Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

旬を生きる

2012-12-05 20:14:13 | 素敵な現場
みなさんこんにちは。
シニア担当のsatomiです。先日のワークでのご報告です。

気づけばもう師走。

はやいですねぇ。
あっという間に一年が過ぎたように思います。

今回から私は、福島から東京へきたわけですが、福島は、寒いですよ。
つんとした、澄んだ寒さ。寒いです。

シニアの皆様も体調を崩されやすい時期です。
というわけで、今回のテーマは“あたたかさ”


素材は毛糸。様々なさわりごこちがするあたたかい毛糸です。
そして自然素材。
11月に行われた12期ファシリテーターが主催したハートヒーリングでいただいた素材も使わせていただきました。
この場をお借りしまして、ありがとうございました。
皆様、とても喜んでおられました。
最後はあとかたもなくなくなりました☆


まずは毛糸で、玉いれゲーム。

勢いよくいれる方。 いれた方に笑顔でパチパチと拍手する方。 投げずにそのまま入れる方。
たくさんの笑顔とともに、体もあったか。


この毛糸と自然素材を使って、もうすぐクリスマスということもあり、
リースに、あたたかさを飾っていきました。
リースは、玄関に飾ったりしますが、“幸せを呼びこむ”という意味もあるそうです。
日本でいう、しめ縄のようなものですね。




この日、皆様がお席につき、さぁ、始まろうかという時に、Hさんがいらしました。
奥様はすでに席ついておられます。
奥様とは遠くはなれたお席しか空いていませんでしたが、「奥様の隣がいい」との声に、
シニアの皆様も「どうぞ、どうぞ」と席をあけてくださいました。
こちらのご夫婦は、ご入居されて数ヶ月もたちません。
奥様は油絵の先生をやってらしたそうですが、最初にアートセラピーをされた時は、
「むずかしいわ」と頭をひねりながらでしたが、今日は違いました。

周りの皆様と「この木の実を一緒につかいましょうよ」とお話されながら、楽しそうにされていました。


「右も左もわからず不安です」

そう、以前はおっしゃっておりました。

奥様の作品はこちらです。


お名前に、この漢字“勅”がはいります。

タイトルは、“勅の時”

この日は、出来上がった皆様の作品を、施設長も一緒にみていきました。

施設長が奥様に、

「まさに今が旬ですね!」

というと、はにかみ、ほほえんでらっしゃいました。



  “勅の時”



    自分の時。



今を、ご自分の時間を楽しんでいる笑顔の姿。

とても素敵でした。

そしてなにより、施設のあたたかさを、たしかに感じました。


そのお隣の、旦那様の作品です。



タイトルは、“丸の八”

リースの“丸”と、ご自分のお名前をたして、丸の八。

「リースの丸は、永遠の愛という意味もあるそうですよ」とわたしがいうと、

大きくうなづき、

「そう、それ」

とおっしゃいました。

お隣の奥様は、ますますはにかんでらっしゃったのはいうまでもありません。




   笑顔とともに、今この瞬間を楽しんでらっしゃる。



     旬を生きている。



   そこに私達も同じ時間を過ごさせていただいている。
   感謝のしようがありません。



皆様の作品も、素晴らしいタイトルとともにご覧ください。




          森の中



          楽しい!!



           幸せ
  


      仲良しさん、遊びましょう
  




    皆様、さっそく、お部屋に飾っていらっしゃいました。


    今年もあと一ヶ月。




    一日一日、旬を生きる。


    笑顔でまた新しい年を迎えたいものです。




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