初の決勝ラウンド
硬くなったのではない。
石川遼は予選突破という壁の先にあったメジャーの厳しさに直面した。
「納得いかないショットやパットが多かった。
コースやピン位置に難しさがあった。
簡単にボギーにするホールが多かった」。
今大会最悪の76の結果を素直に受け入れた。
好ショットとミスが交互に出た前半は3バーディー、3ボギーと石川らしい内容。
しかし11番から4連続ボギーと崩れた。
「力の底上げはできてきたが(状況に応じた)技術の面では(トップ選手に)かなわない」。
アイアンにパット、ラフからの寄せと小技の失敗が続いた。
この日、ほとんどのホールでカップはグリーンの端に切られた。
しかし起伏の多いグリーンでは
「広い方に打つことが必ずしも安全策ではないと気が付いた」。
学習の機会に満ちた4日間もあと1日。
「気を抜かずやっていけば結果はどうあれ、次につながる」と
信じて、最後の18ホールに臨む。
決勝ハイライト・インタビュー動画
決勝遼君画像
遼君ホールバイホール
今日の紙面より
石川遼がメジャー3度目の挑戦で初めて予選を突破した。
3バーディー3ボギー1ダブルボギーの74で回って通算4オーバーの148。
プレー終了から約7時間後予選通過ラインにぎりぎり滑り込む62位が確定した。
17歳10カ月でのメジャーの予選通過は日本人の最年少記録
決勝ラウンド進出はメジャー史上3位の年少記録。
前半の17番ではプロ転向後初の4パットでダブルボギーと崩れかけたが
攻めの姿勢を貫いて「プロ世界一決定戦」と呼ばれる大舞台の決勝に残った。
最終9番のバーディーパットが決まらずひざを落とし天を仰いでから約7時間後の午後8時前。
宿泊しているモーテルの部屋で夕食を終え関係者と談笑していた石川に予選通過の一報が届いた。
「素直にすごくうれしい。土、日にプレーしたい夢がかないました」。
これまでには経験のないほどの時間を待ちコースにいた関係者から電話で連絡を受けた瞬間は
ちょっと実感がわかないような感じだったという。
「終わってしまったので、これ以上スコアはよくできない。願って待つだけです」。
石川にできることはそれしかなかった。
「入れば(予選通過は)大丈夫だと思っていた」という最終9番のバーディーパットを
沈められずラウンドを終えたのは午後0時半すぎ。
まだスタートしていない選手を含めて順位はちょうど100位。
予選通過は上位70位タイまでで、予選通過できるかは微妙だった。
すぐに練習場へ向かうとスタート前の最終調整中のウッズがいた。
「手首、体、足の使い方全部がずばぬけている。近くで練習するのが恥ずかしい」。
米ツアーだから味わえる張り詰めた雰囲気の中あと2日間プレーを続けたい。
1時間ほどで練習を切り上げた石川はそんな気持ちになった。
「明日もよろしくお願いします」と、報道陣に向けてあいさつし
車で20分ほどの距離にある宿泊先のモーテルへ戻った。
昼食を取ってから部屋に戻ってテレビ観戦。
コースでは強風が吹き全体的にスコアは伸びていなかった。
自分の順位が徐々に上がる。
夕食前の午後6時半ごろには60位台まで浮上しても
「まだ信じないよ」と笑っていたという。
テレビはつけたままにしていたが意識して見ていたわけではない。
そうこうしているうちに吉報が届いた。
石川らしさを貫いてぎりぎりの予選通過はもぎ取った。
スコアを1つ伸ばして迎えた17番パー3。
ピン手前6メートルからプロ転向後初の4パットでダブルボギーとした。
続く18番で第1打を360ヤード飛ばし
「気持ちを切り替えられた」というが
「朝からちょっと背中に違和感があった。
気にすることで精神的に影響したのかもしれない」。
ドライバーが安定感を欠き大きく曲がり始めた。
それでも耐えた。
後半初めて第1打がフェアウエーをとらえた7番パー5。
残り240ヤードから5番ウッドで池越えの2オンに成功すると攻めの
心を失わない17歳を祝福するように「ナイストライ!」。
ギャラリー席ではスタンディングオベーションが起こった。
続く8番パー3でピン奥1メートルへつけ、予選突破を決めるバーディーを奪った。
「夢」とは表現したものの予選通過では満足していない。
「ドライバーの思い切りの良さが今日はなかった。
思い切り振り抜きたい。まだトップ20、トップ10は狙える位置」。
完全燃焼するため決勝ラウンドにすべてをぶつけていく
スカイ・A sports+
