昨日、新しい冷蔵庫を我が家へ搬入するに当たって、迷ったのが、「どこから入れるか」でした。
玄関からだと、造りつけの靴箱の横に腰の高さくらいの小さな本棚を、電話台を兼ねて置いてあるので、それが邪魔になりそうです。
テラスの方からだと、遠回りになる上に、花鉢をどけたり、テーブルを移動させたり、手間がかかります。
結局、本棚の本を一旦外に出し軽くした上で、本棚を一時的に移動することにしました。
それでも、靴箱が結構出っ張っているので、ギリギリ通るか通らないかくらいの間しかあいていません。
ひとりで、あれこれ心配していましたが、杞憂でした。
厚手の張り合わせ毛布を床に敷いて、まずは古い冷蔵庫を乗せて外に運び出します。
食器棚と壁の狭い隙間を、息ぴったりの青年ふたりが、上手に通過させました。
二人とも若いのですが、ひとりが師匠で、もうひとりは見習いっぽい人でした。
師匠の指示で、見習君も手を置く位置とか、冷蔵庫の傾け具合などを上手に調整して、見事に新旧の冷蔵庫を交代させました。
「職人技ですね」と言うと、
「いえ。いかに楽するかを考えながらやっているだけです」とおっしゃる。
根堀り~な、葉堀り~なのクセが出て、ついつい、いろいろ質問してしまいました。
「冷蔵庫って、重さはどれくらいなんですか?」
「これは84キロです」
「今まで運んだ中で一番重かったのは何ですか?」
「ドラム式洗濯機ですね(即答!)。まだ新しい製品なので、運び慣れないというのもあるんでしょうけどね。100キロ以上あるんですよ」
やっぱり職人技です。
見とれてしまいます。
ドラム式洗濯機を、鼻歌まじりで いとも簡単に運ぶ日も遠からずやってきそうです。