こんにちは。
千葉県野田市の「せとピアノ教室」
講師の瀬戸喜美子です。
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ポリフォニー(多声音楽)
複数の独立した声部から成る音楽のこと。それぞれの声部がメロディであり、平等に重要である。
ホモフォニー(和声音楽)
あるひとつの声部がメロディとなり,他の声部はすべて和声的な伴奏の形で従属しているような音楽形態。
右手がメロディで、左手が伴奏(その逆もありますね)という形は、ホモフォニーです。
右手がメロディで、左手もメロディ、どちらも大切、というのがポリフォニーです。
誰もが知ってる簡単な曲を例に挙げると、
カエルの合唱♪🐸
「かえるのうたがー♪」と一人が歌った後に「かえるのうたがー♪」と追いかけていく、さらに三人目が、四人目が、追いかけていく、という歌い方をしたことがあるでしょうか。
このような追いかけっこをする曲を
カノン
と言います。ポリフォニーです。
一人目が歌ったメロディと二人目が歌ったメロディ、どちらもメロディです。
ではこれを、右手と左手で弾くことはできますか。
なかなか難しいのですよ。
なぜって、先に進む方も後から追いかける方も、両方のメロディを同時に聴けなくてはならないからです。
音楽の父
と呼ばれるヨハン・セバスチャン・バッハはバロック時代の音楽家ですが、この時代の音楽はポリフォニーで作られています。
バッハの作った音楽を例にとると、
①「インヴェンション」は二声(2つのパート)で作られています。
②「シンフォニア」は三声(3つのパート)で作られています。
③「平均律」「フランス組曲」「イギリス組曲」などには四声や五声のものもあります。
手は2本しかないので、二声はまあなんとか。
三声だと、ソプラノパートは右手、テノールパートは左手、アルトパートは右手と左手の両方で、メロディを弾きます。
3つのメロディが同時に聴けなくてはならないです。
四声は、それにバスパートも加わり、右手でソプラノとアルト、左手でテノールとバスのメロディを弾きます。(必ずではありませんが)
演奏者はすべての音を聴けなくてはなりませんが、その中でもメロディは聴きやすいですね。
ですから、メロディを耳で追っていく訓練、そしてメロディを左手でも弾く訓練になります。
弦楽器や管楽器と違い、ピアノは一人で何人分もの演奏をしてるので大変です。
ポリフォニーは、いい耳を作りますし、ピアノ学習者にとってとてもいい勉強になります。