1990年(平成2年)に西陣から登場した旧要件ハネモノ「ミスターフォール13」(Mr.フォール13)
★賞球:オール13
★最高8ラウンド継続
★チャッカー開放時間:オトシ0.5秒、ヘソ0.8秒×2
★賞球違いの兄弟機「ミスターフォール11」(オール11個戻し)
(ミスターフォール11)
バックドロップが得意の仮面レスラー「ミスターフォール」…当時、キン肉マンがモチーフと言われていたが、見た目はそれ程似ていると思えない。個人的には、むしろ「こち亀」の両津勘吉が、覆面レスラーに扮した時の表情が思い浮かぶ。
通常時、ヤクモノ内でじっとしているミスターフォールも、ひとたび大当りになれば、必殺技のバックドロップでV継続を強力にアシストしてくれた。
人形手前のステージ中央には、突起の付いた「くぼみ」がある。大当り中は、このくぼみに玉が1個だけ貯留される。同じ1個貯留型の「魔界組」とは、また違った面白さがあった。
貯留解除時、玉は一旦ミスターフォールの手の中に入る。その後、バックドロップの要領で一気に後方に放り投げられた後、下段ステージの足の間からV穴へと向かう。
継続率は比較的高かったが、ヤクモノの状態(クセ)が悪いと、玉がうまく手の中に納まらず、あらぬ方向に飛んで行ってしまう。また、ヤクモノの劣化で、人形の手がグラグラに「脱臼」していると、放り投げた玉がキッチリ真後ろに行かずに、やはりパンクする。
まぁ、アナログならではのハプニングもあったが、玉の挙動に心踊らされる当時の羽根モノには、パチンコ本来の魅力が存分に詰まっていた。汗ばむ手に、百円硬貨と銀玉を握りしめていた時代が懐かしい…。
余談だが、当時の西陣羽根モノは、ドットデジタルでメッセージが流れるタイプが多かった。ミスターフォールでも、四六時中、役物上のドットにメッセージが流れており、遊び心を感じさせた。
通常時…「ニューエキサイティングマシーン。ミスターフォールガ、アナタノオアイテヲ、シマス」
羽根開放時…「ウリャ」
大当り開始時…「タッグマッチイッポンショウブGO!」
V継続時…「ヤッタ」
最終ラウンド中…「ソレ!」
完走時…「ギブアップ マイッタ」
(以前、ゲームセンター「殿堂蕨店」にて確認)