1996年(平成8年)に高砂電器から登場した4-6号機「チャンピオンカップA」
「カーレース」をモチーフにした、純Aタイプの4号機。下パネルのリアルな車のイラストは、けっこうなインパクトがあった。ビッグ図柄には「赤7」と「緑の車」の2種を採用。
ゲーム性の主な特徴は、JACゲーム中の払出しが「14枚」で獲得枚数が下がり(A-Cタイプ4号機に存在したスペックだが、純Aの4号機としては初)、代わりに両ボーナス確率をアップさせて、ボーナスの「自力連チャン」をウリにしていた。ボーナス図柄の組み合わせによるリーチ目やパターン目も多く、通常時も飽きの来ない作りになっていた。
もう少し、知名度が上がってもよいと思ったのだが…。
本機をよく打ったのは、小田急線・登戸駅近くの小さなスロ屋「ニューハトヤ」(現存)。薄暗い店内で、高砂らしい「金属的」なBGMがフロア全体に響いていた事を思い出す。ビッグボーナス時のファンファーレや小役ゲームのサウンドにも、独特の味があった。
当時のニューハトヤは本機の他、「ニューパルサー」(山佐)、「アラジンマスター」(サミー)、「スパンキーウェーブ」(エーアイ)、「グランドスラムX」(マックスアライド)といった、大変香ばしいラインナップだった。後に、沖スロ「シオサイ30」(パイオニア)がこの店の看板台となったが(右端のシマに設置)、本機導入時、まだこの店に沖スロは設置されていない(ニューハトヤのシオサイ30はかなり打ち込んだので、いつか記事にしたい)。
※本機の沖縄Ver「チャンピオンカップA-30」も存在。
※当時、高砂と業務提携関係にあった大東音響は、1997年に本機と配列(絵柄は異なる)や役構成が共通の「ジャンジャン」をリリース(リーチ目も共通、JAC14枚も同じ)。コチラはボーナス確率を抑えた等価向けマシンだった。
★ボーナス確率
BIG REG 合成
設定1 1/283 1/390 1/164.0
設定2 1/268 1/364 1/154.4
設定3 1/256 1/328 1/143.8
設定4 1/245 1/298 1/134.5
設定5 1/241 1/278 1/129.1
設定6 1/241 1/241 1/120.5
JAC払出しが1枚少ない分、ボーナス確率は高い。また、高設定ほどBR比が1:1に近づく。
好調時はクレジット内や2桁ゲームでのBR連チャンが多発。ボーナス時の得枚数が少ない為、連チャンしても思ったほどコインが増えない感じもあったが、その不利益をカバーするリプレイハズシは有効だった(後述)。また、甘めの合成確率の割に、ストレートでドスンと500ゲーム以上ハマる事も結構あった。本機を「波の穏やかな台」と評する攻略誌もあったが、個人的には荒波のイメージが残る。
★払出し表
BIG図柄2種、REG1種。
小役図柄の数は、リプレイを含めて4種類と少ない。
カップと旗(10枚役)は共通フラグ。
※通常時の小役確率
・チェリー…高確率時1/2.5、低確時1/18.2
・10枚役…高確時1/20.5、低確時1/27.3
・リプレイ…高確時1/7.3、低確時1/7.3
★主なリーチ目、パターン目
(1)中段小役ハズレ(鉄板)
中段リプレイハズレ 中段カップハズレ
中段旗ハズレ(カップが揃った時を除く)
(2)左チェリー付きビッグ図柄の対角テンパイ(鉄板)
左チェリー付きビッグ図柄(7、車)の左右ハサミテンパイは、中リール不問で鉄板。
右リールの対角がBARだと低信頼度だが、左チェリー付ボーナス一直線は信頼度アップ。
(3)順押し時の主な二確目
左下段が車なら二確 リプ・カップのWテンパイ(二確)
左・中リールの7は条件付(二確) 旗の右下がりは左下段車で二確
(4)ハサミ打ちの主なリーチ目(左にチェリーがない形)
左「旗・リプ・車」、右下段車(二確) 左「旗・リプ・車」、右中段リプ(二確)
左「7・カップ・リプ」、右上段車(二確)
左「7・カップ・リプ」、右中段カップは、中リールのカップハズレで入り目
(5)ボーナス図柄の一直線、逆L字型、山型など(リーチ目)
ボーナス図柄の全組み合わせがリーチ目ではないが(パターン目は多い)、上記4パターンなら確実な入り目。下段の二つは、右or中リールの図柄に条件が付く。
(6)中リールのチェリーが代用になる形
ビッグ図柄の左右ハサミ目&中リールにチェリー(代用図柄)の形。
右リールの対角に車が停止するケースが大半だが、一番右下の形は下段7が有効。
