遼君が初挑戦する全英オープン選手権出場に向け渡英前に成田空港で記者会見
「出発が決まってからずっと興奮していた。ここまでいい練習もできたし
いまはやっと出発できるという気持ち」と心境を語りました
遼君はこの後英国へ出発しました
英国入りした後大会会場のターンベリー・エイルサコースやゴルフの聖地と呼ばれる
セントアンドルーズで練習ラウンドを行い16日の開幕に備えるようです
記者会見1問1答
「(ミズノオープンで)優勝してから今日まであっという間だったけど
充実した練習ができました。
調子はすごく良い状態です」と晴れやかな表情で会見に臨んだ遼君
「ティショットの落としどころは狭いし300ヤード前後のところに
新設したバンカーもあるみたいですね。
やっぱりドライバーがカギになると思います」
先週からドライバーの練習を重点的に積んできた。
さらに前週の日曜日にはジャンボ尾崎邸を訪問
「アプローチを中心に600球、アイアンで200球くらい。
ぜんぶバンカーから打ってボールをクリーンに捕える練習をしました」
短期間でできる限りの準備を整えた。
「ゴルフが生まれた地でプレーできることに興奮します
「攻めと守りの切り替えの判断がすごく問われると思うけど僕は元から優柔不断なタイプ。
迷ったらミスをしてしまうのでそれなら全部攻めて行きたい。
日本と同じ1ラウンドで4バーディは変わりません。
どんなに難しいコースでも不可能ではないと思います」
「予選ラウンドの2日間だけでも良い経験になると思うけどまずは予選突破して
4日間をプレーして上位フィニッシュできるように全力を尽くしたい」
今日の夕刊より
この日左右が非対称の“アシンメトリーカット”で登場した遼君
遼君のニューヘアー逆バージョン~~クックック
初出場となる伝統の大会へ万全な体制を整えるためコース近郊に“前線基地”となる一軒家を確保。
日本食も大量に持参する予定で本場スコットランドのリンクスでの勝負をサポートする。
未知の夢舞台へ向け準備は整った。
ジュニア時代にも経験したことのない英国遠征。
少しでも不安を振り払うため遼君はホテル生活を回避し4月の「マスターズ」同様
一軒家を借りて決戦地に乗り込む。
関係者によると一軒家は会場のスコットランド西部ターンベリーから車で約30分のところに確保。
米はもちろん、レトルトカレー、カップラーメンなどを大量に持ち込み
英国でもできるかぎり普段通りのリズムを作っていくという。
自力で出場権を勝ち取った全英オープン。
「いつかメジャーで活躍するための第一歩
今の実力をすべて出し切りたい」と気合は入っている。
遼パパ「出場者全員が狙っているところを(遼も)狙っていきますよ」とキッパリ。
まずは来年のマスターズの出場権が得られる4位以内を目標に旅立ちました
今日の紙面より
ロッカールームトーク
「組み合わせ」と「成績」の微妙な関係
皆さんはトーナメント観戦にいらっしゃるときお目当ての選手のスタート時間を
チェックされると思います。
「朝早いスタート時間で1番ティーオフに間に合わなかった」を
経験された方もあるのではないでしょうか。
ではプロゴルフトーナメントの予選ラウンドの組み合わせ(ペアリング)やスタート時間は
どうやって決められるのかご存知でしょうか?
