「届け物はまだ手の中に」
殺人を犯した彼はひとつの手土産を持って友人宅に現れます。しかし、友人は書斎にこもったまま現れません。丁度子供の誕生日で庭でパーティが始まるところでした。
友人の妻、妹、社長である友人の秘書の三人に迎えられパーティに参加します。始めは普通に世間話などでパーティを楽しんでいましたが、やがて彼は不審を覚えます。
何故彼は書斎から出てこないのか。彼の持っている手土産は時間の猶予がありません。彼は自分の意図を隠し様子を探り出すことにします。
彼、石持浅海はこういった心理戦、頭脳戦の描写がとても上手く読み応えがあります。
密室物の傑作「扉は閉ざされたまま」のように会話によって徐々に事態の様子が明らかになってくる、といった展開が緊張感とともに
読者の興味をグイグイと引っ張っていく要素になっていて、会話も知的で上質であるので読んでいてとても気分が良いんです。
何故書斎から出てこない、何が起きているのか、三人を相手に彼はさりげない会話を装いながら彼の様子を探り出そうとします。
この相手の胸のうちを読む会話の応酬のところがこの本の面白いところで、ラストでお互いの事情が明らかになるまでとても楽しく読めました。
彼はこういったシチュエーションのストーリーを書かせたら一番ではないかと思います。
アッと驚くトリックを駆使した本格物と云うのでは決して無いですが、とても好きな作家のひとりです。
殺人を犯した彼はひとつの手土産を持って友人宅に現れます。しかし、友人は書斎にこもったまま現れません。丁度子供の誕生日で庭でパーティが始まるところでした。
友人の妻、妹、社長である友人の秘書の三人に迎えられパーティに参加します。始めは普通に世間話などでパーティを楽しんでいましたが、やがて彼は不審を覚えます。
何故彼は書斎から出てこないのか。彼の持っている手土産は時間の猶予がありません。彼は自分の意図を隠し様子を探り出すことにします。
彼、石持浅海はこういった心理戦、頭脳戦の描写がとても上手く読み応えがあります。
密室物の傑作「扉は閉ざされたまま」のように会話によって徐々に事態の様子が明らかになってくる、といった展開が緊張感とともに
読者の興味をグイグイと引っ張っていく要素になっていて、会話も知的で上質であるので読んでいてとても気分が良いんです。
何故書斎から出てこない、何が起きているのか、三人を相手に彼はさりげない会話を装いながら彼の様子を探り出そうとします。
この相手の胸のうちを読む会話の応酬のところがこの本の面白いところで、ラストでお互いの事情が明らかになるまでとても楽しく読めました。
彼はこういったシチュエーションのストーリーを書かせたら一番ではないかと思います。
アッと驚くトリックを駆使した本格物と云うのでは決して無いですが、とても好きな作家のひとりです。
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