泉心堂治療院

せんしんどうちりょういん

正解:道の医学

2016年09月23日 | Weblog
中国医学は正解のない医学です。

中国医学などまやかしだと言っているのではなくて、

健康を取り戻すというゴールは一緒なのだけれども、

ゴールに至るまでのコースつまり「道」は百様である・・・ということです。


・・・否、本当はゴールなどないのかもしれません。

人は常に変わり続けているのだから・・・

進むべき「道」は百様である。

その「道」を大きく踏み外さないようにお手伝いをする。

これが古来よりの中国医学の本質なのかもしれません。








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台風ラッシュ

2016年09月18日 | Weblog
今年は8月から台風が立て続けに発生しています。

台風が近づくと、体調が悪いという方が増える傾向があります。

特にここ2週間くらいは、台風が接近していなくても発生しているだけで体調を崩されている方も多いようです。

ただ、私の印象では、夏の不養生のツケが台風の影響を受けて強調されているような感じもします。

主には「冷え」ですね。

内臓の冷えと、身体の冷え。

前者は冷たい飲食物が主な原因。

後者は主にエアコン。

まあ、なんとか夏を乗り切るには仕方なかった側面もありますが・・・

台風での不調が思い当たるようでしたら、冷たい飲食物は避け、

生姜など身体を温める食べ物の摂取と、

半身浴をして血液をよく循環させてからお休みください。

明け方など特に涼しくなってきてますので、

長ズボンをはくなどして下半身を冷やさないようにお気を付けください。

最近明け方に足がつったという方はこの点とくに要注意です。

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膝のねちがえ

2016年05月04日 | Weblog
当院ホームページ、『膝痛』の解説ページに

「膝の寝違え」についての解説を追加いたしました。

ちょうど今の時期のように日中と明け方の気温差が大きくなり、

寝間着や布団が薄くなって、肌の露出が増えてくると起こりやすくなります。

これは普通の寝違い(首)も同様ですのでご注意下さいね。

*膝痛のページはこちらからどうぞ!

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ジモト飯

2016年05月01日 | Weblog
東京ウォーカー特別編集、【ジモト飯(吉祥寺、西荻窪、荻窪)】

待合コーナーに置いてあります。

荻窪でのお食事、カフェタイム等、ご参考にどうぞ!


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恥ずかしながら・・・

2016年04月28日 | Weblog
マネーの達人というサイトの連載記事「心地よい金バナ」で紹介していただきました。

お金がテーマなので、私が出ちゃっていいのかな~と思いましたけど・・・

ぜひご覧ください。

http://manetatsu.com/2016/04/64567/

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2016年を迎えて

2016年01月04日 | Weblog
新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

本年はわたくしが鍼灸師の国家試験に合格して20年の節目の年になります。

免許を取得したといえど、もちろんそれで一人前のことができたわけでもなく、

ようやく治療家としての道の出発点に立つことができただけのことでした。

それから20年。山あり谷ありで進んでまいりました。

まだゴールが見えるわけではないですけど、

ゴール自体が存在するかどうか分かりませんけど、

振り返ることはできても後戻りはできません。

思えばこれまでに様々な方々とのご縁があり、

支えられながら、支えられてきたからこそ、

ここまで進んでくることができました。

この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。

どうぞ今後もよろしくお願い申し上げます。








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ツボと中庸・その2:道の医学

2015年10月03日 | Weblog
人体には、例えば同じツボなのに下痢と便秘の両方に効くというような、

一見すると矛盾した効能を持つツボが沢山存在します。


しかし、下痢と便秘という相反する症状ではありますが、

条件によって、ある時は下痢、ある時は便秘という具合に、

それらはどちらも同じ身体(腸)の機能失調から発現しています。


そして、下痢と便秘の両方に効くツボというのは、

この腸機能のアンバランス状態を中間に戻すという、

バランス調整の作用を有しているため、下痢にも便秘にも効くのです。


このように、ツボは身体の状態を過不足ない「中間」の状態に調整するという能力を秘めています。

それが、一見矛盾したような効能を持っているとされる理由です。(*注)


