Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

今年はどんな1年に?

2011-01-19 08:30:44 | 素敵な現場
シニア担当のYokoです。


私は1月の初回ワークが大好きです。

皆さまにお会いするのはいつも1月も半分過ぎた辺り。

お正月気分はもうとっくに抜けています。

でもワークの前に必ず「新年あけましておめでとうございます。」と挨拶からはじまります。

それがなんとも心地よいのです。

変わりなく皆さまが新年を無事に迎えられている事。

そして変わりなくいつものようにワークに参加してくださる事。

たったそれだけの事なのですが。。

なんかとってもうれしい。

そして続けて「今年もよろしくお願いします」と言える相手がいるというのは

とてもしあわせな事だなと思うのです。




それぞれの現場で必ず1月のワークは「コラージュ」を行います。

雑誌の写真切り抜きや文字をぺたぺたと貼っていく技法です。



もちろんテーマは

「今年の抱負」

どんな1年を過ごして行きたいか。過ごせたらいいな。

と、言ってもシニアの皆さんほとんどが「健康に!」とおっしゃいます。



だからこそ、写真を使って

どんな気持ちで過ごせたらいいか?

どんな想いで日々を暮らせたらいいか?

どんな事を大切にしていたいか?

どんな願いがあるか?



今の自分が写真を通して感じる心を表現していく。



沢山の写真を手にして「これ綺麗ね」「ここ素敵ね」などと言いながら

自分が気に入ったものをペタペタ ペタペタ

中には「○○はないの?」なんてリクエストも



そして出来上がったものは!!

たくさんの輝きを集めて・・・(大正4年生まれの女性です)

『人々のこころも宝石のように美しく・・・』


               沢山のお花はご自宅のお庭をイメージして、そうしたら楽しくなって笑っちゃって・・
               
               『笑いがでるほど元気!』


「この森の奥に綺麗な青いお花があるのよ。」と認知症の女性です。

『奥に咲く青い花を探す』


               「部屋に帰ったらこの犬のまわりを塗ろうと思うのよ」
               
               『楽しい世の中に』



「この椅子に座って外を眺めるの。綺麗なお花とか森とか」

『花のように美しく』



               そして私が一番こころ打たれた作品
               
               『暗い中に海が見える 海の如く静かに生きるか』




写真を通してその方が大切にしているものや想いが見えてくる。

それがアートセラピーの素敵なところです。



さぁ今年もここからスタートです。

みなさんの心が健康に過ごせるように、ワクワクしたりウキウキしたりしっとりしたり

そんな自分と出会える時間を作って行きます。




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2 コメント

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感動するね、いつも。 (mackey)
2011-01-19 15:11:18
お一人お一人の作品に胸打たれる。

どうしてこんなにすてきな世界が
生まれるのだろう、と思う。

一人の人間がどれほど深く、美しいか。

それをアートは見せてくれる。

あぁ、アートセラピーを選んでよかった、と今日また思ったよ。

返信する
素敵だよね。 (Yoko)
2011-01-19 21:28:20
>mackeyへ

コメントありがとう。

>一人の人間がどれほど深く、美しいか。

本当だよね。人間って深くて美しい。

年齢も性別も関係ないよね。

アートセラピーを選んでよかったって私も改めて思ったよ。
返信する

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