「いい時間帯」にスタートするためには・・・
簡単に説明するとまず出場全選手を成績や実績を基に3つのカテゴリー(A・B・C)に分け
同じカテゴリーにいる選手同志を組み合わせます。
その際には昨年度の大会、あるいは2週連続で同じ組にならないように配慮します。
スタート時間についてもそれぞれのカテゴリー別に定められています。
ちなみにシード選手や実績のある選手はいい時間帯にスタート出来ますが予選会組や
実績のない選手は早朝か午後の遅い組に回されます。
多少、不公平感がありますがそこは実力の世界。
いい時間帯にスタートしたければ成績を上げればいいわけです。
こうした原則を踏まえて、大会主催者、テレビ局、運営会社と我々JGTO(日本ゴルフツアー機構)
側で話し合い最終的にはJGTO担当ディレクターの承認を経て大会週の
火曜日正午に発表されるのです。
予選の最大関心事「同伴プレーヤーは誰か」
選手にとってはこの予選ラウンドの組み合わせでその週の運命が決まるといっても
過言ではありません。
予選ラウンドには少ない試合で84名、多い試合だと144名の選手が出場します。
多くの選手は、発表された組み合わせを見た瞬間に
「あーあ、今週はいい成績が出せそうもないなぁ」とか
「おっ、今週は結構いい線行くかも」という気持ちになるのです。
そうした気持ちになる要因の一つが同伴プレーヤーの顔ぶれなのです。
2日間に渡って合計約10時間一緒にプレーしながら過ごすわけですから組み合わせが
自身のプレーに非常に大きな影響を与えるのもうなずけます。
選手が嫌がる組み合わせというのはどういうパターンなのでしょう。
もちろん選手も人間ですから「人間的に嫌い」「仲が悪い」というものもありますが
「どうも合わない」のように説明しにくい“相性”の問題もあります。
ラウンド中「あまり、近くにいたくないな」とその人を避けようとすればするほど
同じ方向に球が曲がったりするとういこともあります。
もう1名の同伴競技者が途中棄権してしまいラウンド途中からは
2人だけになってしまったりする場合もあります。
そうなるとお互い気まずい雰囲気のまま最終ホールまで。
そして翌日のラウンドもまた一緒というケースになりかねません。
「プロだからそんなことを気にしていたら仕事にならないだろう」という見方もあるでしょう。
しかし心のどこかにそんな気持ちがあることが微妙にプレーに影響してくるのが
ゴルフというゲームの奥の深さかも知れません。
「プレー遅い選手」が嫌われる理由とは
もう一つ選手が嫌がるのはプレーの遅い選手との組み合わせです。
自分のリズムが影響されてイライラするばかり。
下手をするとペナルティまでつけられることもあるのでこのケースは深刻です。
というのも、プロトーナメントでは1ホール毎、更に1ラウンドに許されるプレー所要時間が
定められているからです。
これを我々の世界では「タイムパー」と呼んでいます。
この「タイムパー」をオーバーし、かつ前の組との間隔が開くと競技委員から
「警告」が入ります。
それでも改善されない場合は「プレー時間の計測」に入ることになるのです。
自分がいくら早くプレーしても同伴競技者のプレーが遅ければその組の全員が
計測の対象となってしまうのです。
各選手の各ショットに許される時間は40秒から50秒です。
それをオーバーすると罰打だけでなく罰金も科せられてしまいます。
従って計測に入られた組の選手は「まずいな」という気持ちになり
ほぼ例外なく焦ってしまいます。
こうなると、とても自分のプレーどころではなくなってしまうのです。
では逆に選手が喜ぶ組み合わせとはどういうものでしょうか。
これは選手によってマチマチです。
「仲の良い選手と回った方がいい」という選手もいますし
逆「練習ラウンドみたいで緊張感がなくなる」と嫌がる選手もいます。
選手によっては言葉の通じない外国人選手との組み合わせを歓迎する人もいます。
ラウンド中の会話とかを気にすることなく自分のプレーに集中できるからでしょう。
また、さきほどお話したプレー時間の理由からプレーの早い選手と回りたがる選手も結構います。
ところがこれも良し悪し。
