画材に触れる そしてこころが笑う

シニア担当のYokoです。

気がつくともう5月も後半。

私はなんだか毎日があっという間です。

みなさんはどうですか？



木曜日はRikyokoさんが関わっている新規高齢者施設のオープニングセレモニーで

来客の皆様にアートセラピーを紹介してきました。

といいましても、いつもの高齢者のアートワークをするのではなく

（まだご入居者いませんからね）

ひとブース（部屋）を頂き、「水彩クレヨン DE アート」と題して

素材の持つ力を楽しみながら、ちょこっと作品が出来るというものです。



午前中はまだお客様も少なくて私は一人アートセラピータイム

毎日があっという間の私にとって、この時間が本当によかった！！

自分の為にアートするのなんて、本当に久しぶりだったんです。



水彩クレヨンでくりくりと好きな色で描き出すと

その発色　やわらかさ　伸び具合で

それまでカラダは元気でもなんとなく気持ちが沈んでいたのに

どんどん楽しくなってきて、夢中で３つも４つも描いてしまいました。



震災の後に自分のためのアートしたのははじめてかもしれません。

いろんな事に驚き、自分ではどうすることも出来ない私の中の私と出会ったり

かと思えば、自分の中にいる静寂さと出会ったり

いろんな自分が登場していた2ケ月だったように思います。



そんな自分を描こうと思って始めたわけではないのですが

無意識から出てきたものは、私をとても元気づけてくれました。


（絵が描けなくてもアートセラピストにはなれます　（汗））

描き終えると　なんだかとってもすがすがしい自分と出会えました。

ちょっとそんな感覚久しぶりだったので、とってもうれしかった。


さらに描き続けてこんなものまで。

（私は何をしにいっているんでしょうか？（笑）


この作品たちを部屋の入り口の案内ボードに貼ってみなさんをお待ちしました。




午後には赤ちゃん連れのお母さん

「自分の為の時間なんてないです。」といいながらいたずら描き

お母さんが夢中でぐりぐりと描く様子をにっこり赤ちゃんが微笑みながら見ていました。

「いいですね。楽しい～」と言いながら最後には一部をちぎってはがきに貼ると

素敵なアート作品の出来上がり。



お隣のブースのカラーセラピーの先生も

さすがカラーの先生ならでは色合いで画用紙があっという間に色で鮮やかに染められていきました。





中年男性は3人でくりくり。



そのうちお一人の男性は

「アメリカでアートセラピーやったことあります」と。

いたずら描きを最後にハート型に千切ってはがきに貼ると、更に2個ハートを追加！

お名前の落款は自分の名前以外に2つの追加

子供達のお名前で、終わった後に何か言葉を書いていました。

「誕生日だから送ってあげようと思って」

お父さんからの手作りバースデーカード！

なんて素敵なんでしょう。



最後の女性は普段パステルをよく使うと言う方でした。

水彩クレヨンの発色もさることながら、指に水を付けてそっと伸ばしていく感触を

とても楽しまれていました。

「気持ちいいですね～　とっても楽しいぃ～」と言いながらあっという間に２つも

作品を作られていました。





特にテーマは設けずに、ただ水彩クレヨンを楽しむ。

ぐりぐり　伸び伸び　貼り貼り

ただそれだけで、「あっこうしよう！」と自然と自分の中からやりたい事が生まれてくる。

それが自由に出来て、満足に繋がる。

こころがとっても喜ぶこと。

それはたくさん愛や優しさ喜びという栄養が与えられ

素敵なメッセージの花が咲いて作品として届けられる。

そしてそれを見て思わずこころがにこっと笑う。



お一人１５分くらいの短い時間だったのですが

なんだか気がつくと自分のオリジナルの作品が出来てしまったことに

みなさんびっくり！！

そして誰もが「楽しいぃ～」って思われた事

それが何よりうれしかったです。



ちょっと暗いのですが、私がこの日作った作品の中で一番気に入っているもの。




この日みなさんの笑顔を見ていたら、

そして私自身も何も考えずただ画材を楽しんでみて

アートセラピーの素晴らしさにもう一度気づかされたようです。

私もこの作品が出来た時、ほっとして思わずにこっと。。



また金曜日から福島に行ってきます。

久しぶりに「あの子供達」にあえるかと思うと　わくわくしちゃって眠れない（笑）

きっとまた「ばばぁ」と呼ばれながらも

めげずに（笑）　たくさんたくさんあの子達の心に灯りをともしてこようと思います。

さっ、いってきまーーーす！！