硬くなったのではない。
石川遼は予選突破という壁の先にあったメジャーの厳しさに直面した。
「納得いかないショットやパットが多かった。
コースやピン位置に難しさがあった。
簡単にボギーにするホールが多かった」。
今大会最悪の76の結果を素直に受け入れた。
好ショットとミスが交互に出た前半は3バーディー、3ボギーと石川らしい内容。
しかし11番から4連続ボギーと崩れた。
「力の底上げはできてきたが(状況に応じた)技術の面では(トップ選手に)かなわない」。
アイアンにパット、ラフからの寄せと小技の失敗が続いた。
この日、ほとんどのホールでカップはグリーンの端に切られた。
しかし起伏の多いグリーンでは
「広い方に打つことが必ずしも安全策ではないと気が付いた」。
学習の機会に満ちた4日間もあと1日。
「気を抜かずやっていけば結果はどうあれ、次につながる」と
信じて、最後の18ホールに臨む。
決勝ハイライト・インタビュー動画
決勝遼君画像
遼君ホールバイホール
今日の紙面より
石川遼がメジャー3度目の挑戦で初めて予選を突破した。
3バーディー3ボギー1ダブルボギーの74で回って通算4オーバーの148。
プレー終了から約7時間後予選通過ラインにぎりぎり滑り込む62位が確定した。
17歳10カ月でのメジャーの予選通過は日本人の最年少記録
決勝ラウンド進出はメジャー史上3位の年少記録。
前半の17番ではプロ転向後初の4パットでダブルボギーと崩れかけたが
攻めの姿勢を貫いて「プロ世界一決定戦」と呼ばれる大舞台の決勝に残った。
最終9番のバーディーパットが決まらずひざを落とし天を仰いでから約7時間後の午後8時前。
宿泊しているモーテルの部屋で夕食を終え関係者と談笑していた石川に予選通過の一報が届いた。
「素直にすごくうれしい。土、日にプレーしたい夢がかないました」。
これまでには経験のないほどの時間を待ちコースにいた関係者から電話で連絡を受けた瞬間は
ちょっと実感がわかないような感じだったという。
「終わってしまったので、これ以上スコアはよくできない。願って待つだけです」。
石川にできることはそれしかなかった。
「入れば(予選通過は)大丈夫だと思っていた」という最終9番のバーディーパットを
沈められずラウンドを終えたのは午後0時半すぎ。
まだスタートしていない選手を含めて順位はちょうど100位。
予選通過は上位70位タイまでで、予選通過できるかは微妙だった。
すぐに練習場へ向かうとスタート前の最終調整中のウッズがいた。
「手首、体、足の使い方全部がずばぬけている。近くで練習するのが恥ずかしい」。
米ツアーだから味わえる張り詰めた雰囲気の中あと2日間プレーを続けたい。
1時間ほどで練習を切り上げた石川はそんな気持ちになった。
「明日もよろしくお願いします」と、報道陣に向けてあいさつし
車で20分ほどの距離にある宿泊先のモーテルへ戻った。
昼食を取ってから部屋に戻ってテレビ観戦。
コースでは強風が吹き全体的にスコアは伸びていなかった。
自分の順位が徐々に上がる。
夕食前の午後6時半ごろには60位台まで浮上しても
「まだ信じないよ」と笑っていたという。
テレビはつけたままにしていたが意識して見ていたわけではない。
そうこうしているうちに吉報が届いた。
石川らしさを貫いてぎりぎりの予選通過はもぎ取った。
スコアを1つ伸ばして迎えた17番パー3。
ピン手前6メートルからプロ転向後初の4パットでダブルボギーとした。
続く18番で第1打を360ヤード飛ばし
「気持ちを切り替えられた」というが
「朝からちょっと背中に違和感があった。
気にすることで精神的に影響したのかもしれない」。
ドライバーが安定感を欠き大きく曲がり始めた。
それでも耐えた。
後半初めて第1打がフェアウエーをとらえた7番パー5。
残り240ヤードから5番ウッドで池越えの2オンに成功すると攻めの
心を失わない17歳を祝福するように「ナイストライ!」。
ギャラリー席ではスタンディングオベーションが起こった。
続く8番パー3でピン奥1メートルへつけ、予選突破を決めるバーディーを奪った。
「夢」とは表現したものの予選通過では満足していない。
「ドライバーの思い切りの良さが今日はなかった。
思い切り振り抜きたい。まだトップ20、トップ10は狙える位置」。
完全燃焼するため決勝ラウンドにすべてをぶつけていく
スカイ・A sports+