新しい現場 Part２

大阪のkyokoです。続きです。


さわやかな秋晴れの中、当日を迎えました。

これから始まるという高揚した気持ちと

緊張とは違うけれど少しそれに似たような気持ちを味わいながら

現場に向かいました。


この季節に合わせて、秋の彩りを楽しみ味わうというワークです。

落ち葉や木の実、秋の実りに触れてもらおう・・・

そして部屋に居ながらにして、秋を味わってもらおう・・・

クレヨンの色でそれぞれの秋の色を彩ってもらおう・・・

みなさんの笑顔を思い浮べながら準備をはじめました。


一人また一人と参加されるみなさんがいらっしゃいます。

「こんにちは。まじめまして！！」とお声掛けすると

「こんにちは。」と言葉を返してくださる方・・・

微笑を返してくださる方・・・

会釈してくださる方・・・

温かい空気が流れるように感じました。


私はみなさんのお顔を見るだびに緊張感と似たような気持ちが和らいできて、

柔らかく温かい気持ちになっていくことを感じました。


席に着かれると、もう既に秋を楽しまれています。

用意したツルウメモドキが大人気で、

それに触れながらお隣同士でお話しが弾んでおられました。

葉っぱを手に取り色合いを楽しまれている方もいらっしゃいました。


そしていよいよワークの開始です。

アートセラピーが初めての方ばかりです。

きっと何が始まるんだろうと思われていたでしょう。

でも私が発する一言一言に耳を傾けながら、

温かい眼差しを向けてくださいました。


さて、ワーク中こんなことがありましたよ。


紙風船で身体を動かした時は、おもいっきり飛ばされて力強かった！

ワーク終了後に職員の方が「みなさんがとても楽しまれていて、

あんな姿をはじめてみました！」と言われるくらいでした。


歌も歌いましたが、みなさんのお声が大きい！


また、音楽にあわせてクレヨン動かすという場面。

用意した音楽とは違う音楽が流れてきたのです。

すぐに私は「すみません。違う音楽が流れてきました！

秋の歌で歌いたい歌ありませんか？」と正直にお伝えすると、

A様が「赤とんぼ」を提案してくださいました。

皆さんの中で歌詞が息づいているんですね。

みんなで歌って、それもまた楽しかったです！


そして、作品はというと・・・








余り手が動かないご様子のM様。

お好きな色を手に取られ、

何箇所かグルグルと描かれていたのをみて、感動しました！


「最後の仕上がりがわかっていたら、もうちょっと考えてしたのに・・・」

とT様。時間をかけて丁寧にご自分のお気に入りの場所を探されました。

最後はお気に入りのツルウメモドキなどを飾られて

納得の作品を仕上げられました。


自分が元気だった頃の赤を使って表現されたM様。


キラキラしたところが好きとK様。


ここでは紹介しきれないくらいのそれぞれの方の彩りが表現されました。

その彩りは命の表現。豊かさが溢れていました。

そして、表現されたご自分の作品をご覧なる眼差しは温かく優しかった！！

そしてそして、承認の時間ではそれぞれの方の作品に対して、

温かい拍手を送られている姿も素敵でした！！


こうして、あっという間に一時間のワークを終えたのでした。


私としてはうまくいったところ、いかなかったところ、いろいろありました。

それは次への課題として、一回一回誠実に場をつくっていきたいと思います。