では続きです。
この日は筆を使った水彩のアートワークです。
春の色を真っ白な紙面に描いていく。
しかしながらなかなか筆は私たちが思ったようには進みません。
また水入れをお茶と勘違いされる方、筆を舐めようとされる方
サポーターが優しい言葉かけをしてとめて行きます。
「トントントン」「トントントン」
私は声を出しました。
続けてサポーターも「トントントン」「トントントン」
トントン合唱団です。
するとどうでしょう。みなさんもその音に合わせて筆を動かしはじめした。
「トントントン」で筆につけられた春の色がまるで花びらのように3枚
「トントントン」でまた3枚
ゆっくりと紙面に色がのせられていきます。
♪春のうららのすみだがわぁ~♪
今度は歌に変えてみると、その歌に乗りながら更に色が広がります。
もちろん皆さんも口ずさみながら・・
私も皆さんもどの歌も1番はしっかり歌えても2番の歌詞はあいまいで
途中から自然と「フゥフフフゥ~」とハミングに。
みなさんもおかしくなってクスクスと笑いが出てきます。
しかし持ち歌が少なくて歌が終わると
私はアートには参加せずに同じフロアに居た男性に声をかけました。
「○○さん他に春の歌はないでしょうか?」
この男性はアートにはあまり参加しません。
「僕はアートは苦手なんだよ」
でも同じ場所に居る私たちの大切なゲストです。
すると男性は素敵な声で歌を歌いだしてくださいました。
詩吟をおやりになっていた声はとても通ります。
またまたみなさんこの歌にあわせてどんどんと色が広がります。
もうこの頃になるとトントンと筆を動かす事ではなく
自由に筆を使って色を塗っていきます。
「春の小川!」と1人の女性が大きな声を出しました。
まだ歌っていない歌です。
女性は綺麗な澄んだ声で歌を歌い始めてくれました。
この女性先ほどまでうとうとと眠そうでした。
気がつくといつの間にかはっきりと目を覚まし、自由に紙面を使って描いています。
場がゆっくりとひとつになっていきます。
今日の仕上げは春色ブーケ
3月という一区切りの時期です。
これまでアートの時間を一緒に過ごされたことへの承認のブーケです。
筋肉とはここまで動くのか?と思う位
みなさんにブーケを手渡すと目がまん丸!!
普段はしわで隠れていた目も、表情があまりない方も
最高のリフトアップではないかと思う位に
顔の筋肉を全て使って 笑顔 笑顔 笑顔
ブーケを渡した私が驚くくらいでした。
先ほど歌を歌ってくださった男性の隣りには一緒にご入居されている奥様がいました。
サポーターはいつの間にか残った紙でブーケ作り奥様に渡してくれていました。
このやさしいこころづかい 本当に素敵なサポーターです。
「○○ちゃん(奥さまをこうよびます)には僕は苦労を沢山苦労をかけたんだ。
夜中に仲間を連れて家で麻雀をやったり、夜食を作ってくれたり
寝ずに起きていてくれたり、僕は沢山○○ちゃんに苦労をかけたんだ」
必ずおっしゃる言葉です。
奥様は認知症もあり、また手を握る腕を動かすという行為は徐々に衰えています。
そして言葉も自由が利きません。しかし言葉かけにはいつも笑顔で反応してくださいます。
「一緒にお写真を撮りませんか?」
ブーケを持つ奥様 隣りに座るご主人
まるで結婚式のように私には見えたのです。
男性は照れながらそっと奥様に手をかけます。
奥様はブーケを見つめています。

お2人は金婚式を終えられたという事でした。
カメラを覗くと向こう側に素敵なご夫婦が。
どれだけの時間を共に歩み どれだけの事を共に乗り越え
そして今があるのでしょうか
私には想像も出来ません。
私はシャッターを押す手が少し震えてしまいました。
私がアートセラピーと出合っていなければ、出会う事はなかった笑顔。
何十億人といる地球上でこうして出会えているこれは奇跡です。
「ご縁」
こうして書きながらも胸がきゅんとして、涙が溢れてキーボードが進みません。
この日は私も含めサポーターのみんなが終わった後に胸が一杯でした。
笑顔という素敵なブーケをもらったのは、どうやら私たちの方だったようです。