この過不足ない「中間」こそが「中庸」の状態であり、

この「中庸」を求めることこそ「道の医学」の根幹になります。


*注:「ツボは何々の症状・何々の病気)に効く」というような、

ツボの本質からちょっと外れた認識のされ方が一般に浸透しているために

矛盾に感じることでありますが・・・

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ツボと中庸:道の医学

2015年09月20日 | Weblog
ある20代の女性患者さんとの会話より。

「この前『肘の少し下にあツボ、先生に押されると痛いんだよなっ』と思って、

試しに友達のツボを押しつづけていたら、『手がしびれてきた、やめて~』と言われました。」

そのツボの名は『手三里』。

肘の外側から親指に向かって指三本分ほど下にあるツボで、

一般的に腱鞘炎や肩こりなどに効果のあるツボです。

とくに近年パソコンのマウスやタブレット、スマホなどを多用する状況において、

負荷のかかりやすいポイントでもあり、

押圧してみるとズンとした痛みを感じる人も多いのではないかと思います。


通常、ツボは針やお灸、指圧などの適切な刺激を加えれば、

効果を発揮してくれると言われています。

そのツボを押してみてズンと応えるような鈍い痛みがある場合などは、

そのツボに体の不調による反応が出ているとされ、最適な治療点となります。

(注:ツボにより発現する反応は様々なパターンがあります。)


しかし、ツボによってはもう一つの側面を持っている場合があり、

それは武術の急所と一致したツボがあるということです。

そして、上記した『手三里』も、武術では急所とされているポイントになります。

例えば暴漢に襲われた際などに、『手三里』の部位を押さえると、

その痛みで相手がひるむなどと護身術に紹介されていることもあります。

そして一般の人では相手をひるませる程度かもしれませんが、

修練を積んだ武術家が的確にポイントをとらえれば、

相手の腕の自由を奪ってしまうほどの威力が発揮できる可能性を秘めています。


つまり、ツボというものは、多くは表裏性を持っているということです。

手三里の場合、「表」はツボ(治療点)としての側面。

「裏」は急所としての側面。

どちらも同じ場所に存在しています。

そして、それをツボ(治療点)として作用させるのか、急所として作用させるのかは、

それを扱う者次第ということになります。

ちなみに冒頭の患者さんには

「○○さんの邪な心が負の効果を引き出してしまったのですね。」

と申し上げておきました。(もちろん冗談ですが・・・)

中国医学を修めるものに中庸の心がけが求められる所以でもあります。
















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再会

2015年08月01日 | Weblog
先日、台湾の台南で開業されている兄弟子・姉弟子ご夫妻が、

東京観光のついでに訪ねてきてくれました。

それほど長い時間ではなかったですけど、

色々と話をする中で、お二人から亡師の面影を感じることができ、懐かしさに満ちたひと時となりました。

実は、同じような感覚はご夫妻の方も感じていたようで、

後でそのような内容のメッセージをいただきました。

今度は台南にお二人を訪ねて行ってみたいですね。


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邪気?

2015年05月03日 | Weblog
この仕事をしていてよく聞かれること、

「先生はいつも調子の悪い方々と接していて『悪い気(または邪気)』をうけることはありませんか?」

まあ、確かに

「悪い気を受けないようにしろ」とか

「この仕事は悪い気を受けやすいから体調を崩しやすい」

などという話は同業者内でもよく言われることです。

ただ実際に、そういうことのあるなしに関わらず、

自身の体調、健康管理に気を配らなければいけないのは、

人様の健康に関わる職業についている以上、当たり前のことでしょう。

まあ、要は自分自身の「気の持ちよう」ということになるのではないでしょうか?


