佐賀県嬉野と長崎県彼杵の県境には、江戸時代の「関所」の跡がある。
旧長崎街道にあった俵坂の関所跡がそれだ。
いつもは車で通過するだけなので、関所跡の説明の看板も記念の碑もゆっくり見たことがなかったが、いつか見て見たいと思っていた。
今日は運動をかねて、バス&徒歩で関所跡見学にレッツゴー。
家から4キロ離れているのは確認していたので、往復で8キロ。長い坂道でもあり、さすがに2時間歩くのには根性を発揮できず、行きは路線バスで行き、関所跡を散策した後歩いて家へ向かった。
関所跡の碑は、当時の建物の門柱を使ったものという。当時の遺構としては「コレヨリ北佐嘉領」の碑があるのみだった。周囲は茶畑と棚田と、田から転作した大豆畑。
今でいえば海外旅行の時に経験する出入国の手続きといったところであろうか。小心者の私は、経験するたびにハラハラドキドキしてしまうのだが、かつてここを通った小心者たちも、きっとハラハラドキドキしたことだろう。
帰路の一時間は大汗を覚悟してタオル持参で出かけたが、風がとても涼しくさわやかで、額に汗することもタオルを使うこともなかった。
あっというまに秋の風だ。