Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

天国で会えますように

2014-07-02 20:15:33 | 素敵な現場
こんにちは。tomokoです。

7月になりましたね。

先日行ったワークの報告です。


「天国で会えますように」

いきなり、こんな言葉から始まってしまいましたが・・・

これは、先日行ったアートワークでシニアの方がご自身の

作品につけられたタイトルです。

長年、一緒に人生を歩まれてきたのでしょう。

初恋で大好きな方だったと伺っています。

旦那さまとの思い出にはにかみながら、願われていました。

実際の作品はコチラです。




そう!

7月といえば「七夕」。

今回はそんな「七夕」をテーマにアートしました。

何ともロマンティックで、少女のように可愛らしいシニアの皆さまに

出会う時間となりました。



私の家の方では、日本の3大七夕祭りのひとつである「平塚」の近くと

いうこともあり、駅やさまざまなスポットで笹飾りを目にするようになりました。

その笹飾りには、カラフルな提灯や吹き流し、投網などの飾りとともに

みんなの願いごとが書かれた短冊が飾られています。

皆さま、ご存知ですか?

一つひとつの飾りには意味があることを。

例えば、投網は「豊漁・豊作」 機織りは「裁縫が上手くなりますように」

巾着は「お金が貯まりますように」 屑籠は「整理整頓、清潔」

そして、短冊はもちろん「願いが叶いますように」

そんな七夕の由来をお伝えしながら、私なりにちょっとアレンジして、

この会ならではのモチーフを作りました。

  ○は「平和」 △は「豊かさ」 □は「健康」
  
  ☆は「輝き」 ハートは「愛」
  

皆さま、自分なりの思いを胸に一人ひとりの天の川は

あっという間に願い事でいっぱいになっていきました。

ワーク中は皆さまあまりお話をされることはありませんが、

出来た作品からは皆さまの思いがあふれていました。



「娘が一生、幸せでありますように」

母が娘を思う気持ちは永遠ですね。



「いつまでもキレイでいられますように」

いくつになっても、女性として美しくありたい気もちステキです。






「元気でいられますように」

いつまでもお元気でいて下さいね。



「ずっと笑顔でいられますように」

今日は「青」ばかり選ばれていました。短冊の色も青。

旦那さまがお好きだった色だそうです。

きっと空から見守られているのでしょう。

そんな大好きな旦那さまに向けての笑顔。

はにかみながら、ご自身の作品を見つめられていました。


シニアの皆さまの願い、思いがたくさん感じられた時間。

皆さまは、今年の七夕で何をお願いされますか?


「輝きますように」






超高齢化社会、大介護時代といわれているこれからの日本。

新聞やメディアが取り上げる話題はその大変さだったり、

苦労や悩みなど暗く重いものばかり・・・。

でもアートをとおして、シニアの方と接していて

いつも感じること。


あたたかさ、笑顔、喜び、驚き、楽しさ、魅力、自由、

愛、感動、発見、豊かさ。

そして、人生いつまでも自分らしく。


アートをとおして、シニアの方からうけとっているものは

言葉では表せないものばかり。


認知症の方を担当されている職員の方はいつも言われます。

「こんなに笑うなんて・・・」

「自分の思いをはっきり表してますね。」

「こんな表情、この時間にしか見られません。」  などなど。


シニアアートセラピーのもつ力、可能性はまだまだ未知です。

 
これからの日本でシニアアートセラピーが出来ることはまだまだありそうです。

そんなシニアアートセラピーを一緒に学んでみませんか?

7月からシニアアートセラピスト初級認定講座が始まります。

一人でも多くの方が、この体験をしていただけたら嬉しく思います。




もうすぐ7月7日。

皆さまの願いが天に届きますように!




























































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