この日は筆を使った水彩のアートワークです。
春の色を真っ白な紙面に描いていく。
しかしながらなかなか筆は私たちが思ったようには進みません。
また水入れをお茶と勘違いされる方、筆を舐めようとされる方
サポーターが優しい言葉かけをしてとめて行きます。
「トントントン」「トントントン」
私は声を出しました。
続けてサポーターも「トントントン」「トントントン」
トントン合唱団です。
するとどうでしょう。みなさんもその音に合わせて筆を動かしはじめした。
「トントントン」で筆につけられた春の色がまるで花びらのように3枚
「トントントン」でまた3枚
ゆっくりと紙面に色がのせられていきます。
♪春のうららのすみだがわぁ~♪
今度は歌に変えてみると、その歌に乗りながら更に色が広がります。
もちろん皆さんも口ずさみながら・・
私も皆さんもどの歌も1番はしっかり歌えても2番の歌詞はあいまいで
途中から自然と「フゥフフフゥ~」とハミングに。
みなさんもおかしくなってクスクスと笑いが出てきます。
しかし持ち歌が少なくて歌が終わると
私はアートには参加せずに同じフロアに居た男性に声をかけました。
「○○さん他に春の歌はないでしょうか?」
この男性はアートにはあまり参加しません。
「僕はアートは苦手なんだよ」
でも同じ場所に居る私たちの大切なゲストです。
すると男性は素敵な声で歌を歌いだしてくださいました。
詩吟をおやりになっていた声はとても通ります。
またまたみなさんこの歌にあわせてどんどんと色が広がります。
もうこの頃になるとトントンと筆を動かす事ではなく
自由に筆を使って色を塗っていきます。
「春の小川!」と1人の女性が大きな声を出しました。
まだ歌っていない歌です。
女性は綺麗な澄んだ声で歌を歌い始めてくれました。
この女性先ほどまでうとうとと眠そうでした。
気がつくといつの間にかはっきりと目を覚まし、自由に紙面を使って描いています。
場がゆっくりとひとつになっていきます。
今日の仕上げは春色ブーケ
3月という一区切りの時期です。
これまでアートの時間を一緒に過ごされたことへの承認のブーケです。
筋肉とはここまで動くのか?と思う位
みなさんにブーケを手渡すと目がまん丸!!
普段はしわで隠れていた目も、表情があまりない方も
最高のリフトアップではないかと思う位に
顔の筋肉を全て使って 笑顔 笑顔 笑顔
ブーケを渡した私が驚くくらいでした。
先ほど歌を歌ってくださった男性の隣りには一緒にご入居されている奥様がいました。
サポーターはいつの間にか残った紙でブーケ作り奥様に渡してくれていました。
このやさしいこころづかい 本当に素敵なサポーターです。
「○○ちゃん(奥さまをこうよびます)には僕は苦労を沢山苦労をかけたんだ。
夜中に仲間を連れて家で麻雀をやったり、夜食を作ってくれたり
寝ずに起きていてくれたり、僕は沢山○○ちゃんに苦労をかけたんだ」
必ずおっしゃる言葉です。
奥様は認知症もあり、また手を握る腕を動かすという行為は徐々に衰えています。
そして言葉も自由が利きません。しかし言葉かけにはいつも笑顔で反応してくださいます。
「一緒にお写真を撮りませんか?」
ブーケを持つ奥様 隣りに座るご主人
まるで結婚式のように私には見えたのです。
男性は照れながらそっと奥様に手をかけます。
奥様はブーケを見つめています。

お2人は金婚式を終えられたという事でした。
カメラを覗くと向こう側に素敵なご夫婦が。
どれだけの時間を共に歩み どれだけの事を共に乗り越え
そして今があるのでしょうか
私には想像も出来ません。
私はシャッターを押す手が少し震えてしまいました。
私がアートセラピーと出合っていなければ、出会う事はなかった笑顔。
何十億人といる地球上でこうして出会えているこれは奇跡です。
「ご縁」
こうして書きながらも胸がきゅんとして、涙が溢れてキーボードが進みません。
この日は私も含めサポーターのみんなが終わった後に胸が一杯でした。
笑顔という素敵なブーケをもらったのは、どうやら私たちの方だったようです。

そして歌にのって一つの絵が描けていく様子が
こちらにも伝わってきました。
そして最後ブーケになり、御夫婦がもう一度新郎新婦になった一瞬、素敵ですね。
サポーターさんの優しさに温かい思いが伝わってきました。
そんな関係をこれからも築いてください。
私も築きたいと思いました。
歌うと暖かな気持ちになりますよね。
音楽も絵も素敵な空間を作り出してくれますよね。
素敵な結婚式に参加した気持ちになりました。
いつも私たちは、相手からたくさんの贈り物を受け取っているんだなぁと感じました。
自分が与えていると思っていたら、相手からこんなにもたくさん頂いている。
嬉しいことも辛いこともそのまま受け取れる自分になりたい。そう思いました。
みなさんいつも新しい気づきをありがとう^^
本当にお2人素敵でしたよ。
こちらが照れちゃうくらい。
Ayaさんももう築いていることでしょう。
みなさんの笑顔を見ているとそう感じますよ。
>Unknownさん
本当にそうですね。
Unknownさんがおっしゃるとおり
沢山の「贈り物」を受け取っているんですよね。
そしてこんな風にコメントしていただいている事も
私にとってはかけがえのない贈り物です。
ありがとうございます。