1994年(平成6年)11月にユニバーサルから登場した4号機「キングオブカリブ」
(当時の販促用テレカ)
★兄弟機=「ハリケーン」(スペックは本機と全く同一。キングオブカリブが検定を通過してから2か月後、95年1月に認可された後続機)
(筐体はコンチIを意識しており、リール絵柄はコンチI、コンチIII、コンチIIのものを使用)
キングオブカリブ=通称「キンカリ」。シングルボーナス集中役「パーティーチャンス」を搭載した、業界初となる「B-Cタイプ」だ。ビッグボーナスの出玉は約250枚と少なく、コインを大きく増やすには集中の継続が不可欠だった。
そういえば、「パーティーチャンス」というネーミングは、Cタイプの2-1号機「トロピカーナA」(メーシー販売)の集中にも使われていた。で、山佐3-2号機「ホールインワン」の集中役が「バーディーチャンス」(「バーディーラッシュ」との説もアリ)。何気にややこしいな…。
現役当時を思い返すと、新宿、上野、渋谷、高田馬場、麹町など多くの店で打ったが、ガッツリ勝った記憶はあまりない。いつも、「ショボ勝ちか飲まれヤメ」という感じで、相性はそれほど良くなかった。「集中IN→即・ビッグ」の嫌味な展開も、何度喰らった事か。
ただ、当時の地元に近い私鉄O線・M遊園駅「銀座ホール」では、爆裂させて箱を積んだ良い思い出もある。その時は、珍しくビッグの連チャンと集中がうまく絡んで、4000枚以上も順調に出てくれた。意外な展開に「やれば出来るヤツなんだ」と感じ、本機のポテンシャルを存分に体感する事が出来た。
(払い出し表)
(レギュラーボーナスは非搭載。「BAR・BAR・7」のビッグはコンチI→オリIIの流れをくむ。「赤7・黄7・黄7」のシングルはコンチIIIがモデル。)
(「赤7・黄7・黄7」のほか、BAR揃いもシングルボーナス。)
(ボーナス確率)
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
Big 1/303 1/303 1/303 1/303 1/287 1/273
集中 1/1260 1/963 1/863 1/744 1/744 1/744
パンク 1/159(全設定共通)
・シングルボーナス確率…通常時=1/22.7、集中時=1/2.27
・プラム確率…1/16.3
・3枚チェリー確率…通常時=1/18.8、集中時=1/47.4
・6枚チェリー確率…通常時=1/163、集中時=1/8192
・リプレイ確率…1/7.2
・スイカ確率…1/93.6~1/96.3(設定差アリ)
(当時、台やシマに貼られていたリーチ目表シール)
(順押しリーチ目のほか、ハサミ打ちのスベリテンパイなども掲載。シングルハズレが条件の形もあるが、全てビッグのリーチ目。赤矢印は「スベリ」を表すが、スベリがなくても良いパターンもある。コンチIIIやソレックスのような「集中継続目」はなく、集中はシングルとチェリーの出現率で判断する。)
(赤7の右下がりテンパイ…シングルが外れれば「入り」。)
(通常時の技術介入性)
・本機は通常時、集中時とも小役補正が効かない為、小役を狙って取りこぼしを防ぐ事で、コイン持ちのアップにつながった。
取りこぼす可能性のある小役…「スイカ・スイカ・BAR」(10枚役)、チェリー(3枚or6枚)
→左リールにチェリーを狙い、スイカは中・右で目押し。この小役狙い打法は、リールの「ガセスベリ」を防ぐ効果もアリ。
・なお、ビッグ時のハズシも可能だが、JACIN確率が1/2.3と高く、制御が変更されて「ハサミ打ちでのハズシ」も出来ない上、変則打ちでは小役を取りこぼす事もある為、ハズシ効果は低い。