1989年(平成元年)に登場した旧要件デジパチ「エキサイト麻雀3」(ニューギン)
残念ながら、本機の動画は現在Youtube上にアップされていない。ただ、FC2動画には、某有名コレクター氏の貴重な動画が、一本だけある。
ちなみに、Youtubeに投稿された動画は、いずれも後継機「エキサイト麻雀5」(1990年登場)である。
スペックは初代とほぼ同一だが(アタッカー開放時間などは異なる)、両者を混同して紹介するサイトを散見する。
(エキサイト麻雀5)…コチラは、真っ赤な盤面に龍のデザインが特徴。内部スペックはほぼ同一。
まぁ、それはさておき…
エキサイト麻雀3には、「興奮的麻雀」のロゴ、中華街のゲートを思わせる盤面デザイン、格闘ゲーム「イーアルカンフー」を彷彿とさせる中国音階のBGM、「始」と書かれたスタートチャッカーなど、打ち手を惹きつける魅力が随所にちりばめられていた。
4色に色分けされた保留ランプは左右対称型で、ヘソに入る度に外側から順に点灯していく動きが面白い。天下のサイコロや「RON」のデザインにも遊び心が感じられる。
特に印象深いのが、メインデジタルのドットアクションだ。独特の中華サウンドに乗って回転するドットデジタルは麻雀の「マンズ」と「字牌」で、左⇒右⇒中の順で停止。左右デジタルは上から下に、中デジタルのみ下から上にスクロールする。デジタル停止時には、「タン」「タン」「タン」と麻雀牌を叩きつけるような音がする。
リーチ時は、中デジタルが上に登っていくが、これは「昇り竜」をイメージした感じだ。また、最後に中デジが停止する時は、半コマ位通り過ぎてから戻って止まる。この「戻り」アクションが、堪らなく好きだった。
大当り時は、「オマタセシマシタ 大当リ 大役萬」のメッセージが流れ、Vゾーン入賞で「ピッピピピッピピ」という独特の効果音が鳴る。ラウンド間の音楽も凝っていて、とにかく心地よいサウンドと共に、出玉をドル箱に落とす事が出来た。
初打ちは、初心者の時期だったが、こうしたドット&サウンドのインパクトが非常に強く、その後はお気に入りの一台として頻繁に打つようになった。
大当り確率は1/227.5と良心的で、大当り時の出玉はオマケの調整にもよるが2200~2600個(賞球は7&13)。本機を良く打った西早稲田「みよし」(現・MIYOSHI344)では、LN制で出玉は2500個程度だったと記憶する。
当時の西早稲田「みよし」を紹介する貴重な画像…「パチンコ必勝ガイド」より。二階の「麻雀みよし」や、中央のハト屋敷も懐かしい…
因みに、当時この店一番の出玉を誇ったのが、平和の「ブラボーセンチュリー」(1回交換で3600~4000個)。やはり、2回開きチューリップの威力は絶大であった。もちろん、オマケチャッカーの釘調整が肝要な事は言うまでもない。
エキサイト麻雀3には、意図的な連チャンは仕組まれていなかった。しかし、実戦時は何度も早い回転での数珠繋ぎ連チャンを体験している。他にも、アラシキングやファンキーセブンなど、いわゆる「ノーマル機」といわれるデジパチの一部には、どうも連チャンとハマリの「波」があったような気がしてならない。まぁ、「オカルト」の一言で片づけられてしまいそうだが…。