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気まぐれピラミッド3(豊丸、ハネモノ)

2012-07-28 00:17:41 | ハネモノ

1991年(平成3年)に豊丸から登場した新要件ハネモノ「気まぐれピラミッド3」

★賞球…6&11

★最大15ラウンド継続

★賞球違いの兄弟機…「気まぐれピラミッド2」(賞球6&13)
★役物&賞球違いの兄弟機…「気まぐれピラミッド」
(賞球6&12、スライド役物がアラブ君ではなくスフィンクス※)
※コチラは、左右スライドするスフィンクスのヤクモノをかわすと、V入賞するタイプ。旧要件ハネモノ「ピラミッドP2」(賞球オール13)の新要件リメイク版。


 

 

文字通り、古代エジプトのピラミッドがモチーフ。盤面や役物のコミカルなキャラも目を引いた。

スライド式の羽根と役物内のピラミッド、そしてVゾーン手前で大口を開けて動き回る「アラブ君」 が印象的な一台である。

 

この台、普通に打っていると、とにかく良くパンクする。貯留タイプにも拘らず、解除時のV入賞率が低かったのだ。

大当り中は、ヤクモノのピラミッドが下降、このピラミッド上に9個まで玉を貯留出来る。

ほとんどの玉が貯留されれば、ニューモンローやサンダードラゴンのように、V継続率は高そうにも思える。

しかし、実際には一旦ピラミッドに乗った玉が不安定で落下しやすく、貯留出来るのはせいぜい5,6個程度。

その為、貯留解除時にVを外す事が多く、1,2ラウンドでの即パンも多発したのだ。15ラウンド完走する事は、滅多になかった。

 

この弱点を克服する為、V手前で移動を繰り返す「アラブ君」の特性を利用して、V継続率をアップする「止打ち攻略」が編み出される。

本機の貯留解除タイミングは、ヤクモノ10個入賞またはハネ13回開放時である。ただ、10カウント解除だと、解除玉がVを外した時点でパンクが確定する。

そこで、ヤクモノに7~8個入賞したら一旦打ち出しを停止して、そのまま貯留解除を待つ。

13回目のハネ開放でBGMが変わり、ピラミッドが上昇して貯留解除となる。ここでV入賞すれば問題ないが、もしVを外しても10カウントではないので、再入賞のチャンスがある訳だ。

打ち出し再開のタイミングで重要なのは、ズバリ「左右に動くアラブ君が、中央付近で一旦停止した時」である。この時アラブ君の口を通過した玉は、高確率でV入賞する。アラブ君の移動周期に合わせて打ち出す「技」さえあれば、継続率は一気に倍増した。

 

もともとのパンク率が高い事から、店側も甘めの釘調整が多かった。そういった甘釘台で止打ちを駆使すれば、打ち止め確実の「お宝台」へと変化した。

攻略要素を多分に持つ良台だったが、何といっても最大のネックは設置の少なさであった。台の存在すら知らなかった人も、結構いるのではないかと…。