきめし」なんです!!
こんなのもあります!!