ラウンド途中で誰かが棄権して2人きりになってしまうとプレーが早いため
前の組にすぐ追いついてしまうため毎ホール、毎ショット待つことになりかねません。
これもリズムを崩す原因になることもあります。
「スコアカード提出順序」もゲームプランの一つ
こうして予選通過し決勝ラウンドに入ると今度はスコアの良い順番に組み合わせを決めていきます。
同スコアだと「スコアカードを先に提出した選手が遅い組」になります。
ですから相性の良くない選手と同じ組にならないようにスコアカードを後から
提出するケースもあるようです。
読者の皆さん、このように試合が始まる前からすでに戦いは始まっているのです。
でも決して誤解しないで下さいね。
我々ツアーディレクターは全ての選手がいいペースで回れるように全体的なことを
考えて組み合わせを作るのであって決して特定の人を有利にしようとか
誰かを陥れようとしているわけではありませんので……。
「出発が決まってからずっと興奮していた。ここまでいい練習もできたし
いまはやっと出発できるという気持ち」と心境を語りました
遼君はこの後英国へ出発しました
英国入りした後大会会場のターンベリー・エイルサコースやゴルフの聖地と呼ばれる
セントアンドルーズで練習ラウンドを行い16日の開幕に備えるようです
記者会見1問1答
「(ミズノオープンで)優勝してから今日まであっという間だったけど
充実した練習ができました。
調子はすごく良い状態です」と晴れやかな表情で会見に臨んだ遼君
「ティショットの落としどころは狭いし300ヤード前後のところに
新設したバンカーもあるみたいですね。
やっぱりドライバーがカギになると思います」
先週からドライバーの練習を重点的に積んできた。
さらに前週の日曜日にはジャンボ尾崎邸を訪問
「アプローチを中心に600球、アイアンで200球くらい。
ぜんぶバンカーから打ってボールをクリーンに捕える練習をしました」
短期間でできる限りの準備を整えた。
「ゴルフが生まれた地でプレーできることに興奮します
「攻めと守りの切り替えの判断がすごく問われると思うけど僕は元から優柔不断なタイプ。
迷ったらミスをしてしまうのでそれなら全部攻めて行きたい。
日本と同じ1ラウンドで4バーディは変わりません。
どんなに難しいコースでも不可能ではないと思います」
「予選ラウンドの2日間だけでも良い経験になると思うけどまずは予選突破して
4日間をプレーして上位フィニッシュできるように全力を尽くしたい」
今日の夕刊より
この日左右が非対称の“アシンメトリーカット”で登場した遼君
遼君のニューヘアー逆バージョン~~クックック
初出場となる伝統の大会へ万全な体制を整えるためコース近郊に“前線基地”となる一軒家を確保。
日本食も大量に持参する予定で本場スコットランドのリンクスでの勝負をサポートする。
未知の夢舞台へ向け準備は整った。
ジュニア時代にも経験したことのない英国遠征。
少しでも不安を振り払うため遼君はホテル生活を回避し4月の「マスターズ」同様
一軒家を借りて決戦地に乗り込む。
関係者によると一軒家は会場のスコットランド西部ターンベリーから車で約30分のところに確保。
米はもちろん、レトルトカレー、カップラーメンなどを大量に持ち込み
英国でもできるかぎり普段通りのリズムを作っていくという。
自力で出場権を勝ち取った全英オープン。
「いつかメジャーで活躍するための第一歩
今の実力をすべて出し切りたい」と気合は入っている。
遼パパ「出場者全員が狙っているところを(遼も)狙っていきますよ」とキッパリ。
まずは来年のマスターズの出場権が得られる4位以内を目標に旅立ちました
今日の紙面より
ロッカールームトーク
「組み合わせ」と「成績」の微妙な関係
皆さんはトーナメント観戦にいらっしゃるときお目当ての選手のスタート時間を
チェックされると思います。
「朝早いスタート時間で1番ティーオフに間に合わなかった」を
経験された方もあるのではないでしょうか。
ではプロゴルフトーナメントの予選ラウンドの組み合わせ(ペアリング)やスタート時間は
どうやって決められるのかご存知でしょうか?