(7)高信頼度のパターン目(ボーナス図柄の直線形、山型、谷型、逆L字型)
これらは通常時にも出る事があるが、上記の形は信頼度が特に高いパターン目。
フラグ成立後は、左右ボーナス図柄のハサミ目が出易くなる為、上記以外のパターンでも連続して出るとアツい。パターン目の右リールボーナス図柄では、「下段7」と「上段車」が強い法則アリ。
★リプレイ外し手順
※ビッグボーナス時の小役確率
・10枚役…1/2.4
・リプレイ(JAC IN)…1/2.1
・チェリー…1/172.5~1/234.1(設定差があるが、確率は低い)
(1)1,2回目の小役ゲームは順押し・適当打ちで消化
(2)3回目の小役ゲームは中押しに切り替える。最初に、中リール上段に車を狙う。
中リールに車は1個しかないので、比較的狙い易い。
(a)そのまま停止(車・BAR・チェリー)…ほぼハズレ。左⇒右と適当打ち。
※チェリーの可能性もあるが、確率が低いので目押し不要(以下、同じ)。
(b)1コマスベリ(カップ・車・BAR)…カップorハズレ。
中リールがこの形になったら、左枠内(遅めでもOK)に「上に旗の付いた車」を狙う。
カップ成立時は上段にカップがテンパイするので、右適当打ちで10枚ゲット。
(c)2コマスベリ(リプレイ・カップ・車)…カップorハズレ。
中がこの形になったら、左枠内に「下にチェリーの付いた7」(切れ目の7)を狙う。
目押しが正確なら、カップ成立時はカップ右上がりにテンパイ。右適当押しで10枚ゲット。
(リプとのWテンパイだが、この形からリプレイは揃わない)
注意…左適当押しだと、リプレイとカップが「平行テンパイ」する事がある。この形はカップ取りこぼし確定なので、平行テンパイを避ける為に、左枠内には「切れ目の7」を狙う。
(d)3コマスベリ(チェリー・リプレイ・カップ)…JAC INorカップorハズレ
この形はJAC INの可能性があるので、右⇒左の順で止める。右は適当押しでOK。
リプレイが下段or中段受けの時は、左枠上or上段に「上に7の付いたチェリー」を狙って、リプレイを外す。左の目押しが難しい時は、リプレイのテンパイラインに、「旗・カップ・旗」のかたまりを遅めにぶつける感じで外す。
(ここをやや遅めに狙う)
一方、リプレイが上段受けの時は、左枠内(上・中段がベスト)に「上にチェリーの付いた7」を狙い、リプレイを外す。
また、下段にカップがテンパイした時は、左中段付近に「上に旗の付いた車」を狙い、10枚ゲット。
※中・右でカップがテンパイした時に、左を適当押ししてしまうと、チェリーを避ける制御、或いは配列上(カップとカップが5コマ離れている箇所アリ)、カップを取りこぼすことがある。
その為、左には上記の箇所を慎重に狙い、確実にカップを取るようにする。
(3)残り7ゲームになったら、順押し適当打ちに切り替える。
(ハズシ効果は、+15~20枚程度が見込める)
★設定判別
(スロマガ推奨の手順)
本機は、小役調整カウンタの減算値に設定差がある為、判別プレイでの小役の落ちを見て、設定をある程度看破できた。判別には、4以上判別、5以上判別、6判別がある。判別小役はチェリーのみ。
⇒何れの判別においても、最初に以下の手順を踏む。
・ビッグ終了後、クレジットを落とす。
・手入れでクレジットを「29」にする(32枚投入)。
・そのまま1プレイ消化する。
⇒上記手順の後、各判別ごとに以下の手順に移る。
(1)4以上判別
・1枚手入れ+2BETで1プレイ消化。
・7枚手持ち※を繰り返す。
※手持ち…2枚手入れ+1BETを繰り返した後、最後の1枚のみ手入れ+2BETで消化。
・31プレイ目以降、クレジットが「30」の時が判別プレイ。
・判別Pのチェリー出現率が30%以上なら設定4以上。15%以下なら設定3以下。
(2)5以上判別
・3枚手持ち
・7枚手持ち
・5枚手持ち
・「3枚⇒5枚」「7枚⇒5枚」を繰り返す。
・39プレイ目以降、クレジットが「30」の時が判別プレイ。
・判別Pのチェリー出現率が30%以上なら設定5以上。15%以下なら設定4以下。
※手順の一部に誤記がありましたので、赤字の正しい手順に訂正します。
(3)6判別
・1枚手入れ+2BETで1プレイ消化。
・5枚手持ち
・7枚手持ち
・5枚手持ち
・「5枚⇒7枚⇒5枚」を繰り返す。
・36プレイ目以降、クレジット「30」の時が判別プレイ。
・判別Pのチェリー出現率が30%以上なら設定6。15%以下なら設定5以下。