当院にお越しになる方々には、会社勤めの方が多いのですが、

仮に、私がこの治療院をやめて、明日から会社勤めを始めたとしたら、

今後「邪気」を受けることはなくなるのかといえば、

そんなことはないと思います。

仕事のプレッシャー、ストレス、緊張、疲労、通勤ラッシュ・・・

決して楽に勤まるとは思えません。

治療師だから特別というのではなく、

それぞれの状況下で受けるストレスや身体の負担、

それこそが「邪気」なるものの一側面であり、

それを上手にコントロールして体調管理を行っていく必要があると思います。


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中庸の歳に・・・

2015年03月01日 | Weblog
先日、おかげさまでわたくしも40歳の節目の年を迎えることができました。

日本人男性の平均寿命は約80歳とのことですので、

ここで折り返し地点、人生の中間点を越えたことになります。

先日このブログで「中庸」について述べましたが、

いま、わたくしが人生の中間点において決意すべきことは、

まさにこの中庸であろうと思います。

一般に40歳は「不惑の年」といわれ、

この由来は孔子が自身の人生を語った際に、

「四十にして惑わず」と述べたことによります。

そして、「惑わず」とは「中庸」すなわち心と体の陰陽調和に他ならないと

わたくしは考えています。

40代では中庸に努め、無事に50歳の「知命」を迎えることができるよう精進したいと思います。

どうぞよろしくお願いします。


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其知道者:其の道を知る者3・・・「中庸」

2015年02月18日 | Weblog
「其知道者:其の道を知る者」でご紹介した『黄帝内経』冒頭の一説

上古之人、其知道者、法於陰陽、和於術数、食飲有節度、起居有常、不妄作労、故能形与神倶、尽終其天年、度百歳乃去。

要訳:「古代の人々で、其の道を知る者は、天地の法に則り、飲食や行動に気をつけて生活し、健康に天寿を全うすることができました。」

そしてこちらは中国の古典、『中庸』の冒頭の一説より。

「天命之謂性、率性之謂道・・・」

「天の命ずるをこれ性という。性にしたがうをこれ道という。」

つまり、天命にしたがうことを「道」というと解釈してよいのでしょうか。

そうすると、「その道を知る」の「道」は天命にしたがうこと

と言えるのかもしれません。

また、道の医学:中庸の項では

中庸と陰陽調和について述べましたが、

「黄帝内経」冒頭では、

「其の道を知る者は→天地の法に則り(=陰陽に則り)、飲食や行動に気を付けて生活し、健康に天寿を全うできた。」と続きますので、

「陰陽の調和=中庸」の実践によって、

健康に天寿を全うできたと結ばれることになります。

あくまでも「上古人=古代の人々」の話ですが・・・。




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道の医学:中庸

2015年02月01日 | Weblog

中庸とは、大まかに言えば「過不足がなく調和がとれていること。」

「論語」では「中庸の徳たるや、それ至れるかな。」と孔子が述べたとされています。

中庸であること、つまり「何事にも偏りなく行動できる人は素晴らしい!」と申されているのですね。


さて、中国医学では「陰陽の調和」なるものを重視します。

「陰」と「陽」はそれぞれ相反する事象。

-と+のような関係ですね。

そして、注意しなければならないのは「陰」と「陽」のどちらかだけの存在はないということ。

そのため、常に陰と陽のバランス関係を意識することが必要となります。

陰と陽、どちらに偏りすぎてもよくない。

つまり「中庸」こそが健康の基本だということですね。

「陰陽の調和」すなわち、心と体の「中庸」を目指すことこそ

道の医学の理想なのだと思います。

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2014→2015

2015年01月01日 | Weblog
2014年はブログを全く更新しないまま過ぎ去ってしまいました・・・


気を取り直して、2015年のご挨拶を。

ここ数年でさみしいこと・・・。

それは自分と同年代のプロスポーツ選手が一人、また一人と引退してしまうこと・・・

今年、わたくしは40歳の節目を迎えます。

治療家業界は年期がものをいう部分もありまして、

プロスポーツ選手が引退する年齢になって、

わたくしはやっと中堅のポジションです。

30代までは何事も修業だと思ってやっておりましので、

これでやっと若手の段階は卒業です。

40代では30代までの修養を元に幅広く、奥深い実践が可能となるように、

さらに精進する所存でございます。


また、わたくしの職業のありがたいところは、

努力さえ怠らなければ何歳になっても自分自身の進歩と成長を実感できることです。

40歳は日本人男性の平均寿命(80.87歳)からいえば、

人生の中でちょうど中間の折り返し地点を迎えるところになります。

この先何歳までこの仕事が続けられるのかはわかりませんが、

40歳という年齢で自分自身の進歩と成長を楽しみに感じることができる。

それがどれだけありがたいことなのか再度確認すると同時に、

自分自身の体調管理についても引き続き気を配っていきたいと思います。


最後に、節目となる今年に、

これまでに培ってきた自分自身という人間を世の中でどのように活かすのか、

少し広い視点で考えるべきだろうと思っています。

もちろん、まずは皆様の健康のお手伝いが第一ですが。。。

それでは本年もよろしくお願い申し上げます。

泉心堂治療院・院長・井出治承







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2013年→2014年

2013年12月31日 | Weblog
まもなく新しい年を迎えようとしています。

私にとっての2013年は、

今までコツコツと積み重ねてきたことが実を結び始めた1年であったような気がします。

そして、この仕事の面白さも苦しさも今までとは違った形で味わったような気がします。


今年、特に思い知らされたのは自分自身の体調管理です。

このような仕事に携わっておりながら、

治療を受けに来られる皆様から、

健康の価値・ありがたみについて教えられ、考えさせられることが今まで以上に多く、

今更ながら健康で元気に働けることのありがたさを

感じる事ができるようになった自分がおります。


結局、その価値について自分がよく理解していなければ、

それを人様に提供する事なんて、押し売りに等しいですよね。


2014年はそのあたりを更に深めていきたいというのが

新しい年を迎えるに当たっての私の抱負です。

皆様、よいお年をお迎えください!


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