「いい時間帯」にスタートするためには・・・
簡単に説明するとまず出場全選手を成績や実績を基に3つのカテゴリー(A・B・C)に分け
同じカテゴリーにいる選手同志を組み合わせます。
その際には昨年度の大会、あるいは2週連続で同じ組にならないように配慮します。
スタート時間についてもそれぞれのカテゴリー別に定められています。
ちなみにシード選手や実績のある選手はいい時間帯にスタート出来ますが予選会組や
実績のない選手は早朝か午後の遅い組に回されます。
多少、不公平感がありますがそこは実力の世界。
いい時間帯にスタートしたければ成績を上げればいいわけです。
こうした原則を踏まえて、大会主催者、テレビ局、運営会社と我々JGTO(日本ゴルフツアー機構)
側で話し合い最終的にはJGTO担当ディレクターの承認を経て大会週の
火曜日正午に発表されるのです。
予選の最大関心事「同伴プレーヤーは誰か」
選手にとってはこの予選ラウンドの組み合わせでその週の運命が決まるといっても
過言ではありません。
予選ラウンドには少ない試合で84名、多い試合だと144名の選手が出場します。
多くの選手は、発表された組み合わせを見た瞬間に
「あーあ、今週はいい成績が出せそうもないなぁ」とか
「おっ、今週は結構いい線行くかも」という気持ちになるのです。
そうした気持ちになる要因の一つが同伴プレーヤーの顔ぶれなのです。
2日間に渡って合計約10時間一緒にプレーしながら過ごすわけですから組み合わせが
自身のプレーに非常に大きな影響を与えるのもうなずけます。
選手が嫌がる組み合わせというのはどういうパターンなのでしょう。
もちろん選手も人間ですから「人間的に嫌い」「仲が悪い」というものもありますが
「どうも合わない」のように説明しにくい“相性”の問題もあります。
ラウンド中「あまり、近くにいたくないな」とその人を避けようとすればするほど
同じ方向に球が曲がったりするとういこともあります。
もう1名の同伴競技者が途中棄権してしまいラウンド途中からは
2人だけになってしまったりする場合もあります。
そうなるとお互い気まずい雰囲気のまま最終ホールまで。
そして翌日のラウンドもまた一緒というケースになりかねません。
「プロだからそんなことを気にしていたら仕事にならないだろう」という見方もあるでしょう。
しかし心のどこかにそんな気持ちがあることが微妙にプレーに影響してくるのが
ゴルフというゲームの奥の深さかも知れません。
「プレー遅い選手」が嫌われる理由とは
もう一つ選手が嫌がるのはプレーの遅い選手との組み合わせです。
自分のリズムが影響されてイライラするばかり。
下手をするとペナルティまでつけられることもあるのでこのケースは深刻です。
というのも、プロトーナメントでは1ホール毎、更に1ラウンドに許されるプレー所要時間が
定められているからです。
これを我々の世界では「タイムパー」と呼んでいます。
この「タイムパー」をオーバーし、かつ前の組との間隔が開くと競技委員から
「警告」が入ります。
それでも改善されない場合は「プレー時間の計測」に入ることになるのです。
自分がいくら早くプレーしても同伴競技者のプレーが遅ければその組の全員が
計測の対象となってしまうのです。
各選手の各ショットに許される時間は40秒から50秒です。
それをオーバーすると罰打だけでなく罰金も科せられてしまいます。
従って計測に入られた組の選手は「まずいな」という気持ちになり
ほぼ例外なく焦ってしまいます。
こうなると、とても自分のプレーどころではなくなってしまうのです。
では逆に選手が喜ぶ組み合わせとはどういうものでしょうか。
これは選手によってマチマチです。
「仲の良い選手と回った方がいい」という選手もいますし
逆「練習ラウンドみたいで緊張感がなくなる」と嫌がる選手もいます。
選手によっては言葉の通じない外国人選手との組み合わせを歓迎する人もいます。
ラウンド中の会話とかを気にすることなく自分のプレーに集中できるからでしょう。
また、さきほどお話したプレー時間の理由からプレーの早い選手と回りたがる選手も結構います。
ところがこれも良し悪し。
ラウンド途中で誰かが棄権して2人きりになってしまうとプレーが早いため
前の組にすぐ追いついてしまうため毎ホール、毎ショット待つことになりかねません。
これもリズムを崩す原因になることもあります。
「スコアカード提出順序」もゲームプランの一つ
こうして予選通過し決勝ラウンドに入ると今度はスコアの良い順番に組み合わせを決めていきます。
同スコアだと「スコアカードを先に提出した選手が遅い組」になります。
ですから相性の良くない選手と同じ組にならないようにスコアカードを後から
提出するケースもあるようです。
読者の皆さん、このように試合が始まる前からすでに戦いは始まっているのです。
でも決して誤解しないで下さいね。
我々ツアーディレクターは全ての選手がいいペースで回れるように全体的なことを
考えて組み合わせを作るのであって決して特定の人を有利にしようとか
誰かを陥れようとしているわけではありませんので……。