Shell工房(スタッフブログ)

Shell工房は写本装飾好きのプチ職人7名のユニットです。波と砂に磨かれて輝く貝殻のように日々修行中!!

世界の写装から

2021-08-10 | 写本
オンライン写本装飾・レッスンレポート 
「金泥練り」の巻。

今回のオンライン写本装飾は「金泥練り」と「時禱書」の説明でした。
1年前にもオンラインで復習した後、動画を見ながら自宅でひとりで金泥作りに挑戦してみました!
アトリエ・ムーンシェルのオンライン写本装飾ではレッスン動画も配信してくれるので
受講者は期間中に何回でも見直してチェックすることができるんです(太っ腹の店長に感謝〜〜
金泥作りの動画は海外のものもありますが、店長の説明が一番親切丁寧でわかりやすいです

その金泥とは‥金粉にガムアラビックを混ぜて練って作る金の絵具で
“シェル・ゴールド”( “マット・ゴールド” “リキッド・ゴールド”とも)と呼ばれています
シェルは貝殻。昔は貽貝とか牡蠣の殻を絵具のお皿がわりに使っていたからだそうです。


『アブラハム・オルテリウスのためのアレゴリー』
Joris Hoefnagel(ヨリス・ホーフナゲル)1593年
ホーフナゲルは装飾画家、細密画家として有名で、この絵には彼が使用していたと思われる画材が描かれています。

ほら、右側の貝殻に金泥が入っていますよ〜。

金泥は他には、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」で、ヴィーナスの髪の毛の一部が、フィレンツェの画家によってシェル・ゴールドで描かれているそうですよ。


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