神主神気浴記

月待講、御神水による服気、除災招福の霊法、占などについて不定期でお話します。
神山の不思議な物語の伝えは継続します。

月待暦(本暦)

2022年11月15日 | 月待暦
月待暦
夜空を仰ぎ見て月🌕をご覧になると思います。 観月(お月見)は🌙いずれの形もそれぞれに趣があり、美しいものです。
神主が仰ぐ月は帯月(月の帯)と云いまして、観るではなく「読む」になります。

私たちは、遠い昔から豊かな自然に包まれて暮らしてきました。その自然の恵みを受けるために、種まきの時期や潮の干満など、人の作業の好機を知ることは重要な事でした。それを知る手引きが暦です。人々にとっては、種まきの時期であるとか、稲の開花する時期など農作業の目安になる情報を知ることが一番であり、大変重宝されました。月齢により月日を計る月が一番身近なものとなったことは言うまでもありません。農事暦が使われ、やがて一般の年中行事が加わり各地の慣習に従い暦が採用されました。
月齢と農事暦との関係から、月そのものを神体として「仰ぐ」ようになり、農耕神としての神格が考えられます。やがて誰もが月の変化を仰ぎ見・読むために帯の月にして記憶していきました。

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